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アーカイブ: 2006/06/06

天安門事件と南京事件の共通点?


それにしても,今年で17周年を迎えた天安門事件(天安門の虐殺とも云われる)は天安門広場内では一人の死者も出ていないそうだ.一応,リアルでこの事件を見聞きした筆者としてはちょっと信じられないが,無論,実体験したわけでもないことを,それは違うだろうとは言えない.日頃から反共側の観点でマスコミ報道の印象操作を非難する筆者としても,例えその結果が中共の利益になったとしてもそれが事実なら当然に受容すべきことだと思う.
中共政府の公式見解は今も変わらず,あの暴動の鎮圧は正当なものだったと言明しており,天安門広場外で鎮圧側の軍人を含めて319名が犠牲になったと言っている.しかしながら,ウィキペディア(天安門事件リンク)にもあるように,そこは何と云っても中共なので,真の犠牲者数など分かるはずもないだろう.
以前からよく言われていることではあるが,面白いのは”中共政府”を”南京事件否定派”と置き換えたときの類似性である.等価と言っても良いくらい似ている.南京事件否定派と一口に云っても,マボロシ派から数千~数万人派まで色々いるわけだが,ここで云う否定派とは”軍の組織的関与”と”非戦闘員まで含めた虐殺”を同時に否定する方々のことである.異論はあろうが,一般に否定派としては”軍が関与した戦闘行為外の大量不法殺害”を否定できれば良いと考えているのではないだろうか.少なくとも,筆者はそう考えている.因みに,ここでは便衣兵と戦時国際法の解釈,軍紀違反を犯した不心得者の数,虐殺の定義など,いわゆる南京事件論争をやるつもりはない(南京事件を下手に採り上げると,妙に食い付きの良い御仁がおられるようですので・・・よく研究されているとは思うが,所詮は党派性の異なるもの同士,お互いに決定的証拠が無い以上,どちらかが優位性を誇るだけに終わる議論は鬱陶しいだけ).
話を戻すと,中共政府は”天安門事件に関する殺害行為を正当なもの”と言っているわけで,上で定義した南京事件否定派が”南京事件に関する犠牲者は通常の戦闘行為によるもの”と言っていることに大凡等しい.また真逆な類似性ではないが,殺害場所に関して,”天安門広場の内外”と”南京城の内外”と言う論点上の共通点もあったりする.
南京事件に関して,中共政府は当然,南京事件否定派を真っ向から否定する立場にあるわけだが,こと天安門事件に関しては忌み嫌う南京否定派と同じことを唱えている矛盾に気付いているのであろうか?,それとも,少しは事件を否定しなければならないものの気持ちを理解したであろうか?,興味を引くところではありますな(笑)

それともう一つ,興味を引くのは筆者に冒頭部のことを教えてくれた以下のサイトのことだ(TB先が見当たらなかったので中身は引用しません).

2004-03-13
2004-03-19

このサイトは最近でもある事件で有名になった(筆者もこれで知った).
まぁこの論争のことはさておき(ケンカ両成敗だなぁとは思っている),上のリンクを読んでいて思ったことは上記を伝えたのはよいが,”それをやったのは中共である”という視点を何故か避けているように感じたことだ.無論,事実さえ曲げなければどの様に書こうと構わないし,論点を一つに絞っただけだと云われれば納得するしかないわけだが,違和感は残る.
天安門事件に関する事実認識を正したいという気持ちは良いが,例え天安門広場外であろうと三百人以上の人が中共政府の弾圧によって殺されたという事実は消えない.そこには触れず,追記(3/19のもの)によっても民主化運動の学生リーダーに弾圧の責任を押し付けているので,返って反発を招くものになっている(少なくとも筆者はそう感じた).
先の論争でもそうだったように,この方にはどうも微妙に保守側の人間(いわゆる右翼側)を焚きつける文才がお有りのようだ.それに焚きつけられた筆者は右翼側の人間と云うことになるわけだが・・・いつも右の党派性剥き出しでブログを書いているのでそれで結構ですがね.
当時にも筆者と同じような感想をお持ちになった方がいらっしゃるようで,強ち筆者が異常というわけでもないかもしれない.

今日は単なる感想文になってしまいましたが,天安門事件に関して思ったことを述べてみました.

天安門広場内死者ゼロ説は此処(六四事件の項)を根拠にしているものと思われます.この方は毛沢東研究の第一人者らしいのですが,これなんかを読むと,可成り中共側の視点で述べているように思います.また,評論家の宮崎正弘氏のメルマガを読むと(読者の声3以降),右側の人間からはやはりちょっと?・・といった感の強いお方ではあります.



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