Home > Archives: June 2006

アーカイブ: 2006/06/01

台湾の憂鬱と中共の戦略,中共の日本への対応にも言及してみる


台湾が沖縄を実質的に日本の領土であると認めたというニュースソースがあった(以下の記事).
また一つ,筆者の大変底の浅い台湾への認識が明らかとなった.尖閣諸島に関する主張については前から知っていたのだが,沖縄も公式(現在もだが)には日本の領土とは認めてないということらしい.台湾というと,どうしても保守層の間では李登輝氏(台湾前総統)や金美齢氏(台湾総統府国策顧問)のような親日家で頭が一杯となってしまい,それで全てがわかったようになってしまいがちだ(しかし多分,筆者のような浅学の者だけだろうが・・).最近,”私の「認識台湾」”というブログを拝読していて,色々と思うことが多くなった(特にこのエントリー).
中琉協会の名称変更 中国時報「沖縄は日本の領土」

台湾政府は30日午前、台北で記者会見し沖縄にある台湾の出先機関「中琉文化経済協会駐琉球弁事処」の名称を「台北駐日経済文化代表処駐琉球弁事処」に変更すると発表した。
台湾の中国時報は台湾政府が事実上、沖縄を日本の領土と認めたものと報じた。 台湾政府は、琉球が中国の明、清時代の属国だったことから、沖縄を領土や属国とする認識は公表していないものの日本とは区別してきた。
 中国時報によると30日の記者会見で台湾外交部日本事務会の羅坤燦(らこんさん)執行長が発表。記者から「沖縄を日本の領土と認めたのか」という質問に羅執行長は「沖縄の本土復帰以降、主権が日本に属していることを否定していない」と答えたという。また同政府が、沖縄に関する主権問題を避け、実務的な方向で国家間の交流を深めたいもの―と伝えている。
 日本と台湾が国交断絶した1972年、沖縄には「中琉―」、本土には現在の台北駐日経済文化代表処の前身となる亜東関係協会を東京、横浜、大阪、福岡に設立した。同じく72年にアメリカが台湾との事前協議なしに沖縄を本土復帰させたことに不満をもったことから、名称を統一せず、「中琉―」は台湾外交部直轄の組織としていた。
 「中琉―」の陳桎宏(ちんしこう)代表は「名称を変更しても、ビザ発行などのこれまでの業務に変更はない」と話している。

アジアの中でもとりわけ親日なる台湾といえども,突き詰めれば,中共を共通の仮想敵とすることにおいて一致したとき,共闘できるに過ぎないのかもしれない.筆者は実質的に台湾は独立国家であると思うし,外省人を除く大方の台湾人は(たとえ,国民党支持であっても)独立を望んでいるものと思っていた.日本人のメンタリティで考えれば,誰がすき好んで一党独裁の共産国家などと一緒になりたいと思うだろうかと考えれば,至極当然のことであろう.これは最近の韓国についても同様と思っていたのだが,この話題はここでは採り上げない.
ところが,彼の地に住む多数の方々はそうではないらしい.
彼らにとっては,勿論,統一(金美齢氏によると,侵略)も困るが,独立にも安全保障など,諸々の観点から難色を示しているとのことだ.謂わば,ゆらゆらと今のような曖昧な状態が続けばとの思いが一番強いということだろう.気持ちは分からないでもないが,量子力学でいうシュレディンガーの猫でもあるまいし,いずれは一方に実体化せねばならない.
日本としてはその国益からいっても,本当は強く独立を支持すれば良いのだろうがご存じの通り,口惜しいことではあるが今,それは出来ない相談だし,アメリカもまた然りである.果たして,強力なバックアップがない状態で中共の圧力をはね除けて独立を強く推進できる力があるのか?,他国のこととは云え,台湾の憂鬱をお察ししたい.



↑ご賛同頂けましたら,クリックをお願い致します

続きを読む>>

1/1

Home > Archives: June 2006

Search
Truth of NANJING
映画「南京の真実」
Free Japan
国益最前線
Abductees Issue
一刻も早い奪還を!
China Free
中国製品不買運動
Patriot@MyTube
憂国系@MyTube
Jazzy@MyTube
ジャズ系MyTube
NANJING Recommend
マンガで読む昭和史「南京大虐殺」の真実
畠 奈津子
大館 亞津子 著(2007-12)
NANJING Recommend
NANJING Recommend
NANJING Recommend
Recent Trackbacks
Profile
Links

Page Top