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アーカイブ: 2006/06/07

是々非々の日韓連携とは云うけども・・・


日韓連携,やれるに越したことはないと筆者自身言っていたわけだが,はっきり云ってかなり難しいだろうなぁと・・・.
以前,救う会副会長の西岡力氏はチャンネル桜の番組で「韓国右派との協調が大事である」との見解を示されていたので,以下のニュースはこうした立ち位置の違いが顕在化してきた一つの形ではないかと思う.
訪朝意思正式表明へ 金英男さん母 韓国の家族団体 「救う会」を批判

【ソウル6日原田正隆】韓国の通信社・聯合ニュースは6日、横田めぐみさんの夫とされる韓国人拉致被害者金英男(キムヨンナム)さんの母・崔桂月(チェゲウォル)さん(78)が8日に記者会見を開いて北朝鮮訪問の意思を正式に表明すると報じた。
 崔さんはこれまで「亡くなる前に一度でいいから息子に会いたい」「北朝鮮が来いと言うなら行く」と繰り返し強調し、5月下旬の日本訪問の際にも国会証言などで、その意思を表明。これに対し、めぐみさんの両親の滋さん(73)と早紀江さん(70)は「訪朝は北の幕引き作戦に乗ること」として思いとどまるよう説得していたが、今回、日韓両家族間の立場の違いがあらためて鮮明になった形だ。 
さらに、崔さんを支える韓国の拉致被害者家族団体「拉北者家族会」の崔成竜(チェソンヨン)代表は6日、聯合ニュースに対し「訪日した際、日本の関連団体が拉致問題を政治的に利用しようとしている印象を受けた」と述べ、名指しこそ避けたものの、あらためて日本の「救う会」などを批判。崔代表が日本の拉致被害者救出運動に強い疑問を投げかけたことで、両国家族会間の連携も難しくなりそうだ。
=2006/06/07付 西日本新聞朝刊=

崔成竜氏は北の高官から聞いた話として,最初にめぐみさんの夫が韓国人拉致被害者ではないかと伝えた人でもある.また,崔成竜氏はあるインタビューで北には相互主義で対応するべきとして以下のような発言をされている(韓国拉致被害者家族会代表 崔成竜氏に聞く).
金正日総書記は、小泉首相が二度目に訪朝した際、「どうして家族が離れ離れでいられるでしょうか」と語ったが、韓国に対しては「拉致はない」と繰り返す。しかし金英男さんの件が北朝鮮に与えた影響は大きい。私の母は生前、「北は譲歩したら付け上がるだけ。譲歩せず、向こうが要求してきたら、こちらも要求すべきだ」とよく言っていた。コメなどを支援する際に拉致問題にリンクさせる相互主義が必要だと思う。

この方,相互主義って言葉を少し勘違いされているのでは・・・北はこちらが譲歩したら,余計につけ上がるだけの外道集団ですよ.とても相互主義だなんて甘い言葉を呑むような連中でないことは承知されているはずなんだが.さらに,崔成竜氏率いる”拉北者家族会”と今回,国民大集会に参加した”拉北者家族協議会”の分裂に至る複雑な経緯もあるというし,西岡氏が崔成竜氏と距離を置きだしたことも理解できる.
崔氏はどうも,拉致問題の殆どを人道面から観ているような気がする.無論,それが大切なことであることに変わりはないが,余りにそれを突き詰めてしまうと,北の策略に嵌りやすいことも確かであろう.拉致問題の人道面と政治面は同じカードの裏表であって,切り離せるものではないと思う.従って,「日本の関連団体が拉致問題を政治的に利用しようとしている印象を受けた」という発言は,氏がすでに現在の韓国政府の方針,すなわち北への融和策にほぼ同調していると観て良いのではないか.
北の高官から聞いたという話から進展してきた金英男氏問題.やはり,徐々にきな臭くなってきた感がある.これが北の分断工作だとしたら,やがて北は崔桂月さんに英男氏に会いに来いと言ってくるだろう.崔桂月さん自身はそれで満足だったとしても,その後の行方が日本にとっては正念場になることは間違いないし,世論のミスリードも恐い.
簡単に日韓連携をやれるに越したことはないとは言っても,拉致問題に対する認識ベースの違いが大きすぎることから是々非々という言葉はこの場合,適当でないのかもしれない.

追記:上記エントリーで”崔成竜氏は北の高官から聞いた話として,最初にめぐみさんの夫が韓国人拉致被害者ではないかと伝えた人でもある.”と述べましたが,”くちなし日記:緊急!怒り爆発!妥協などできん!”を拝読したところ,氏が直接北の高官から聞いた話ではないという記述がありました.筆者は事の真偽を調査したわけではありませんので,ここでは同日記にありますくちなし氏のエントリーの一部を引用させていただくに止めておきます.
横田めぐみさんの夫が韓国人である情報を最初に入手したのは、日本のNGO団体であると聞いている。その情報が日本の週刊誌記者の耳に入る、確認の為に訪韓して、拉北家族会に話を聞きに行った。そこで雀代表は、初めて聞いた事であるにかかわらず、「昨年の9月に情報を入手していた」と語った。
つまり日本側から訊ねる半年も前に、知っていた事実を隠していたのだ。知っていて隠した事でさえ問題であり、その時から怪しく共闘など口が軽くなるのが可笑しい話。でも事実は知らなく(普段から動かない代表、名前だけで有名らしい)、日本からの客人によって齎された情報を最大限に利用しようとした。



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対中円借款供与に潜む中共の悩み?


経済にはトンと弱い筆者ではありますが,以下のニュースソースを観てちょっと思ったことを書いてみます.まず,中川さんは良いですね,拉致問題についても何時もぶれないその姿勢は閣僚になった途端にピタッと黙ってしまう人が多い中で特筆すべきものがあります.しかし,この方はマスコミ受けが悪いのか,はたまた面白みがないのか分かりませんが,クローズアップされることが少ないです.次期首相候補になっても良い位なんですがね.
中国への円借款740億円決定、中川農相は異議

政府は6日午前、政府開発援助(ODA)の重要案件を協議する海外経済協力会議(議長・小泉首相)を開き、2005年度中の閣議決定を見送って“凍結”していた中国向け円借款の実施を決めた。 新規供与額は、前年度比約120億円減の740億円程度。中川農相は「なぜ中国に援助を再開するのか分からない」と異論を唱えた。政府は与党の了解を得た上で、9日にも閣議決定する。 
会議では、08年の北京五輪までに対中円借款の新規供与を終了することも再確認した。05年度分の供与額は、「いきなり大幅に減らすと、中国側の反発も大きい。08年度にゼロにするため、徐々に減らすのがいい」(外務省幹部)との判断で決定した。04年度分は859億円だった。 
小泉首相は6日昼、対中円借款の決定について「総合的に判断した。いつも対中関係は重視している」と首相官邸で記者団に語った。 中川農相は同日の記者会見で、「中国に対し、また援助するのか。正直言って分からない」と不満を表明した。 
支援事業は、植林、下水道施設の整備、大気汚染防止など環境、エネルギー分野に重点を置く。 円借款は通常、年度末までに決定しており、対中円借款の決定が翌年度にずれ込んだのは、1979年度分以来。

このニュースについてはすでに”Dogma_and_prejudice”さんや”子供達の未来”さんが評論されています.仰る通りかと思います,安易な援助や妥協は中共の傲慢さを反って助長するだけなのが,外務省や政府はいつまで経っても分からないようです・・・というより抜けきれない(謝罪・賠償的)悪循環に嵌ってしまっているんでしょうな.
特に百式さんの以下のご発言に関してですが,
  特アに飼われて、バックマージンを貰う特殊な日本人以外には「百害あって一利無し」ですよね。
 支那を侵略しようとする奇特な国などあるはずがないのに、軍拡を続ける金があるならば、中共自ら全力で環境整備するのが筋でしょう。

円借款とは円建ての有償援助,従って援助目的(赤字強調)から云って中共は日本国内の環境対策技術に長けた企業を利用しなければならないわけです.上記の「バックマージンを貰う特殊な日本人」とはこのような企業がこの円借款では対象となることが予想できます.
ここで,中共はこの度,以下の環境白書を出しています(必要部のみ抜粋).



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