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アーカイブ: 2006/07

A級合祀は「密かに」ではない・・・高森氏のご意見を参考にして


週末の政治系番組では「富田メモ」に関してかなりの時間を割いて報道してました。ブログ界ではこの話題,少し下火になっていますが,その理由としてはやはり貴重な一次史料と云われる割に検証報告が極めて少ないことが一因となっているようです。かく言う筆者も,具体的な検証報告が出るまでは話題にするのを止めようと思っていました。
しかし,週末の番組を観るにつけ,後々のために備忘録的に識者の意見等を書き留めておく必要性を感じましたので以下にそれを記しておきたいと思います。バカ右翼,必死だなと云う香ばしいトラバをいただいたりもしてますが,後で参考にさせていただきますので,まぁ気にしないでやっていきます。
筆者が色々な番組を観ていて最も参考になったのは,やはりチャンネル桜の「日本よ、今...闘論!倒論!討論!」でした。この中で,高森明勅氏の(日本文化総合研究所代表)の秦郁彦氏への反論が興味深いので,番組内でのご発言について記憶を頼りに再現してみたいと思います。大意としてご理解いただきたいと思います。
秦氏は富田メモに関する毎日新聞の特集で以下のような意見を述べておられます(”書評日記 パペッティア通信”様より転載,強調部は筆者による)。
合祀の手順の説明を 秦郁彦(日本大学講師)

従来の推定を裏付ける第一級の歴史資料
靖国神社は天皇参拝の中断覚悟で決断

日本経済新聞社が入手した故富田朝彦元宮内庁朝刊の日記とメモに、目を通す機会を得た。日記は1986年まで、メモ手帳は86年から昭和天皇が崩御される半年前の88年6月までで、両者は重複していない。
 日記は害して簡潔だが、メモは天皇の発病(87年9月)以降は病状を記録する意味もあってか詳しくなり、昭和天皇も信頼する富田氏に言い残しておきたいとの気持ちもあってか、自らさまざまな話題を取り上げ、秘話的なエピソードを含めて語っている。皇室の内情に触れた部分もあり、全面公開は無理だろう。
 第一級の歴史資料であることはすぐに分かったが、この時期に公開することによる波及効果の大きさを思いやった。
 富田氏は天皇が亡くなられた直後の89年1月9日から数回、「亡き陛下をしのぶ」と題したエッセーを読売新聞夕刊に寄稿している。比べてみると、日記やメモを参照しつつ書かれたことは明らかだが、今回発表された靖国神社関連の話題への言及はない。
 さて、論議の的になっている富田メモの靖国部分の全文についてだが、97年に故徳川義寛侍従長の「侍従長の遺言 昭和天皇との50年」(注 岩井克己 聞き書き・解説 朝日新聞社刊)が刊行されて以来、他の関連証言もあって、天皇不参拝の理由がA級戦犯の合祀にあったことは研究者の間では定説になっていた。徳川氏は松平永芳宮司とのやりとりを、「天皇の意を体して」とあからさまには書いていないものの、関係者や研究者はそのように読み取ってきた。
 したがって、私は富田メモを読んでも格別の驚きはなく、「やはりそうだったか」との思いを深めると同時に「それが私の心だ」という昭和天皇発言の重みと言外に込められた哀切の情に打たれた。なぜか。
 応対した徳川氏がA級合祀に疑問を呈したところ、「『そちらの勉強不足だ』みたいな感じで言われ、押し切られた」(「侍従長の遺言」)という。また、当時の靖国神社広報課長の馬場久夫氏によると、「こういう方をおまつりすると、お上(天皇)のお参りはできませんよ」(21日付毎日新聞朝刊)と宮内庁の担当者から釘を刺されたという。 
つまり、当時の松平宮司は天皇の内意を知らされた時、今後の天皇参拝が不能となってもかまわないという覚悟のうえで合祀に踏み切ったことになる。それは「私は就任前から『すべて日本が悪い』という東京裁判史観を否定しないかぎり、日本の精神復興はできないと考えておりました」という松平氏独特の歴史観に発していた。
 しかも、合祀を期待していなかったはずの遺族(と本人)の事前了解もとらず、神社の職員に口止めしてこっそりまつったため、半年後に共同通信がスクープ報道するまで、国民も知らされていない。松平路線を継承しているかに見える現在の靖国神社は、当然の手順を踏まなかった理由を説明する責任があると考える

ここで,秦氏は取り敢えず二つのことを述べています。それは1.遺族(と本人)の事前了解もとらず」,2.こっそりまつったため」の二つです。これについて,高森氏は以下のような反論をしています。

1.について・・・
靖国神社が御霊を合祀する際,遺族の了解など取り付ける必要はない。これを必要な手順として考える方がおかしい。韓国・台湾等の遺族が「合祀取り下げ訴訟」をやっているが,事前の承諾を得る必要があったのなら,そもそもこのような裁判など生じない。
2.について・・・
こっそり(密かに)ではない。昭和53年(1978)の秋の例大祭時に松平宮司は「白菊会(戦犯とされている方々の遺族会)関係の方をお祀りしました」と公式の宮司挨拶で述べている。確かに,刺激を避けるためA級戦犯の方々とは言ってないが決して密かにではない。

秦氏はこの文の最後に「当然の手順を踏まなかった理由を説明する責任があると考える」と述べていますので,その前の説明はその手続きと解釈されてもおかしくはありません。筆者は1.については秦氏の完全なるミスリードだと考えますが,2.については「こっそり」の前に「神社の職員に口止めして」とありますので,その部分を補完するための副詞と考えることもできます。そこが分からないと何とも云えませんが,少なくとも公式には「こっそり」ではなく,松平宮司は上のように明言していることに間違いはないでしょう。ただ,職員に口外を禁じたというのは松平宮司による言葉として確かなことです。以前に採り上げたことのある松平宮司の「誰が御霊(みたま)を汚したのか」にそれが
「十四柱を合祀したときは、事前に外へ漏れると騒ぎがおきると予想されましたので、職員に口外を禁じました。」

と書かれていますので,秦氏はそれを「こっそり」と解釈したとも取れます。
また,明言については,”神社と神道 神社オンラインネットワーク連盟”様のブログでも採り上げられていますので,引用させていただきます。
ただ、A級の遺族には知らせてなかったようですが、例祭後の挨拶で「祀られるべきして今まで祀られてこなかった白菊遺族会(戦犯遺族会)に関わる14柱の御祭神もお祀りした」と述べ、木村さんだったかに「私の目の黒いうちに祀ってもらえるとは思わなかった」と涙を流して喜ばれたそうです。

これらの一連の動きを見ようによっては「こっそりと」と観られても仕方がない要素はあろうかと思います。しかしながら,必要な手続きを怠る意味として「こっそり」かと云えば,やはりそうではなく,上のように公式に「明言」されていることになります。



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安倍次期総理候補にとっての踏み絵は平壌宣言である(2)


前エントリーでは,未だ国際社会から独立国家として認められてはいない台湾でさえ,敢えて言いますが民主国家として,旅行業界という利益団体に向けて北への制裁を促してくれていることを述べました。
反して,日本ではこうした民間の団体に対しては飽くまで自発的制裁に頼らなくてはいけないお寒い状況です。そして,日本政府の対応は北の人間の入国を拒否するなど,従来では見られなかった措置を採るようになったとはいえ,やはり未だ何処かに決意を感じられない及び腰な姿勢が観られます。北に利する政治家やマスコミなどは全くもって問題外ですが・・・

筆者は北がミサイルを乱射したとき,日本政府はまず”日朝平壌宣言”を破棄してくれるだろうと思っていましたが,それは為されませんでした。場合によっては今の状態は十分に”事実上の破棄状態”と観る向きもありましょうが,筆者はそのようには考えてはおりません。
朝鮮新報のこの記事(ソンイルホの発言,抜粋)を観ると,北は必死に言い訳をして平壌宣言は有効と嘯いています。

私はミサイルの発射が平壌宣言に違反していないと確言できる。平壌宣言で「ミサイル発射保留」に関連した箇所は、「朝鮮民主主義人民共和国側はこの宣言の精神に従いミサイル発射の保留を2003年以降さらに延長する意向を表明した」という表現になっている。「この宣言の精神」はまさに平壌宣言の一番初めの部分で明らかにされている。「両首脳は朝・日間の不幸な過去を清算し懸案事項を解決し結実ある政治、経済、文化的関係を樹立することが双方の基本利益に符合し、地域の平和と安定に大きく寄与するという共通の認識を確認した」という部分だ。
 ひと言で言って、日本が過去を清算し国交正常化をするということだ。このような条件の下で保留措置が有効なのだ。
 
しかし日本はなしくずし的に宣言に違反する行動をとってきた。02年9月に平壌宣言が発表されたが、その後日本は偵察衛星を発射した。偵察衛星発射の目的は、朝鮮に対する偵察であると公言した。これ以外にもわれわれを狙った「外為および外国貿易法」の改定、「特定船舶入港禁止法」の採択、最近では「北朝鮮人権法」なども作り出した。はたしてこれが平壌宣言を履行するものと言えるのか。
 「ミサイル発射保留」は平壌宣言を尊重し履行する過程に属する問題だ。しかし日本は平壌宣言について話はしても、その背後でやりたいことを全てやってきた。 われわれは、平壌宣言が過去も現在も未来も2国間の関係改善においての重要な里程標になると考えている。したがってわれわれは、日本の中に反対の作用が存在しても、宣言の履行のために努力していくとの立場を堅持している。


確かに,この平壌宣言は日本(小泉総理)が可成り下位に立った形で半場強引に為されていますので,むかつきますが北にしてみれば,「まずはお前等が前提条件(朝・日間の不幸な過去の清算)を履行しろ」という理屈は当たり前なのかもしれません。2002年の冒頭にブッシュ大統領が「北朝鮮は悪の枢軸の一つ」と言ったのが契機となって,焦った金正日が日本のエージェント(田中均元外務審議官)を仲立ちとして,何故か?北が優越的に進めてきたのが”9.17 日朝首脳会談”でした。
重村早大教授がその辺りのことを本(外交敗北)にしておられるようですが,田中均氏が功を焦って売国的譲歩をしたことは確かなようです。ですから,この宣言は成り立ちからして既に日本は足元を見られていたことになります。そして,それは何も平壌宣言のような成文になどしなくても,この交渉段階で田中氏が北と約束したものなのでしょう。ここで,それとは「日朝間の不幸な歴史の謝罪と保証を前提とした膨大な経済援助」を指します。きこりさんも,このことを増元照明氏のご意見を掲載してエントリーで採り上げておられました。おそらく,これが北の言う「約束が違う」や「平壌宣言を反古にしているのは日本の方だ」の正体なのでしょう。
氏は次官レースに敗れて退官しましたが,昨今の言動を観ても,それを恥じるどころか,国益のためとのうのうと抜かすような人間です,それが何よりの証左でしょう。



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安倍次期総理候補にとっての踏み絵は平壌宣言である(1)


先程,NHKのニュース解説で,ある解説委員(名前は失念)が北朝鮮問題における中国の役割と日中の連携を強化するためには靖国問題をはじめとした日中に横たわる懸念を払拭するべきだと偉そうに宣ってました。早い話が”総理が靖国参拝を辞めたら中共様のご機嫌が回復して,もっと北対策に協力的になるだろう”ということですかね。”風が吹けば桶屋が儲かる”を遙かに超えた素晴らしいワープ理論を拝聴して思わず何処かの(北の同胞)新聞に告げ口したくなりましたよ。
NHKといえば,こんなニュース(視聴者の意見反映へ、NHKが6つの“約束”)があったが,是非,その6つの約束とやらに「不気味なほどの中・韓への阿りは止めます」という大原則をを入れて下さるようお願い申し上げる。筆者の受信料支払い拒否の解除までの道のりはまだまだ長い。

さて,前エントリーの靖国系国賊,古賀に続き北系国賊の山拓やその手下の平沢(勝栄)は工作活動に忙しいようです。山拓については,既に多くの皆さんが叩いてくれてますので,平沢の工作活動を以下に示します。
「小泉首相を北朝鮮の特使に」 衆院拉致問題特別委員長の平沢氏 富山で講演

衆院拉致問題特別委員長の平沢勝栄代議士=写真=は十二日、富山市の富山全日空ホテルで開かれた「北朝鮮に拉致された日本人を早期に救出する県市議会議員連盟」(会長・松本弘行富山市議会議長)の総会で講演した。
平沢氏は、小泉純一郎首相の過去二回の訪朝を評価したうえで、「首相を辞めてからでも三、四回と特使の形で北朝鮮へ行き、拉致問題を解決してもらいたい」と述べた。
 平沢氏は、北朝鮮に拉致を認めさせ、謝罪させたことが小泉首相の最大の功績とし、「北朝鮮は日本に罵詈雑言(ばりぞうごん)を言うが、小泉首相の悪口は言っていない」と退任後の訪朝に期待を示した。
 北朝鮮については、孤立しているようで孤立していないとし、「(ミサイル発射で)日米が一緒に動いても、北朝鮮を応援している国もあり、問題はなかなか解決しない」と述べた。
さらに「拉致問題のポイントは国民の関心を維持することだ」と述べ、出席者に粘り強い取り組みを求めた。 総会には、県内十市の市議ら約百七十人が出席し、今年度事業計画などを決めた。

小泉さんが北に行くと,そんな良いことがあるんですか? しかも,辞めてからも行けと仰る? 平沢と云えば,昔は名の通った対北強硬派だったはずなのに,いつから「制裁消極派」になったんですかね。そういえば,あの日経の”プロの視点”で言及されていた「自称タカ派(水面下では北朝鮮系業者から資金提供を受けていると噂される政治家に限って強硬発言する)」って,もしかしてこの御仁なのかな?
「中共に媚びを売れ」のNHKさん,この期に及んでも「訪朝しろ,制裁効果ない」の平沢さん,そして「張り子の虎の北脅威を煽る」山拓さんと・・・一体いつになったら真っ当なご意見が出てくるんでしょうか,この国の意気地の無さに悲しくなります。



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日中合作には本当にシナリオが存在するのか?


「富田メモ」というのは,左右問わず政治に少しでもコミットしているネット住人には非常に重要な問題ですが,そうでない方々(例えば筆者の周りに人達)にとっては基本的にどうでもいい訳で,「ふ~ん,天皇陛下もそんな風に思ってたんだ」くらいの認識で終わっていくニュースのようです。しかし,そういう方々にそう思わせることが出来た時点で,メディアとしては大成功なんだと思います。誠に悔しいことです。
この流れを大きく変えて,そういう方々の認識をもひっくり返すには,これはもう「今上陛下の靖国ご親拝」しかないだろうなぁと思っています。今のところこれも叶わぬ夢なのですが・・・
メモを貼り付けたのが富田氏なのか,はたまた日経の自作?なのかは別にして,そのメモ用紙が母体のメモ帳とは異なる経年変化を示しているように見えるという事実は変わりません。筆記したのが富田氏だったと仮定すれば,書かれた時期が異なるというのはその正確性や意図においても相当に異なってくることを意味するからです。その事だけをもってしても,日経側には科学的検証をはじめとした立証責任があるのは明白なことでしょう。

* 余談ですが,アエラの記事を根拠とした日経によるメモ貼り付け疑惑は,両者の「メモ帳」,「日記帳」,「貼り付けメモ用紙」の表現方法をよく吟味・確認してからでないと日経側に逃げられます。つまり,「輪ゴムにまとめられたメモ」は必ずしも「貼り付けられたメモ用紙」を意味しないからです。アエラの云う「輪ゴムにまとめられたメモ」は「メモ帳」そのものであり,日経が自記事に載せた「手帳」を「輪ゴムにまとめられたメモ」と主張してしまえば「貼り付けてあった」という言葉に何ら齟齬は発生しないからです。

ランキング上位のブログ様に倣って,筆者も少し時間をおいて何かまた新事実でも浮かんでくるまで傍観しようと思っています。「先帝陛下の大御心」は筆者の中では既に結論が出ていることなので,メモが陛下ご自身のお言葉であろうと徳川元侍従長の感想だろうと,さして重要なことではないと思っております。無論,メモ内容が陛下以外の人の言葉だったとしたら,日経その他のマスコミを思いっきり糾弾しますがね。


やたら前置きが長くなってしまいましたが,このメモを利用して,不敬にもこれが「陛下の大御心」と偽って中共による謀略活動に勤しむ奴について述べたいと思います。
その名は「古賀 誠」,本当にウザイ奴ですね。山拓もウザイ奴ですが,この問題に関してはこの輩が最も中共と連携しているという点において群を抜いてます。
古賀氏、A級戦犯の分祀に強い意欲

 日本遺族会会長である自民党の古賀誠元幹事長は25日、東京都内で講演し、靖国神社のA級戦犯合祀(ごうし)に昭和天皇が不快感を示した発言メモについて「お言葉に涙の出る思いがした。この思いを、私たち遺族は最も大切にし、最も重いものとして受け止めたい」と述べ、靖国神社にA級戦犯の自発的な分祀(ぶんし)を促す決意を改めて表明した。
 古賀氏は講演で「戦没者ではない英霊が合祀されたことで、皇族がお参りを遠慮され、日中の問題がここまで先鋭化してくる。そういうことを無念の死を遂げた英霊がどう見ているだろうか」と指摘。「遺族会の原点に返って、国民がわだかまりなくお参りし、皇室もお参りできる、英霊に思いを寄せた対応こそしていかなければならない」と強調した。
 古賀氏はまた、靖国問題は「政治が介入する問題ではない」と断った上で、「政治家と二足のわらじを履いているのではないかと言われるのならば、私は日本遺族会の会長としてこれから事を運ばなければならない」との覚悟を示した。

この男,「私たち遺族は」なんて勝手に遺族代表になってます。遺族会の会長という地位を錦の御旗にして,勝手に手前で創り上げた「大御心」を流布し,「皇室のお参りできる靖国」などと欺瞞を喧伝する羞恥心の無さは何処から来るのでしょうかね。アンタだって”毎年二回の例大祭に陛下の勅使が代参されている”事実を知らないわけではあるまい。きっと「代参は陛下ご自身ではない」などと詭弁を弄するんでしょうが,勅使の意味を辞書でも引いてよく考えて貰いたいものです。遺族を代表するのなら,こういう陛下の真の御心を世間に公表するのがアンタの務めだってことに気付いてくれませんかね,まぁ無理でしょうけど・・・
この男が何故?今でも遺族会の会長をやっているのかは定かではありません。遺族会には当然,古賀と同じ思いの方もいらっしゃるでしょうし,或いはまた,こんな男でも政界とのパイプを考えると必要悪のような存在としての価値を認めている方もいらっしゃるのかもしれません。



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経年変化の差異から見えてくる宮内庁の意図


先帝陛下の大御心については筆者なりの結論・思いを前エントリーで述べさせていただいたので富田メモに対してもうあれこれ言うのは畏れ多いのかもしれませんが,やはり化学屋の性なのか?,紙質やインクの経年変化の相違が気になってしまいます。言ってみれば,経年変化は嘘は吐かないと云うところでしょうか。例えば,多くの方が指摘しているこの写真の左右ページの差異

tennoumemo4.jpg

写真というものは光の当たり具合と被写体の位置の相対関係によって実像との違いが大きくなることがありますので何とも云えないのですが,他の公開画像を見てもやはり左右ページの差異は経年変化の相違を示していると観た方がリーズナブルです。左ページの紙質は黄変が進んでおり,インクも完全に黒化しています。反して,右ページの紙質は左pより可成り白く,インク色も視認では完全に青色です。

左右ページがほぼ同時期に書かれたものと仮定した場合,これは科学的に観て整合性がありません(飽くまで既存写真を元に判定した結果です)。
無論,左のメモ帳そのものの紙と右の貼り付け紙とでは紙質が異なっているのは分かっています。メモ帳の紙質は経年変化から観て,おそらく右の貼り付け紙より酸性度が高くリグニン量の多い紙が使われていると思われます。
紙の原料であるパルプには木材の三要素のセルロース,ヘミセルロース,リグニンが必ず入ってます。抄紙工程には紙とするために色々な薬剤を添加しますが,通常の酸性紙には定着剤として硫酸アルミニウムなどの酸性液が含有されていますので,これが色々と悪戯をします。可視光(通常の光)によりセルロースやヘミセルロースは劣化分解していわゆるボロボロでカスカスの紙力を失った状態になり,さらに酸性劣化によってリグニンの黄変(茶変)が生じます。これが通常の紙の劣化と云われているものです。70年代中盤以降より,酸性度の低い中性の紙(中性紙,実際は塩基(アルカリ)性)がよく使われるようになってきていますので,これらの劣化が可成り抑制されるようになっています。ですから,左右ページの紙質の違いは明らかで,経年変化に相違があるのも別段,問題ではないでしょう。それにしても右はやけに白いですが・・・実物を見ないことには何とも云いようがありません。

問題はインクだと思います。右ページのインク色はブルーを保っています。
一般に染料インクですと,その化学構造に依って青色より赤色の方が退色が激しくなります(波長の影響もあるかも?)。筆者は少しばかり分散染料を使ったポリエステルの捺染テーマ(インクジェットプリンティング)をかじったことがあるので大体分かるのですが,ブルーというのは割と発色しやすく劣化が少ない染料だと思います。ですが,このケースでは筆記具が万年筆でブルーブラックインクを使って書いているのでは?というのが一般的な見方になっています。確かにあの年齢辺りの方(富田元長官)なら,万年筆を愛用してもおかしくないでしょうね。万年筆のインクについて筆者は詳しくないので,このHP(インク研究会様)を参照すると,ブルーブラックインクというのはブルー染料と硫酸第一鉄をミックスして調製したインクだと云うことです。硫酸第一鉄溶液は透明ですので,書いた当初はブルー染料の青が発色されますが,空気に触れて第一鉄が第二鉄に酸化されると黒化します。或いはカーボンブラックのような顔料が入っていると,最初から黒みがかった青色を発色する。



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筆者の信ずる先帝陛下の大御心


ちょっと出遅れてしまった感がありますが,話題の「富田メモ」に関して思うところを述べてみたいと思います。
日頃から皇族の政治発言を苦々しく思っている左巻きのマスコミが嬉々として報じているところを観るにつけ,この「富田メモ」が如何に日中合作の工作活動の拠り所になっているのかがよく分かります。先帝陛下の私的呟きを利用してまで分祀させたいのでしょうかね。もう必死だなぁとしか思えませんよ。
仮にこれが正しい史料として,それを利用していわゆるA級戦犯の分祀を実行してしまったら左派の云う「天皇の政治利用」に他ならないじゃないですか?完全無欠のダブスタですね,これは。まぁ奴らはそこまで追い詰められているとも読めますし,ものの真贋を無視しても報道して一般国民にその手の印象操作を行っただけで良いくらいにしか思っていないのかもしれません。
ある左派のブログを観ていましたら,「よく天皇がこんなこと言えたもんだよ」という意の感想が述べてありました。「東條氏らを犠牲にしてまで刑を逃れた天皇が何言っている」という意味でしょう。書いてあることはもう無茶苦茶ですが,これってある意味,正しいサヨクの言い分のような気がします。少なくとも「それ見ろ,天皇だって分祀(合祀)を嫌っているじゃないか」とは言ってないわけですし,バカ騒ぎする朝日等を嘲笑してましたから。そして,「よく天皇がこんなこと言えたもんだよ」という一種の罵倒を裏返して読んでみると,逆に「本当に天皇がこんなこと言うのか?」という”問いかけ”にも見て取れました(飽くまで筆者の所感です)。

富田メモはおそらく本物でしょう,ですがメモの内容が先帝陛下のご発言だったとは限りません。既に色々云われているように,富田元長官の私感かもしれませんし,徳川元侍従長,藤尾元文相や奥野元国土庁長官その他の発言だったかもしれませんが,今のところはペンディングです。
火元の日経をはじめとした左派メディアの報道は今回,明らかに恣意的ですので,冷静な?産経の報道を後半に貼り(”昭和天皇「富田メモ」 分祀へ政治利用の恐れ”の一部抜粋),2ちゃんねるで検証中のメモ写真のリンクを表示します。といっても,詳細な検証は他のブログ(”毒吐き@てっく”様や”極右評論”様)や2ちゃんねるがしてくれるでしょうから,それは簡単に解析するとして後半では「筆者の信ずる先帝陛下の大御心」について述べてみます。



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どうかご無理を為さらずに・・・秋篠宮妃のご体調報道


秋篠宮紀子妃殿下のご出産が早まるらしいとの報道がありました。部分前置胎盤で帝王切開の必要性も高いそうなので,どうかご無理を為さらずに安静にお休みいただきたいと思います。
紀子さま出産、早まる可能性…部分前置胎盤で帝王切開 

宮内庁は18日、妊娠8か月目の秋篠宮妃紀子さま(39)が、胎盤の一部が子宮口をふさぐ部分前置胎盤と診断されたと発表した。 出産は帝王切開となる見通しで、9月下旬の出産予定が早まる可能性が高いとしている。
紀子さま、胎児ともに元気だが、紀子さまには安静が必要で、症状によっては入院もあるという。
 同庁の金沢一郎・皇室医務主管と主治医の中林正雄・愛育病院院長が記者会見して明らかにした。
 それによると、紀子さまは今月12日、宮内庁病院で4回目の定期健診を受けられ、超音波検査で部分前置胎盤と診断された。 金沢主管は「早期の出血や、それに続く感染、早産などの事態が生じる危険性が高く、合併症を予防するため、妃殿下には当分の間、安静にしていただく」と説明した。入院された場合には、薬の投与などにより出産の時期を遅らせ、ぎりぎりまで胎児を母胎内で成長させる考えという。
 前置胎盤は、かつては母子の命にかかわる状態とされたが、今では医療の進歩により的確な対応が取れるようになり、危険性は極めて低くなっているという。 ご夫妻は中林院長の説明を冷静に聞かれ、秋篠宮さまは「医師団を信頼しているのでよろしくお願いします」と述べられた。
紀子さまは「子どものためにも出来るだけ安静にします」と話されたという。 また、天皇、皇后両陛下は報告を聞いて驚いたが、この数十年間で危険は30分の1に減ったとの説明に安心されたという。

◆ 部分前置胎盤 = 胎盤は、へその緒を通じて母体から胎児に栄養を送るため、子宮内にできる組織。通常は子宮の上部にできるが、胎児の出口となる子宮口部分を覆う場合を前置胎盤と言う。胎盤の一部が子宮の入り口にかかっている場合が部分前置胎盤。
分娩(ぶんべん)の際に胎児が出にくいほか、急にはがれて大量出血の恐れがあるため、多くの場合は陣痛が始まる前に帝王切開を行う。過去に妊娠経験がある場合や、子宮筋腫(きんしゅ)などの病気がある場合になりやすく、200人に1人程度に起きる。

例によって,周囲(2ちゃんねる辺り)では親王(男)か内親王(女)といった性別論議をやっているところもあるようですが,筆者はどちらでもお元気な御子をお生みいただけばそれで万々歳だと思っております。
帝王切開も今は記事にもあるようにリスクは激減していますし,未だ自然分娩の道も残されていますので,医学的にはそれほど心配は無いと思われます。無論,通常分娩よりも危険性はあるわけですから万全の体制は整えられていることでしょう。
あの無謀で拙速なる皇室典範改正が為される直前での,神の配在とも思える妃殿下のご懐妊は女系容認派へ強烈なカウンターメッセージを与えました。もうそれだけで十分でしょう。お生まれになるお子様が男子であろうと女子であろうと,将来に渡る皇統問題が消えるわけではありません。これからも我々,男系存続派は旧宮家復籍を第一義として主張していくまでです。
おそれながら,このご懐妊は万世一系の皇統を軽んじた女系容認派に向けた歴史からの警告だったように思います。当然のことながら,そこには人である秋篠宮家や東宮家,そして両陛下のご意志が複雑に絡み合っていることは承知しております。しかしながら,皇室の意志は脈々たる皇統によって形成されてきた歴史そのものです。その歴史が警告を発したわけですから,女系容認派(要は小泉総理ですが)も矛を収めるしかなかったと解釈しております。

確かに現時点では,少なくとも医師団辺りは性別もお分かりのことだと思います。ですが,今は要らぬ詮索などせずに,我々一般人はただただ妃殿下と御子のご無事を祈願させていただくのみで良いのではないでしょうか。

"◇美々・ログ◇"様も採り上げておられますが,仰る通りかと思います。
とにかく神聖な問題ですので、我々下々のものがむやみに騒ぎ立ててどうなるものでもないですし、もう神のみぞ知るということです。
とにかくも祈りましょう。



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特ア関連雑感


2ちゃんねるで拾ってきた話題なんですが,パチンコ業界って二局化してるんですねぇ(パチンコホール、証券化で大型資金を調達へ-再編見据えた新財務戦略)。
確かに筆者の近所だけ観ても,大型のチェーン店(半島系&非半島系)がやたら進出して,元々あったパチ屋(非チェーン店,半島(朝鮮)系)が潰れていく現象が頻発しています。郊外なので特にその傾向が強いのかもしれませんが,地元の電気屋さんが潰れて大型電気店が発展していく現象と似たものなのでしょうかね。上記の記事を読むと,証券化について以下のように書かれています。
事業証券化とは、ある事業から得られる将来収益を担保に債券を発行して、投資家から資金を調達するもの。住宅ローンや自動車ローンなどキャッシュフローが予測可能な資産の証券化に比べて、より高度な技術が必要だとされる。
業界の総売上が約30兆円といわれるパチンコ業界に、この金融技術を応用すれば、ホール運営業者は数百億円単位の資金を一括調達できる。

筆者は頭にドが付くほどの経済素人なので未だに証券の仕組みさえまともに知りませんが,最近の大型パチ屋はこんな方法で資金集めをしているのですねぇ。昨今は顧客が全体に減ったとはいえ,ギャンブル性が一層強くなっている関係上,一人あたりの注ぎ込み資金は増えているでしょう。だからパチンコ依存症の罹患率が高くなっているわけで,こういった生き残り戦略は社会的に観ても日本人をさらに白痴化させる手法ではないですかね。「ある事業から得られる将来収益を担保に・・・」って,要はさらに客の射幸心を煽って収益を上げるシステムを考え出すってことでしょう。業界にとって,或いは経済的には当然のことかもしれませんが,元々不透明で日陰の身であるパチンコ産業がこういうことをやるのは,多くの国民にとっては迷惑なことです。筆者もその昔にはパチンコに可成り入れ込んだことがあるのでよく分かりますが,はっきり云ってこんなもの,これからの日本には必要ありません。人間をグータラにして駄目にします。おおよそ利点など無いと云っても過言ではありません。
そして,よく云われる北の資金源になっている現実です。実際に総連直営の店もありますし,警察との癒着構造もあります。この間も関西の番組で珍しくパチンコによる資金源について言及してましたね(2006 0711 ムーフ?! 金正日体制を支える 北朝鮮「送金ルート」を断て 1-22006 0711 ムーフ?! 金正日体制を支える 北朝鮮「送金ルート」を断て 2-2)。これを観ても,パチンコは明白な北の大型資金源になっていることが分かります。早くパチンコなど無くすべきです。とは云っても,ここまで日本の娯楽産業として深く構造化してしまったものを直ぐに無くすことは容易ではありません。ここへのメスの入れ具合はこれから本格化する北への経済制裁の一環として政府がどれだけ本腰を入れているかのバロメーターになるでしょう(追加制裁検討を表明 北朝鮮決議受け)。個人的には手っ取り早く,法律的に非常にグレーな換金システムをぶち壊してくれさえしたら良いんですがね,そうすれば厭でもパチンコなど誰もやらなくなりますから。



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北崩壊を見据えた現実的な拉致被害者の救出課題


「国民大行進」に参加してきました。靖国参拝した後に参加したのですが,その時点では猛烈な日差しで,帽子を持参しなかった筆者は「こりゃ,死ぬかも?」と思っていたところ,行進の始まった17時頃にはその前の雨のお蔭で割りと楽に全うすることが出来ました。初参加でしたが良い勉強をさせていただきましたし,何よりも「アクション」することの重要性を知らされました。途中,サムソンの社屋前を通過した際に参加者の一人が「韓国は反日を止めろ!!」と・・・お気持ちは痛いほど分かりますがね,やはり行進の趣旨に反します。仮にも日の丸を掲げて行進しているのですから,単なる右翼団体と観られるのは「拉致被害者救出」の大義が多少とも曲解されてしまいかねません。
スカパーのいちTV局とはいえ,チャンネル桜が協力している以上は他のTV局が取材に来ることはないのかな?と思っておりましたが,産経さんとフジテレビが報道してくれたようです(拉致被害家族ら、救出訴え都心をデモ行進拉致被害者家族会代表・横田 滋さんら、都内で開かれた集会で問題解決への協力訴える)。これが何万人も参加する大々行進となってくれれば,と思う反面,拉致被害者救出という国家としての当たり前の行為を何故?民間人がこれ程までに求めねばならないのかと云った矛盾も感じた次第です。たった数人の兵士が拉致されただけで軍事攻撃を行うイスラエルを見るにつけ,ことの過激さを抜きにしても国家のあり方というものを痛感させられます。

国連の非難決議がやっとの事で通過したようですが,多くの国民に「中共はテロ支援国家」,「所詮,国連のドライビングフォースは大国のエゴ」を印象づけたことは今回の功だったように思います。そして決議後,たったの45分で北はこれを蹴った(北朝鮮、安保理決議を「全面的に拒否」)わけですから,日米を中心とした有志国の制裁強化が国際的にも容認されたことになると思います(米国連大使が警告・決議違反なら追加的行動)。また,中共の説得に応じなかった北にとっても六者協議は実質破綻しているものと考えて良いでしょうし,今後様々な抵抗を試みてくることは間違いないでしょうね。それにしても,中共が意地でも北を擁護する理由として昨日の集会では,「台湾へのミサイル攻撃の正当性」が失われるからだとの見解が出たことは筆者にとって納得できる理由の一つでした。こんなこと,マスコミに出る識者の間からは一言も言及されてませんし,また言及できない「サンクチュアリ」的な言説でしょうね。
北はこれを「物理的抵抗」としていますが,恐いのはミサイル攻撃よりも国内のテロでしょう。そのためには国内の警備強化は不可欠で,総連をはじめとした北シンパを徹底監視するよう政府は対策を講じるべきです。因みに,未だに「脅迫や嫌がらせを受けた」などと云って総連や朝鮮学校寄りの報道ばかりしているマスコミは到底当てになりません。バンケイホウ号入港反対を叫ぶ人達に向けた乗船者からの罵倒を一度だって報道したことありますか?,マスコミは。政府はマスコミのネガティブな報道など気にしないで粛々と総連等への厳正な法執行と監視を行うべきです。
こういった情勢から考えて,北はもう長くは保たないだろうと思います。何だかんだと云いながらも,北はミサイル連射で自爆に追い込まれてきたわけです。昨日の集会におけるパネラーも,保って半年から1年との見解で一致していました。筆者も半年はどうか?と思いますが,間違いなく”終わりの始まり”は加速化していると思います。
そうなると,日本政府としては北が崩壊した後,どうやって拉致被害者を救出するのかといった課題にぶち当たるものと思います。
パネラーの一人の荒木氏(特定失踪者問題調査会代表,拓大教授)は,とにかく”情報”が最重要であり,それを得るための万策を行うべきだと述べられていました。現に今,一体何人の被害者が北の地に居るのかといったことさえ掴めていない状況で,まずどうやってそれを知り,そしてその方々が何処にどういう状況で囚われているのかと云った情報を知ることは容易なことではありません。さらに,北崩壊後の混乱した状況下でどの様に救出するのかという事柄も加わってくることになりますから益々,複雑になっていきます。しかも,これは時間のかかる課題ですから,政府は今からでも調査に全力を注いでやるべきでしょう。国連決議における中共の横暴に対する罰としてのODAの停止を直ちに行い,そのお金をこの情報を得るための財源にして欲しいくらいです(まぁ別に無駄金は幾らでもありますが・・・)。
そして今後の制裁実施にあたって,北には「少しでも被害者に危害を加えたら絶対に許さない!」とのメッセージを強烈にアピールする必要があります。具体的には,体制崩壊時に被害者が大使館に逃げ込めるよう,北に大使館を持つ全ての国々にお願いをしておくという手もあると荒木氏は仰ってました。さらに体制崩壊時における自衛隊の北での活動において,合法性と正当性を確保する努力も怠ってはなりません。これは一民間組織が行えるような安全なものではないので,イラクでの行動を規定した特措法のようなものを制定する必要があるかもしれません。

いずれにしても,政府には今までお座なりにしてきたツケが回ってきたようです。いつ北情勢が急転しても良いように,非常に複雑な難題が山積みですが国家の責任として絶対にやらねばならないことです。そして,我々にはそれを常に監視して尻を叩いていく義務と責任があります。



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まずは防衛意識を根付かせること


【告知】北朝鮮からすべての拉致被害者を奪還する国民大行進【告知】

来たる7月15日(土)、13:00(12:30開場)より東京都・砂防会館別館で有識者らによる基調講演・公開討論会に続き、政府に国民の声を届けるためのデモ行進「国民大行進」が行われます。
同じ日本人として、拉致問題解決を願うひとりひとりが声を上げ、行動で示すことは、政府が具体的かつ実効性のある対応に臨むための大きな原動力となるはずです。
北朝鮮,金正日に向けて怒りの声を上げるべく,一人でも多くの方がご参集下されば幸いです.
(詳細はココをクリックして下さい.)


またぞろ,支持率10%以下の金正日のドローン大統領近辺が何か言っているようですが,スルーしておけばいいものを反論なんかするもんだから,国内の左巻きがそれを焚きつけてしまうといういつもの構図(朝のTBSでもグダグダやってましたね)。あれは整形大統領の断末魔の悲鳴でしょう,無様なもんですよ。
ところで,もっと簡単に天下の中共様は北を恫喝するのかと思ったら意外と手こずっているようですね(演技かもしれないが)。ここにきて,中露はあまり意味のない妥協案(中ロが北朝鮮非難決議案 ミサイル問題で安保理)を出してきたらしいが,北が崩壊するとそんなに困るんですかね。
軍事緩衝地帯の消失,北への投資や難民流入問題が云われていますが,もっと根本的な怖れでもあるのでは?と思ってしまいます。北をあんな山賊・外道集団に育ててしまった責任はキッチリ取ってくれと言いたいですね。
まぁ国連にはそれほど期待できないことは前にも述べたとおり・・・それにしても,日本は今回結構粘ってますね。本当はミサイル着弾位置が洒落にならない所だったりするかも?とか色々と穿った見方をしてしまいますね,あの(らしからぬ)粘りようは。

さて話題の敵基地攻撃論ですが,冒頭のは論外としてポジティブな論議は非常に良いと思います。「座して死を待つ」なんて真っ平ごめんですからね。
敵基地攻撃論は基本的に一発目を甘受した後,第二撃以降を防ごうというものだと聞いております。一種の正当防衛理論みたいなものですね。しかし,もし一発目が核だった場合,何かあまり意味を為さないような気がしますが,どうなんでしょうねぇ? 報復は当然のこととしても,一発喰らった後にそのシステムが有効に機能するのかと云った問題と相手がそのシステムの心臓部を狙ってくることだって考えねばならないわけですから,非常に複雑な議論になると思います。
筆者は,それよりも初撃をどの様に防ぐかを考えた方が良いと思います。まず,先制攻撃ですね。相手の発射基地を発射前に叩くことですが,現状の対象である北のサイトは点在する洞窟みたいなところから撃ってくることになりますので,それをトマホークのような巡航ミサイルでモグラ叩きみたいに器用に潰すことは極めて困難であるという問題があります。空爆するにしても,まず爆撃機が無いことやサイトが中朝国境ギリギリの所にあるといった地形的な因子もありますので,これも極めて難しい(トマホークでも一緒ですが)。

他にはやはり核武装でしょうね。本当はこれが出来るのが一番良いとは思います。これについては”極右評論”さんが”核武装は現実的な選択なのか?”で採り上げておられますが,核武装による抑止力の根本である「相互確証破壊」の概念が今では殆ど機能しないことが問題であるというご意見にほぼ賛同します。瀬戸様が述べられているように,迎撃システムの成熟が進んだという事柄もそうですが,一般論として,潜水艦発射ミサイル(SLBM)のような忍者戦法を採る弾道弾に関しても「相互確証破壊」はアンバランスになることも大きいでしょうね。また政治的な問題もありますしね,アメリカが少なくとも最初は思いっきり反対するでしょうね。
とは云っても,北や中共は日本が核武装したら完全にビビるでしょうし,各論的にはまだまだ効力は絶大だとは思っております。

後はTMD(戦域ミサイル防衛)でしょう。これが今のところ,最も現実的な防衛策だと思います。以下のニュースにもありますように,アメリカはこの弾道ミサイルの迎撃システムを昨日,さらに進行させた内容の実験を成功させています。
陸上からミサイル迎撃実験=北の発射後初、システム増強を誇示-米

米国防総省ミサイル防衛局は12日、弾道ミサイル防衛システムのうち、移動式の陸上発射台から降下段階にある敵ミサイルを大気圏内で迎撃する実験をニューメキシコ州で実施し、成功したと発表した。
迎撃実験は先の北朝鮮のミサイル発射後初めてで、迎撃システムの増強を着実に進める姿勢を内外に誇示した格好だ。

しかし,これとて当然完璧なわけがありません。特に,敵にミサイルの飽和攻撃を受けた場合には,全部打ち落とすことなんかまず無理でしょうしね。それこそ,レーガン大統領が当初,目的としたビーム兵器あたりが使えるようにならないことには駄目でしょうね(初期のSDI構想)。



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