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アーカイブ: 2007/01/26

国交正常化勢力の暗躍


アメリカの対北政策に対する真意がなかなか読めませんね。
金融制裁の一部を解除するとの噂も流れてますし、混迷イラク問題や核実験をやりそうなイランに忙殺されているのか、この間の一般教書演説でも北朝鮮についてのブッシュ大統領の言及は心許ないものでした。

とは云え、そこはやはりアメリカで、東アジア黙示録のアネモネ様が仰るように、

右手で握手しても、ポケットに忍ばせた左手には何かを隠し持っている。米国が軍事オプションを放棄することはないのだ。(「金正日の『終末時計』…外科的攻撃で将軍を切除する」より )

と云う強硬策もしっかり見据えていることも、これまた確かなことだと思ってます。

ただ、アメリカの対北政策が少しでもソフト路線に移行するように見えてしまえば、当然のこと、日米連携に頼っている日本の制裁路線にも翳りが顕れて、燻っていた国交正常化勢力の活動が活発化してくるのは非常に宜しくない状況だと思っています。

端的に示されるのは、例の山拓訪朝に絡む家族会分断工作や安倍叩きですね。
例えば、ヨタ記事の部類ではありますが、半島情勢に詳しい評論家と云うことで、元朝鮮大学校教員(朝鮮新報記者でもあった)の河信基氏に以下のことを云わせているわけです。

何が起きているのか「拉致家族会」 (ゲンダイネット)

拉致被害者の「家族会」がおかしなことになっている。訪朝から帰国した山崎拓元副総裁と蓮池透・家族会副代表の会談にカミつき、「報道は間違い」とマスコミにも八つ当たりだ。一体何が起きているのか?

(中盤省略)

だが、安倍首相の強硬路線だけでコトが進むのかどうか。半島情勢に詳しい評論家の河信基氏が言う。

「日本政府が窓口を一本化して成果を出しているなら、山崎氏の訪朝は二元外交といわれて仕方ない。しかし、何の成果も出ていないばかりか、肝心の米国だって、北朝鮮と対話を進めている。山崎氏を批判するのはお門違いです。米国でも議員外交は当たり前です。かたくなな安倍首相や家族会は、米朝が手を組んだら、どうするつもりでしょう」

家族会にも“転機”が迫っている?


明らかに、米国のソフト路線への転換を口実に日本の対北政策に揺さ振りを掛けようとする言説です。この方は、ご自分のブログでも盛んに日朝国交正常化への誘導を行ってます(山崎訪朝を読む(下))。
云うまでもないことですけど、山拓訪朝はこうした動きを助長させただけでした。

2ちゃんねるを見ていたら、上の「ゲンダイ」と同じ講談社系列の「フライディ 2/9号」が、「安倍官邸が蓮池薫氏に「山拓訪朝を否定せよ!」圧力電話」と云う、これまたヨタ記事を掲載しているようです。

何でも、山拓-蓮池会談を知らされてなかった安倍首相が激怒して中山恭子補佐官に蓮池薫氏に報道を否定せよ!との圧力を掛けたとか何とか。
そりゃ中山補佐官は蓮池氏に連絡はしたでしょうが、フライディフィルターにかかると、「真意を聞いた」が、いつのまにやら「圧力を掛けた」に変身するんですから便利なもんです。

ただの「売らんかな根性」でしょうけど、安倍叩きと家族会分断と云う工作をやりたい国交正常化勢力にとっては願ってもないネタなんですがね。
こういった業界に言っても無駄なことは分かってはいますが、拉致問題はその辺のゴシップとは訳が違うんですから、少しは国益というものを考えて活動を行って欲しいと思います。

いずれにしても、アメリカの弱腰に連携する(山拓訪朝に代表される)国内屈朝勢力の暗躍には困ったもんです。
(ブッシュは残りの任期中に勝負に出るのか、それともレイムダックか、結構それにかかってくるような気がしないでもありません)。



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南京の真実

日本の超保守主義者は大虐殺を否定するか最小化する


このタイトルは、映画「NANKING」の紹介サイトにあるSynopsis(要約)の一文の日本語訳です。云われ無き汚名を晴らすという当たり前の行為が超保守的とは笑えます。国内的には、さしずめ「極右」か「ネトウヨ」と云ったところでしょうが、勝手にレッテル張り如きはさせておきましょう。

上記のサイトとサンダンス映画祭の「NANKING」フィルムガイドを読んでみましたが、まぁ予想通りの内容だったので別に驚きはしませんでした。とくに、前者のサイトは在米華僑グループの支援サイト内に設置されているそうですから、反日色が濃いからか、目が廻りそうになりましたので、後者のフィルムガイドを愚訳と共に一部引用して見ましょう。

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In the winter of 1937, an invading Japanese army entered the Chinese city of Nanking and proceeded to obliterate the helpless population.Two hundred thousand were killed, and tens of thousands of Chinese women were raped.
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1937の冬に、侵略日本軍は中国・南京市に入り、無力な市民を抹殺し始めた。20万人が殺され、また何万もの中国人女性がレイプされた。
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In the midst of this mayhem, a small group of expatriate Westerners -missionaries, businessmen, college professors, and doctors- attempted to create an oasis of safety to protect the citizens they could. It is through their eyes, by means of letters, diaries, and other reports of the destruction, that filmmakers Bill Guttentag and Dan Sturman reveal the events of that terrible time.
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この暴力(殺戮)の最中に、駐在欧米人ら(宣教師、ビジネスマン、大学教授及び医師)の少人数のグループは、(保護可能な)市民を守るために安全のオアシス(安全区)を作ることを試みた。手紙、日記、他の破壊に関する報告により彼らの目を通して、(映画製作者の)ビル・グッテンタークとダン・スターマンがその恐怖の時の出来事を明らかにする。
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「無力な市民??」、「20万人が殺され??」、「何万ものレイプ??」・・・映画祭のごく短いフィルムガイドでさえ、突っ込みどころ満載のようです(もう一方のサイトは言わずもがなです)。
ベースとなったのは主に「ラーベの日記」のようですけど、これじゃあ、アイリス・チャンベースでなくとも一緒のことであって、誇張・歪曲の本質は変わりません。

こうした記述が、如何にも反日華僑グループらしいタイムリーなキャンペーンの一環であることは以下を見れば分かります。「NANKING」紹介サイトのSynopsisから引用します。

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Today, Many Japanese know little about the wartime atrocities their country committed throughout Asia. Seventy years later, the invasion of Nanking remains a divisive issue.
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今日、多くの日本人は、(彼らの)国がアジアの至る所で犯した戦時残虐行為のことをほとんど知らない。70年経っても、南京侵略は対立事案のままである。
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Some Japanese ultra-conservatives deny or minimize the massacre; to this day, many Japanese believe stories of atrocities in Nanking are exaggerations and lies. Soon after producer Ted Leonsis decided to create a documentary about Nanking, mass protests broke out in China over Japanese approval of textbooks that called the Nanking massacre and 'incident.' The protests made headlines around the world.
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何人かの日本の超保守主義者は大虐殺を否定するか最小化する; 今日まで、多くの日本人は、南京における残虐行為の話が誇張と虚偽であると思い込んでいる。テッド・レオンシス プロデューサーが南京に関するドキュメンタリーを制作することを決定して間もなく、集団的(大量)抗議が中国で、南京大虐殺(を?)「事件」と呼ぶ日本の教科書の承認越しに勃発した。その抗議は世界中で大見だしで報じられた。
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Many in Asia are also outraged by the former Japanese prime minister's annual pilgrimage to the Yasukuni Shrine in Tokyo. Along with millions of soldiers who died for the Japanese Emperor, Yasukuni - which translates as 'peaceful nation' - enshrines the souls of 14 class A war criminals.
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アジアの多くも、日本の前首相の東京靖国神社への例年の巡礼(参拝)により侮辱を受けた。日本の皇帝(天皇)のために殉じた何百万もの兵士に加えて、(「平和な国」に解釈するところの)靖国は14人のA級戦犯の魂を祀っている。
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In advance of December 2007, the 70th anniversary of the invasion of Nanking, the Chinese and Japanese governments have convened a joint committee of historians in an attempt to agree upon a common version of the history of the Sino-Japanese conflict, including what happened in Nanking.
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南京侵略の70周年記念である、2007年12月に先立って、中国及び日本政府は、南京で起こったことを含む中-日対立の歴史の共通見解上での合意を目指して、歴史家による合同委員会を開催した。
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三番目のパラグラフは中共政府とまったく同じことを言ってますね。まだ「遺骨」と言わなかっただけ誉めてあげましょう。最後のは、先日から始まった日中歴史共同研究のことです。この研究は南京侵略70周年の記念行事だったんですね・・・知らなかったなぁ(笑)。

この「NANKING」は、小泉前首相の靖国参拝を契機として、日本がどんどん保守化し、日中の溝が深まるに連れて危機感を抱いた中共政府の意を汲んだ在米華僑が、レオンシス氏の商売人根性を刺激しながら反日プロパに誘導して得た巧妙なる工作結果なんでしょうね。

この映画は南京での出来事をナチのホロコーストと同列に扱うと云う、非常に分かりやすいセンセーショナルシナリオをもっています。
欧米の方々はこういう筋書きが好きですから、これを世界に振りまくことで他国の対日感情を悪化させ、そろそろバレかけてきた自国(中共)の暴虐を隠しつつ、日本の自虐性も刺激できると云うトリプル効果があります。

一方、靖国曖昧戦術を採る安倍政権と和解したように見せ掛けて、中共主導の歴史認識を強要させようと共同研究も画策しているわけですが、さて、どうなっていくことでしょうね。


しかし、こういう時に水島社長はよくぞ決断してくれました。
一昨日の映画「南京の真実」の制作記者会見は盛況だったようで何よりでした。早速、ネット内の肯定派の方々は、いそいそとこれを揶揄してくれてるようですけど、まぁ気にするほどでもないです、と云うか寧ろ気にしてるのは彼らの方かも。

記者会見の様子は、賛同者のお一人でもある宮崎正弘氏のメルマガ(宮崎正弘の国際ニュース・早読み)か衆議院議員 戸井田徹氏のブログ(丸坊主日記『南京攻略戦の真実』)をお読み下さい。

今後、「南京の真実」制作委員会は本格活動を開始するわけですが、三億(水島氏発言)かかる制作費の捻出とシナリオ固めで大変、ご苦労為さることになるでしょうから、筆者に出来ること、つまり資金面で僅かでも緩和する方向に協力しようと思っております。

(皆様方に於かれましても、一つ協力して日本の草莽の底力を見せてやろう!!と思われましたら、左カラムにもあります「南京の真実」専用サイト内に、「映画製作支援のお願い(資金ご協力について)」がありますので、そこから浄財を援助いただければ幸いです。)



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