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アーカイブ: 2007/01

合理性容認から非合理性容認へ


男系皇統派にとっては、まるでお年玉のようなあの有識者会議の白紙化ニュース。
これは勿論、是です。非常に結構な決断だと思います。この安倍総理の決断には、素直に称賛の拍手を送りたいと思います。

安倍首相、女系天皇容認白紙へ 典範改正視野に議論

と云うより、安倍総理は就任直後から拙速な有識者会議の結論を見直すと明言されてましたので、正直云って、いつそれを実行してくれるのか気になってたところでした。
しかし見たところ、このニュースは産経にしか掲載されてないようですが、信用できるんでしょうなぁ、産経さん?

もう旧有識者会議と言っていいんでしょうか、この集まりの座長はご存じ、産業技術総合研究所(産総研)の理事長である吉川弘之氏でした。産総研は、筆者の専門に近い分野のナノテク材料のフィールドでも非常に高度な研究開発を行っている日本の工学研究の雄たる研究所です。
産総研の使命は「日本の経済社会の明日に向けて、常に新たな可能性を切り開き、新しい技術を提案していく」だそうです。これを使命とする組織の理事長で、自らも精密機械工学の権威である人間が何故に?全く関係のない皇室・皇統に関する有識者会議メンバー、それも座長に選任されたのか、本人もきっと最初は面食らったことでしょうね。

自然科学系の学者の中で、この手の有識者会議に呼ばれるのならば、せいぜい遺伝学系分野(ライフサイエンス)の人間くらいしか思いつきません。
しかし、そうではなく、最も哲学からも程遠い、何よりも合理性がすべてに優先する機械工学系の学者が座長に選ばれたのか?
この方は、学生時代には共産主義的思想に傾倒していたとか聞いたことがありますが、共産主義思想と云うと、やはり唯物論的思考とは切っても切り離せないものがあるかと思います。
まぁ例え、こうした経歴がデマや間違いだったとしても、基本的に自然科学者(とくに工学系科学者)は対象物を唯物論的に観なければやって往けないものであります。何故ならば、現時点では自然条件(温度や圧力等々)以外に人間の思考や思念が対象物に影響を及ぼすことが再現性をもって証明されたことなど無いからです。

余計なことを、くどくど説明し過ぎたようです。

つまり旧有識者会議は、どうしても合理性で完結できる結論を最終的に導くことの出来る人間を座長に据えたかったと推論できます。
そりゃそうでしょうね。
天皇を単に象徴として形式的に見据え、その存続だけを導出したいのなら、男女の区別なく皇統を認め、さらに女子皇族もすべて認めることにより皇統の裾野を広げることが何よりの合理的結論になることは当然です。

ところが、皇統とはそんな機械的思考の範疇で語れるようなものではありません。
何故、男系で存続させないと駄目なのか?
これには様々な解釈論がありますし、筆者もそれについて過去に若干述べたことがありますが、詰まるところは結局、「それが伝統であるから、若しくは伝統とされてきたから」と、非合理とも思える答えしか見出せません。
しかしながら、一見してこの非合理な答えが、神話時代を含む125代に及ぶ男系皇統にとっては最も合理的な結論なのだと考えております。

筆者は、次の有識者会議メンバー、座長には謂わばこの「非合理の中の合理性」を真に理解できる方々を是非とも選出していただきたいと強く願うものです。



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新年のご挨拶


新年おめでとうございます.
本年も愚論,愚考にお付き合い下されば幸いに存じます.

今年は珍しく家でのんびりしておりました手前,若干遅れ気味のご挨拶と相成りましたが,御陰で色々なサイトの意見を知ることが出来ました.

まあ,中には意見と云うよりは只の煽りやはたまた釣りに近いような下らない言説に接し,右傾化と云われるネット言論に再反動する連中の必死さが伝わってくるようで,それはそれで興味深いことでした.
筆者自身は今,主流を占めているネット言論を右傾化などと云う妙に悪意を込めた呼び方をすることに大きな違和感を感ずる側の人間ですので,そのように思うのかもしれません.

昨年末には,日本政策研究センターが「保守分断戦略に乗せられるな」と題する評論をエントリーしてましたが,安倍政権に対するアンチオピニオンを悉く分断工作とするような論考は返って同政権を弱体化させるものであると考えております.
無論,明らかなる分断工作が存在することは承知しております.
しかしながら,その可否を判断して「批判すべきはすること」への寛容さも持たないことには,その種の保守派は早晩滅していく運命になることでしょう.


是々非々でものを考え,それを実行すると云うことは「言うが易し,行うは難し」の典型です.
今年も愚考を述べるに際し,その狭間で悩むことも多々あろうかとは思いますが,あくまでバックボーンを憂国に据えて何が本質なのかを自問自答しながら「是々非々」の理想を目指したいと考えております.
加えて,読者の皆様方からの前向き,かつ貴重なご意見を今年も頂戴できればと思っております.

これをもってご挨拶とさせていただきます.



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