Home > Archives: January 2007

アーカイブ: 2007/01

北周辺が何やら焦臭い?


日テレで山拓と蓮池透氏の会談を放映した件を述べた前エントリーでは、透氏について、同局の恣意的報道を元に少しばかり度が過ぎた批判をしてしまったようです。
まずは前エントリーについて、透氏への誤解や不快の念を抱かれた方々にはお詫び申し上げます(度を超えたと思われる箇所には取消線を入れる予定でおります)。

ただ・・・と続けるのが非常に心苦しいのですが、この問題の本質は山拓と日テレに幾ら嵌められたとは云え、家族会副代表である蓮池透氏が北のスポークスマンと化して帰国した山拓と誤解を受けかねない会談の席に着いてしまったことです。
ご本人もすでに反省されているようですけど、これは明白な世論分断工作ですから、氏の立場では責められても仕方がないことでしょう。この主張は譲るつもりはありません。
透氏は山拓だけでなく日テレ(読売記事にも)に対しても、釈明と訂正を強く求めて欲しいところです、一種の名誉毀損行為ですからね。


さて、その忌々しい北朝鮮ですけど、タイトル通り、その周辺が何やら焦臭く感じます。
平壌でクーデターと見紛う大規模な軍事訓練があったと報道されて何日か経ちますが、これについて非常に興味ある推測をされていたサイトがありました(環球閑話時事の徒然さま)。

平壌でクーデター未遂事件発生!!

推測シナリオの要点は「中共が、意のままにならぬ北への一種の報復行為として空クーデターを画策し、北に混乱を与えると同時に貴重な燃料資源を浪費させて、中共(自国)への依存体質を知らしめる」です。

中共ならやりかねないところに何とも云えない真実味を感じます。
一度はクーデターか?と一斉に思われたわけですから、後で軍事訓練だったと云われても、こんな苦しい時期に敢えて貴重な石油資源を使ってまで演習を行うとは考えにくいですよね。また、本当に軍事訓練だったとしたら、この逼迫した情勢の中でのそれは何を意味するのかが非常に気になるわけです。

筆者はこのエントリーを読ませていただいて思い出したのが、2004年に起こった龍川列車爆発事故です。これは一応、金正日の中共訪問時に生じた列車ダイヤの乱れが事故を招いたとして公式には認識されてますが、色々な憶説が未だに流れていることもまた事実です。
North Korea Todayに、以下のような説がありました。

龍川爆発事故は金正日の暗殺計画だった

これも簡単に云えば、中共の暗殺幇助説です。

元来、北は金日成の時代から中共とは蜜月だったはずなのですが、金正日が実権を握ってからは徐々に中共の言うことを聞かなくなってきたと云われてます。そのキーファクターとして北独自のチュチェ(主体)思想があると考えてます。
昔は中共も文字通りの共産主義経済を営んできたので、北にとっては同類の好(よしみ)として仲間意識を持っていたのでしょうけど、彼らが開放政策を採るようになって資本主義を経済に限って導入してから、その目覚ましい?発展を傍らで見てきた貧しい北としては自らもそれを導入しようとしたわけです。
ところが、中共の一党独裁体制と北の主体思想はどうしても相容れなかった。と云うのも、主体思想の下では、金正日は絶対神であって人民に与えられるものすべては絶対神、すなわち金正日から与えられるべきものと云う掟があります(経済分野では首領様経済と呼ばれる)。

どうも胡錦涛が、これを金正日の我が儘と捉えたことから今日に至る齟齬が発生し、仲違いの幅がどんどんと拡張していったと考えてます。
以上は、NIKKEI プロの視点の記事(北朝鮮を読み解くキーワード「首領国家」)から筆者が類推したものですけど、仲違いの端緒としては有り得るかな?と思っております。勿論、この雰囲気を更に加速化させたのは北が絶対に核武装を諦めないことなんですけどね。

ゆえに、中共にとっても、もはや金正日は愛しの弟ではなく、制御できない邪魔者は消えて欲しいと本気で思い、あの爆発事故を誘発させるように画策したと・・・で、それは失敗に終わった。

そして、最近の六者協議では北にメンツを潰されまくりで金自身を殺(や)れないのなら、もういい加減、報復してやるつもりで上の空クーデターを思いついたと云うことです。

まぁ、これらはあくまで物証のない妄想かもしれませんが、兎にも角にも、北と中共の間に埋められない溝があることだけは最近の報道をよく眺めていれば、ほぼ確定事項と言ってもいいでしょう(表向き、未だ北を援助しているのは困りものですが・・・)。

まだまだ焦臭い動向はあります。羅列してみましょう。

北朝鮮:エネルギー政策めぐり首相謹慎、他閣僚も更迭
ペリー元米国防長官「韓中の圧迫なければ対北朝鮮軍事行動も」
ボルトン前国連大使「北の核止めるには体制崩壊しかない」
20XX年北朝鮮が…(3)重要施設を警備せよ

北朝鮮内部の不穏、アメリカの強硬論再台頭、六者協議の瓦解宣告、日本へのテロの危険性増大、と最近は一致したように北朝鮮に何かが焦点を合わせ始めているように感じます。
これは北朝鮮崩壊のオーメンなのでしょうか?


ところで、面白いことがあります。「20XX年北朝鮮が…(3)重要施設を警備せよ」の記事の中にあった”政府関係者によると、阪神大震災の時、ある被災地の瓦礫(がれき)から、工作員のものと見られる迫撃砲などの武器が発見されたという。”の記述ですけど、これ、2年前のVOICEという雑誌に京大教授の中西先生が書かれた記事と同じ内容ですよね。
今までは巷というか、2ちゃんねる辺りでさえ、これはデマゴーグ(或いは都市伝説の類)と結論付けてましたが、ホントにあった話しなんでしょうなぁ? 読売サン?・・・上の蓮池-山拓報道でまんまと騙された筆者としては、これも眉に唾を思いっきりつけさせていただきながら眺めさせてもらいますよ!



↑ご賛同頂けましたら,クリックをお願い致します

当然のことだが、北による拉致は単なる誘拐事件ではない


日テレのニュースゼロを観ていたら、北の代弁者と化して帰国した山拓と拉致被害者 蓮池薫氏の兄である透氏が会談した様子を伝えてました。

家族会・蓮池副代表 山崎氏の訪朝を評価

拉致被害者家族会・蓮池透副代表が17日、自民党・山崎拓前副総裁と東京都内で会談し、山崎氏が北朝鮮を訪問したことに一定の評価を示した。

蓮池・山崎の両氏は「問題解決のために対話も必要だ」との意見で一致したほか、蓮池氏が今後、政府と連携して「一枚岩で対応してほしい」と要請し、山崎氏も理解を示した。

会談後、蓮池氏は「一歩でも二歩でも前進するような動きを見せてくれるというのは、私は支持していきたい」と述べた。

また、山崎氏は「(対話努力の一環として)評価するという話がありました」と述べた。 家族会は、山崎氏の訪朝を「二元外交だ」などと批判しており、蓮池氏の動きは内部の路線対立を浮き彫りにした形。

一方、安倍首相は17日夜、「(北朝鮮が)誠実な対応をしない以上、圧力をかけていくのは当然だと考えています」と述べ、引き続き圧力路線を堅持する考えを強調した。


ニュースゼロで、透氏は「膠着状態は家族にとって辛すぎる。あらゆる形での対話を閉ざすべきではない」と暗に現状を批判し、同時にまるで家族会を代表するかのような意見を述べておられました。
可成り前から思っていたことではありますが、透氏の「奪還」を読んだ筆者としては彼の妙な変節を残念に思いますね。

確かに、透氏は初回の小泉訪朝時からどんな手を使ってでも(つまり身代金の類)被害者を取り戻して欲しいとは発言されてましたので、その意味での一貫性は感ずるものの、以前は未だ国家主権の侵害と云う拉致の本質を強く理解した行動を執っておられました(まぁそれが二回目の小泉訪朝辺りから家族会や救う会の行動を国家主義的と批判するようになったわけですが・・・彼の本質はリベラル左派だったのかもしれません)。

それが今回の発言や山拓への評価を観ていると、この北朝鮮による国家ぐるみの拉致を単なる個人的な誘拐事件と誤認識したような発言をされてます。
単なる拉致事件ならば、それこそ身代金を払ってでも取り戻すというオプションも当然のことですけど、明白なる外交(政治)マターにもなっている事件に対して上のような発言や行動は余りにも無責任な態度ではないでしょうか?
これでは自分の家族が帰ったのでコロッと掌を返したと云われても仕方ありません。
これは思想性云々の次元では片付かない問題だと思います。

日本という国家が現状で非常にお粗末な対応とは云え、被害者を救出する行為を執ると云うことは、取りも直さず、北朝鮮による拉致が明らかな国家主権への侵害行為であるからに他なりません。透氏はそれを忘れているように思います。

だからこそ、被害者家族だけでなく政府と国民の出来る限りのコンセンサスが必要なのであって、今回のような二元外交とも思える山拓訪朝を評価することは、個人的感情を最大限に抑制してでも耐えておられる横田さんをはじめとした家族会への裏切りとも取れる行為だと思います。

勿論、この山拓訪朝や拉致問題へのアプローチに対して多様な意見を述べるのは自由ですが、北朝鮮の非情さや狡猾さを最も身近に感じている立場の人間が言うべきことではないように思えます。
逆に言えば、拉致被害者が身近に居られるわけですから、我々のような部外者には知り得ない情報を得た結果とも考えられますけど、それならば然るべきルートで進言すればいいのであって公共の電波を使った発言は国としての足並みを崩すことにも繋がります。
それを利用して結束を突き崩そうと考えている連中は何故か?国内には大勢いますから。

安倍総理は間違っても小泉国交正常化路線を継いではなりません。真に毅然たる対応を採らない総理の態度が、この種の不協和音を招いているように思えてなりません。



↑ご賛同頂けましたら,クリックをお願い致します

東アジア共同体構想の中の日本


東アジアサミット直前に行われた日中首脳会談では4月に温家宝首相の日本訪問が決まり、その先の胡錦涛主席訪日まで視野に入れた話し合いが為されたそうですが、これではますます安倍総理の靖国参拝は遠退きそうですね。
結局、”曖昧(不確定性)戦術”とは体の良い対中用不参拝宣言だったと観られても仕方がありません。ブラックボックスを開けたら、何のことはない、シュレディンガーの安倍猫ちゃんはとっくの昔に死んでましたとさ・・・とならなければいいが。

中国首相訪日へ 参拝けん制か

中国の温家宝首相は、フィリピンのセブで行った安倍総理大臣との会談で、ことし4月上旬か中旬に日本を訪れる意向を伝えました。中国の首相の日本訪問は、2000年に当時の朱鎔基首相が訪日して以来6年半ぶりのことです。

中国外務省の秦剛報道官は、日中首脳会談のあとの記者会見で「日中関係を発展させるため歴史問題に的確に対応するよう望む。この問題が再び日中関係の障害になってはいけない」と述べました。
こうしたことから、中国は、温家宝首相の日本訪問など日中関係の改善に努める姿勢を示すことで、安倍総理大臣が靖国神社に参拝しづらい状況を作り出し、日中関係が冷え込む原因を取り除くねらいがあるのではないかという見方が出ています。

また、中国は、日本と良好な関係を築くことで、経済面での日本の協力を取り付け、さらには、近年軍事的な関係を強化している日米同盟にくさびを打ち込む思わくもあるものとみられています。中国は、安倍総理大臣に年内の中国訪問も要請しており、東シナ海のガス田の開発など山積する問題を首脳外交を通じて解きほぐしていきたい考えです。


対中隷属姿勢をとるNHKに限らず、日本のメディアは大抵の場合、日中関係の冷え込みに対して日本側のデメリットばかりを論(あげつら)いますけど、冷え込んで困るのは寧ろ中国側であることを殆ど言及しませんし、またそれが日本の有効な武器になることも隠し気味です。逆にそれをネタに中共に先んじることだって出来るのに何故、もっと強気な姿勢を取らないのか不思議で仕方ありません。

異常な経済発展を続けながらも、そこから吐き出されてくる負の部分である環境問題(汚染)は、中共政府にしてみれば明らかに諸刃の剣です。
その環境対策に非常な後れをとっていることで、中共政府としては日本の優れた環境対策技術と資源有効利用技術が喉から手が出るほど欲しいわけです。

安倍首相は今回の東アジアサミットで、「日本のエネルギー協力イニシアチブ」(大規模な省エネ支援表明 東アジアサミットで安倍首相)を表明したそうですが、資源のない日本にとって唯一誇れる科学技術をまさしく、如何にイニシアティブ(主導権)を取って東アジア各国に示す事ができるかは今後の日本の戦略にとって非常に重要でしょう。
日本政府及び安倍首相に於いては、この大事な宝物を安易な共同体構想に振り回されることなく戦略的に使って欲しいと思います。

ところで、今回の東アジアサミットでは、この東アジア共同体構想に絡む16か国の経済連携協定(EPA)構想について年内の検討開始が合意されるそうです。

首相、10項目の経済協力提案・東アジアサミット
【断面】FTAで経済グローバル化 食料安保が曲がり角

日本が提唱するとは銘打ってますけど、日本が主導的かどうかは定かではなく、安倍首相の発言はどうもEPAを安易に捉えているような気がしてなりません。
問題は云うまでもなく中共です。

EPAの元になっているのは、経済グローバリズムとも云うべき自由貿易協定(FTA)です。基本精神は協調主義ですが、中共の覇権主義はこれとは対極を為すものですから危険性は大いにあります。
三井物産戦略研究所の機関誌(THE WORLD COMPASS)の記事(アジア経済連携の行方 アジアの多極ネットワーク化とASEANの役割、pdfです)で、海外情報室研究員の新谷氏は以下のように述べています。

しかし、中国の経済戦略は必ずしも協調路線ではない。FTAは市場を囲い込むという側面を持つため、いわば「早い者勝ち」の色が強く、ASEANをいち早く囲い込むことで、日本の影響力を弱める効果がある。
ASEAN地域は経済的には日本との関係が最も強いが、米国との関係も強い。中国にとっては、米国の影響力の強い地域をアジアから減らすことで、アジアにおけるパワーを一層強めようとするだろう。

FTAは協調路線でありながら、覇権主義を助長する可能性もある。現在は中国経済が成長の途上であることから、ネットワーク型が有効に働き、経済連携の期待が高まっているが、 FTAが経済連携と逆の方向性を生み出す可能性もある。
現在進んでいる経済連携の流れも、元はといえば中国が動いたことで、ASEANも日本もインドも、急激にその流れに乗らざるを得なくなった。中国のインパクトはそれほど大きい。


ここでは、中共を除く東アジア各国に対して日本がFTAに後れを取った場合のデメリットとして、(中共の)覇権主義の増長を懸念しています。
また、このEPAは媚中派の二階元通産相も積極的であったことは記憶に新しいところです。
これについては、反日ワクチン様のサイトに懸念が纏めてあります(<二階経済産業相>「東アジア経済連携協定」構想を表明)。

安倍総理はこうした東アジア共同体構想に対して中共がどの様にコミットしてくるのか、またその危険性をどの程度まで熟知しているのか心配です。
と云うよりも、危険性は熟知しているでしょうけど、首相周辺の取り巻きに上手く丸め込まれてやしないかと言った方が良いのかもしれませんね。若しくはそれを知りつつも、参院選などを人質に身動きを封じられているか、です。

靖国参拝における曖昧戦術と云い、貴重な環境技術の安易な提供姿勢と云い、真に一本通った骨太な意気込みがなかなか見えてこないのは本当にマスコミの印象操作なのか、それとも安倍首相の基盤・意志の弱さなのか、もうそろそろ分かってくるのではないでしょうか。

ホントにしっかりしてくれ! 安倍総理。



↑ご賛同頂けましたら,クリックをお願い致します

どっちも頼れない


以下のようなニュースを観ていると、本当に頼れるのは自分だけなんだよなぁと当たり前のことを改めて思ったりします。結局、他国の褌で相撲をとろうなんて考えは間違っているわけで、他国の干渉や他国への依存を上手く制御しつつ、如何に自存自営の道を切り開いていくかが国家の目標とするべきものなんだと思います。

嬉しくも復活された「三輪のレッドアラート」で三輪耀山様が、このエントリーのコメント欄でこんなレスをされてました。

今の自民党はアメリカに日本を売る政党で、民主や社民は中国に日本を売る政党、そう言う理解でよろしいのではないでしょうか?

多少の厭世観は漂うものの、簡単に云うとそうことなんだと思いますね。
中共隷属の民主の主流や社民は問題外としても、今や自民さえも、ネオリベと云われるアメリカべったりの似非保守とこれまた中共大好きのサヨリベの徒党集団で、真正保守など本当にいるのか?と云う状態です。

核放棄「明確なメッセージ」を、日中韓外相会談で一致

日本と中国、韓国の外相会談が12日、フィリピン中部のセブ島で行われ、北朝鮮に対し、核放棄などをうたった2005年9月の6か国協議共同声明の即時履行を求める「明確なメッセージ」を14日の日中韓首脳会談の共同声明に盛り込むことで一致した。

 会談には麻生外相の代理の浅野勝人外務副大臣、中国の李肇星外相、韓国の宋旻淳(ソン・ミンスン)外交通商相が出席した。  

会談で、浅野副大臣は、日中韓首脳会談の共同声明について「拉致問題の解決を(文言に)含めた強いメッセージにすべきだ」と主張。中韓双方は拉致問題に踏み込まなかった。


「北は最も懸念すべき国家」、米国家情報長官が報告書

ネグロポンテ米国家情報長官は11日、世界のテロ組織や国家による脅威の現状をまとめた「年次脅威調査報告書」を上院情報特別委員会に提出した。

 北朝鮮とイランを「国際非難を無視した最も懸念すべき国家」と位置づけたうえで、北朝鮮が核実験やミサイル発射によって「地域を不安定化させようとしている」と深刻な認識を示した。

 さらに、「北朝鮮の核計画が進み地域の脅威とみなされるようになれば、他の北東アジア国家も核武装に踏み切るかもしれない」とし、国名の特定は避けつつ、事実上、日本の核武装への波及に懸念を表明した。  

ネグロポンテ長官とともに委員会で証言した国防情報局(DIA)のマイケル・メープルス長官は、「金正日政権が近いうちに崩壊する可能性はない」との情勢判断を示した。

 また、中国の軍拡路線についても懸念が示され、メープルス長官は「今後10年で核兵器の蓄積が進み、新型の弾道ミサイルも運用可能になる」と分析した。

 報告書は国際テロ組織アル・カーイダを「国内外の米国の利害に対する最大の脅威」と定義、レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラの脅威も増大していると指摘した。


拉致問題なんてこれっぽっちも考えてない中・韓の前で、何一つ主権国家として断固たる措置を取りもしないで制裁擬きをやってる当該国が「拉致問題の解決を含めた強いメッセージにすべきだ」と言ったところで無視されるに決まってますよ。余りにも自我が無さ過ぎる。
日本政府(安倍総理)のまず取るべき策は聞き入れられもしない共同声明に文言を盛り込むことなんかではなく、国内の腐臭漂う屈朝勢力の無力化でしょうが。
平壌宣言を破棄し、総連の実効力を奪い、頓珍漢な朝鮮へのセンチメンタリズムを正すことでしょう?
すでに腐りかけてるとは云え、仮にも自民党安全保障調査会長でもある男の訪朝を「不快感」だけで済ますなんておかしいですよ。

---------
現在のTVニュースや時事通信の記事を観る限り、少なくとも表向きはこの男、ただの下らない北スポークスマンになって戻ってきただけでしたね。裏で一体何をやってきたのやら分かったもんじゃないです。帰国後は直ちに拘束して取り調べて欲しいですね。
---------

アメリカはアメリカで、取り敢えずは北朝鮮も引き合いに出して懸念を表明したものの、本音はイランの脅威を喧伝することでしょう。

上記の報告書を観る限り、残念ながら北に対する本気度は低いように思えます。
まぁ北が再核実験でもやってくれれば可成り期待できる展開になるかもしれませんが、現状ではとてもじゃないがWCE(ホワイトカラーエグゼンプション)なんて云うコメかぶれのヘンテコな政策と相殺できるような協力をアメリカがやってくれる可能性は限りなく低いと言わざるを得ません(仮に相殺できたとしてもWCEを導入されるのには反対しますが・・・)。

やはり、他国かぶれの既存政党ではなく、新風のような真正保守を目指す政党に期待を懸けるしかないのかもしれません。今は微弱な勢力であろうとも、です。



↑ご賛同頂けましたら,クリックをお願い致します

盧武鉉大統領の憂鬱


盧武鉉大統領は、朝鮮半島が北絡みで有事となれば戦場となって甚大な被害が出ることが必至な領域の長の割りには可成り無理な戦時統治権の委譲をアメリカに迫ったりして、その本音が垣間見える様な行動を取る人なんですが、ついに退任後の運命を予見するかの如く現象が起きてるんですね。

「盧大統領を内乱罪で処罰せよ」現職国家公務員、批判本出版し職位解除

現職の国会事務処公務員が「金正日(キム・ジョンイル)の内乱行為に加担した盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領を内乱罪で処罰するべき」という内容の本を出版し、職位解除措置となった。

国会事務処は10日、環境労働委員会立法調査官のユ書記官(40)=4級国家公務員=を職位解除措置(懲戒処分が決まるまで現職位から離れる)としたことを明らかにした。国会事務処関係者は「ユ氏は公務員の政治的中立義務に違反する本を出版し、先日国会監査官室の調査を受けた後、人事措置された」と話している。

ユ氏は最近出版した著書『大韓民国憲法第3条?反逆を超え北朝鮮解放へ』で、「2000年の南北共同宣言による連合連邦制統一は、反国家団体である北朝鮮の金正日の内乱陰謀で、盧武鉉は内乱首謀者の金正日に従う従犯だから、内乱罪で処罰しなければならない」と主張した。

ユ氏は米国研修中だった2004年にもブログに「全国公務員労働組合は組合員に主体思想を教えている」と書き込み、メディアで報道され問題になったのを受け、警告を受けている。


この国の歴代大統領は辞めた後に何らかの形で訴追されることが多い不思議な人達なんですけど、この人は内乱罪かどうかは兎も角、まず間違いなくやられそうです。
金大中前大統領を上回るスケールの北への宥和姿勢はさすがに金正日の傀儡と観られても致し方ないように思えます。
何しろ、同じウリ党からも次々に公然と非難されている現状はレイムダックどころか、すでに死んでいる状態ですね。

与党「盧大統領レームダック早まるだろう」

日本国内でも、未だに北とまともな対話が出来ると信じて疑わない人達がいますけど、この大統領の取る行動から導かれた結果を観ていれば、宥和という対話姿勢が如何に北に上手く利用されているか分かりそうなものなんですけどね。

例え非道な国家であっても、こちらが無償の愛を捧げればきっと対話が出来ると云う理想自体は別にあっても構いませんが、現実の大統領なんですから、もっとリアリストたるべきでしょう。
統一朝鮮が民族の悲願なのは理解できますが、それはあくまで民主的な手続きと主導によって為されるべきものであって、決して金正日のような男が主導権をもった形で為されてはいけないのですよ。それは取りも直さず、わが国の安全保障にも関わる問題ですからね。
彼は元人権派の弁護士さんだったようですけど、屁理屈捏ねて理想を正当化する前に”汝、まず現実と本質を見つめよ!”と云いたいところです。

脱北者で朝鮮日報記者の姜哲煥氏の記事(北朝鮮の政権交替:韓国政府はどう備えるべきか?)にあるように、盧武鉉さんには韓国として北をどの様に誘導していけばいいのかを、もっとリアリスティック思考で考えてもらいたいですね。

また、反日を煽って国内の政治手腕の酷さを誤魔化し、支持を集める手法は中共も常に使うやり方ですけど、真に日本の協力を欲しているのならば、そんなやり方は拙すぎます。
日本国内には、メディアを始めとして韓国の実体を報道しない不公平な連中がまだまだ多くいるせいでオブラートに包まれてはいますが、それが完全に破られる日はそう遠くないことを韓国及び盧武鉉さんは知るべきでしょう。

ところで、どうでも良いことなんですけど、盧武鉉さんはどうして”イイジマ”とか”酋長”って呼ばれてるんですか? ノムタンというのは分かるんですけど・・・。



↑ご賛同頂けましたら,クリックをお願い致します

納豆がないよ~


ジワジワとランキングも下がってきたようですので、たまには政治とは殆ど関係のない気軽な話題を一つしてみます。何だよ~と云う方には大変申し訳ありません(次は書きますね)。

最近、常食にしている納豆が売り切れてて非常に困ってたんですが、犯人はまたあの番組でしたか(「あるある~」で納豆「ないない」おわび広告掲載 )。
あの手の番組はここのところ余り見ないものですから、どうしてスーパーの納豆コーナーから綺麗サッパリ消滅してしまっているのか見当がつきませんでしたよ。
以前も、あの番組のお蔭でココアが品薄になったりしてましたよねぇ 確か。

”食べてダイエット”と云うキーワードには魔法の響きがあるようです。現在、BMI値 22・体脂肪率 13~17%の筆者にとってはそれ程呪文のような言葉ではないんですけど、電波メディアの宣伝効果って凄まじいものがありますね。まぁすぐに沈静化するのも、この種のメディア効果の特徴の一つですけど・・・

筆者の場合、ただ好き&美味しいから食べてるんですけど、血液サラサラ効果とか整腸作用を多少は意識してるのは否めません。
筆者は納豆の生理作用については余り詳しくはないのですが、納豆から造ることの出来る樹脂については専門上、多少知ってますので簡単に述べてみたいと思います。

納豆を混ぜ捏ねるとネバネバの物質が出来て糸を引くようになりますよね。あれは納豆菌が分泌するムチン質と云う糖タンパクの一種で、分子量が数百万以上のポリマー(高分子)なんです。ただ、あのままでは粘性をもった流動物ですし、タンパクですから熱で駄目になってしまいますので、ムチン質を精製したγ-ポリグルタミン酸(PGA)と云う物質に架橋(橋架け)と云う化学反応を行わせて分子同士(分子間)を立体網目のような構造体にする必要があります。

この処理を行うと、いわゆる樹脂と云う粉体状の物質になります。この樹脂は何と云っても天然物由来の物質ですから全くの無害で、今流行の生分解性(土中などの微生物作用で分解する性質)を持っていますし、強烈な吸水性も兼ね備えてます。
納豆樹脂は、これらの性質を利用して砂漠緑化などのプロジェクトに応用され始めてます。

納豆樹脂を製造する過程に於いて、先程、架橋と云う化学反応を行わせると書きましたが、この反応を生じさせるには放射線であるガンマ線電子線(エネルギーによっては放射線になる)を照射する必要があります。
ここで面白いと云うか、科学的な常識の軌道から可成り外れた苦労話があるそうです。

ガンマ線はご存じのように、非常に波長の短い高エネルギーな電磁波で照射された物質に強い相互作用を及ぼします(一般にX線より強烈です)。この強烈なエネルギーでPGA分子の一部をラジカルと云う活性の大きい分子種に変えて、それがお互いにくっついて(結合して)橋架けが進行していくのですが、そのエネルギーをもってしても、架橋が十分行われるのに十数時間もかかります。これは製造コスト面から観て非常に問題です。

そこで、電子線を照射してみようとなったわけですけど、通常、電子線はこの種の架橋反応には殆ど効果がないとされてました。と云うのも、普通は電子線はガンマ線よりエネルギーが低く、また作用機序も異なるため、ガンマ線でも十数時間もかかる反応が進行するはずがないと常識的に思われていました。

ところが、電子線を照射すると、あら不思議!!、たったの数秒で架橋が終わってしまいました。やってみるもんですねぇ・・・とその研究者(その理由を説明すると長くなりますし、詳細ははっきり云って未だ分かってないかもです)。

そうなんです!、何事もやってみないことには分からないんです(Let's Begin!)。我々のもつ科学の常識なんてこの程度のものなんですよ(奢っちゃいけません)。
科学の発見なんてものは、所詮はこうした類例の上に積み重なってきたものなんですから・・・化学はとくにその種の事象が多くあります。
確か、ノーベル賞の田中さんの研究も失敗から生まれた成功例でしたよね。
勿論、綿密な推定から為される研究や発見もあるわけですけれども、こう云うのがあるからサイエンスは面白いとも言えるのです。

政治的問題も、非常識を敢えてやってみると云う勇気が必要なときもあるかもしれませんね。まぁ無限に近い人間の感情や思惑が入り込む問題に上記を当て填める方がよっぽど非常識だったりするんでしょうが・・・難しいですね 政治問題は。

ところで、筆者の好きな「おかめ納豆」はいつ頃、手に入るようになるんでしょう?、切実に困ってるんですけど・・・



↑まぁ、たまにはこう云うのも良いでしょうと思われましたら、クリックをお願い致します

  • -
  • -

イスラエルの戦術核使用計画に怯える?北朝鮮


本タイトルの「怯える」は北朝鮮が間接的に感ずる危機感のことです。
もうご存じでしょうが、国連決議にもめげず平和利用と称して核開発を止めないイランに危機感を強めたイスラエルが、何と戦術核レベルの弾頭を付けた地下貫通型爆弾の使用(作戦)計画を作成したとのニュースがありました。

イラン空爆計画? イスラエルが核開発に反発と英紙

イランの核開発に反発するイスラエルがイランの核関連施設を空爆する計画を練っていると7日付の英日曜紙サンデー・タイムズがイスラエル軍筋の話として伝えた。小型の核爆弾の使用も想定し、すでに空軍兵士らが訓練を始めたという。ただ、米国が認めるとは考えられずイランの反撃も必至で、実際に空爆に踏み切るかは疑問との見方も同時に伝えた。

 同紙によると、イスラエルの空爆対象は、ウラン濃縮を進めているイラン中部ナタンツの核関連施設と、ウラン転換作業を行っている同イスファハンの核技術センター、プルトニウムの製造につながる西部アラクの重水炉施設-の計3カ所。これらを破壊すれば、イランの核開発は不可能になるとみられている。

 地下施設の場合、通常のレーザー誘導弾で地表から穴を掘るようにして徐々に施設に迫り、それで破壊できないときは小型の核爆弾を使用する計画という。地下での爆発になるため、放射能の拡散は抑えられるとして空軍の兵士らが小型の核爆弾の投下に備えた訓練をイスラエル国内の砂漠地帯で行っている。

 戦闘機の操縦士らはこの数週間、英領ジブラルタルまで飛行してイラン国内の標的を想定した飛行訓練を行い、すでにトルコ上空を通過する場合などの3つの飛行ルートを確定したとされる。

 イスラエルは1981年にイラクの核施設を空爆したことがある。


何しろ自衛と称して何でもアリのイスラエルのことですから実在する計画なのでしょう。これには可成り可能性の高い根拠があります。
一つは上記にもあるように、実際にイラクの核施設を空爆していること、あと一つは、一年半ほど前にアメリカがイスラエルに地下貫通弾を売却していることです。

米、イスラエルに地下貫通弾100発を売却へ

【ワシントン=伊藤俊行】ロイター通信によると、米国防総省は26日、議会に対し、イスラエルに100発の地下貫通弾(バンカーバスター)を売却する計画を通知した。
地下貫通弾はイラク戦争でも使用された、地中深くの施設を破壊する特殊爆弾で、地下貫通弾を取得することにより、イスラエルがイランの核施設に対する先制攻撃の準備を進めているのではないかとの見方も浮上している。売却価格は約3000万ドル。

地下貫通弾の導入をめぐっては、昨年6月、イスラエルが米国から、500発の地下貫通弾を含む計5000発の精密誘導弾を購入するとの総額3億1900万ドルの契約に署名した。

イスラエルは公式にはイランへの攻撃を否定しているが、1981年にはイラクの核施設を空爆したことがある。
読売新聞 2005/04/27、ソース消滅


ただし、これは通常弾頭であって核弾頭装着型ではありません。
通常の地下貫通型爆弾(バンカーバスター)は約6mの強化コンクリート若しくは約30mの固化粘度土壌を貫通してその内部を破壊できる能力を持つそうですが、核弾頭型の場合(地中貫通核爆弾)は貫通力は多少、前者を下回るものの、戦術核レベルの威力(0.3~数キロトン)でもって対象を完全に破壊できます。産経新聞紙上の記事では1キロトン程度だと書いてありました。

アメリカはこの技術もイスラエルに供与したのか、はたまた自国で開発したのかは定かではありませんが、十分に現実味のある話しです。

筆者は核兵器が抑止力兵器としてのみ存在することを容認できますが、爆発力を最小限に抑えた戦術核の出現は使用決意の活性化エネルギーを随分と下げてしまうだけに困りものです。
地中に潜る戦術核とは云っても、核爆発による火球を大気に曝さないための深度には到底及びませんので周辺環境への被害は甚大です。しかも対象物が核施設なだけに余計に使って欲しくない兵器です。
しかしながら、イスラエルなら本当に使いかねず、いつ史上3回目の実戦での核爆発が起きてしまってもおかしくないだけに心配ですね。


さて、北朝鮮にある核施設や軍事基地は地下にあると云われております。
もしこれを破壊しようとするのならば、その当事国であるアメリカにとって、最低でも通常型のバンカーバスターの使用は必須になることでしょう。
ただ、険しい山岳地形と云う自然の装甲に守られた地下施設を破壊することは容易ではないこと、中・朝国境すれすれにあると云われる施設の位置的難条件が加わって、その使用は更に躊躇われることでしょうね。

ですから、対北に限っては核弾頭型は勿論のこと、通常のバンカーバスターでさえ現実的には使用不能ですから、金正日は消極的ながら高を括っていることでしょう。
まぁしかし、実際にイスラエルがイランを核攻撃したら、いや上記のような計画が発覚したことに対してでも、間違いなく危機感自体は抱いているはずです。それに、ミサイル発射基地には常に精密誘導弾(巡航ミサイル)による攻撃が待ち構えているという現実もありますから、高イビキをかくわけにはいかないと云う状況です。

従って、金正日には、米軍は場合によっては核も排除しない軍事攻撃を辞さない覚悟であると心底思わせることが肝要なのですが、今のところ難しいでしょうね。

何しろ、それを一番要請できる立場にあるはずの日本ときたら、わが国には大凡(おおよそ)似合わないアメリカ型労働形態(ホワイトカラー・エグゼンプションでしたっけ?)なんぞを導入するのに躍起になっている程度のお寒い状況ですからね。日本に一番要らぬものの導入に必死になって、要るものを要求してやらないでどうするの?、新自由主義なんてものを猿真似する必要なんかありません!
如何にしたら金正日をなるべくマイルドに排除できるのかを考えようともせずに、未だに生温い制裁でお茶を濁しているようでは情けない限りです。
山拓のやらかすことも非常に懸念されますしね。

本当は米軍の力を借りずとも、瀬戸様の仰るように自衛隊の敵地攻撃能力を進歩させれば済む話しなんですよね。
少なくとも、自衛のための限定空爆を行う能力と北崩壊時における自衛隊の敵地展開(救助行動)能力だけは早急に実現できるような法整備を急いで欲しいものです。

参照URL:

不拡散揺るがす「小型核」(朝日新聞2003年6月10日)
朝鮮半島「火薬庫」の真相
2004年9月に大爆発が起きたとされる両江道・金亨稷郡とは?



↑ご賛同頂けましたら,クリックをお願い致します

山拓の狙い-中朝一致の思惑に乗る?


この男の国賊ぶりは方々のブログで叩かれ捲っているので敢えてそれをやる必要性を感じませんが、一つだけ・・・
今現在、わが国は昨年のミサイル乱射を受けて以下の対抗措置(当面の期間)を北に科しています。

【対北朝鮮措置】

一、北朝鮮側に厳重抗議しミサイルの開発中止、廃棄、輸出停止を求める。
一、万景峰92の入港を禁止。
一、北朝鮮当局の職員の入国は原則として認めず、その他の北朝鮮からの入国についても、審査をより厳格に行う。北朝鮮船籍の船舶がわが国に入港する場合、乗員らの上陸は、原則として認めない。
一、在日の北朝鮮当局の職員による北朝鮮を渡航先とした再入国は原則として認めない。
一、わが国の国家公務員の渡航を原則として見合わせ、わが国からの北朝鮮への渡航自粛を要請する。
一、わが国と北朝鮮との航空チャーター便については、わが国への乗り入れを認めない。
一、北朝鮮の今後の動向を見つつ、さらなる措置を検討する。



今回の山拓の訪朝は五番目の「わが国の国家公務員の渡航を原則として見合わせ、・・・」に明確に違反しています。特別職の国家公務員である国会議員であっても、政府が特別に認めたもの以外の訪朝は禁止のはずです。

先程、昼休みに見ていたテレ朝のワイドスクランブルにてゲストの平沢勝栄議員(山崎派)はこの訪朝を外務省も了解済みなどといつも様にせせこましく喋ってましたが、同省の対応は「遺憾、当惑している」でしたので、少なくとも表向き、この山拓の行動は立法府の一員とは思えぬ明白なる反逆行為と云えるものです。

この場合、彼にどの様な罰則が適用されるのか分かりませんが、帰国したら、同行した田野瀬良太郎議員(山崎派)と共に直ちに身柄拘束して取り調べることを強く望みます。
安倍政権の求心力にも関わる事柄ですので、政府首脳はこのことを重く受け止めて厳罰の処するべきです。
そうでないと、この見え透いた売国外交に安倍周辺も関わっていたと見なされ、安倍総理は小泉から続く国交正常化の野望を正当に受け継ぐ首相として、筆者は最大級の侮蔑を彼に注がせていただきます。


さて、山拓は先に寄った中国で六者協議担当の武大偉外務次官と会談したようです。

中国次官「米朝金融協議は22日に」 山崎拓氏に見通し

自民党の山崎拓元副総裁は9日午前、中国外務省の武大偉外務次官と会談した。武次官は山崎氏に対し、金融制裁をめぐる米朝協議が22日にニューヨークで開かれる方向で最終調整に入っていることを明らかにするとともに、「米朝間で合意されれば6カ国協議が再開されるだろう」と述べた。

武次官は会談で、12月の6カ国協議は成果がなかったと指摘されていることについて、「米朝が金融制裁問題などで直接対話したのは前進だ」と述べ、協議が今後も前進するとの見通しを強調した。
(後 略)


この武大偉と云えば、ちょっと記憶が曖昧なのですが、確か日本のTV局のインタビューに答えて六者協議における日本の対応について批判しているのを、そのTV局のニュースで観た憶えがあります。

内容としては、
-----------
日本は六者協議の場で拉致問題を余りに前面に出し過ぎている。そのせいで、北が硬直化しており、協議における日本の存在が負に働いて非核化における連携が崩れている。
それを自制して、もっと非核化に向けた努力を日本として行うべきだ。

-----------

と云う意味のことでした。
このようなことを言う中共の要人と山拓が会った意味は大きいと思います。山拓は、非核化に向けた日朝平壌宣言の履行を北に迫ると何度も訪朝前に口走っていました。

つまり、現状ではとっくに死文化した平壌宣言の息を吹き返して、それに則った形で日本は北に援助を行い、その餌釣りでもって六者協議参加国としての責務を果たせ、と云うことだと思います。
最近、確かに中共は北からも疎まれてきてはいますが、こと対日戦略に関しては未だに連携を保持しているものと観ております。

今回の山拓の訪朝は中・朝どちらからも利用できるこの男を使って、両国が結託して安易に妥協を引き出しにくくなっている日本の外交チャンネルに穴を開けることが目的のような気がします。
勿論、北は日本から援助のみを掻っさらって、非核化のポーズを取るだけです。
結局のところ、日本の得るものなど何もない何時もの間抜け外交になることは目に見えてます。

これに政府や外務省の媚朝派が絡んでいるのかどうかは今のところ不明ですが、この男が帰国する予定の数日後にはある程度のことが判明するかもしれません。

何度でも言いますが、安倍総理はこの男(ら)を厳罰に処し、それと同時に平壌宣言を完全に葬り去るべきです。それを行わない限り、拉致問題では何とか未だ保持していた安倍総理への信頼が筆者の中で崩れ去ります。
これ以上、どうか裏切らないでいただきたい。



↑ご賛同頂けましたら,ご協力のクリックをお願い致します

今後の北朝鮮に対する中露の対応は?


前エントリー(迷妄する金正日)で今後の中・露の対応について言及の足りない部分があったので、このエントリーで補足的に若干の考察を行ってみたいと思います。

----------
二回目の核実験を行えば、今度こそ中露も軍事オプションを含む国連憲章第7章第42条の適用に反対できないでしょう。中露にしたら、「もうお前は護りきれない」と云うところだと思います。
----------


前エントリーでは上のように書きました。中・露とて北の実用核兵器保有には反対でしょうから再試となれば、本音はともかく、安保理常任理事国として制裁決議強化に協力せざるを得ないということです。
これによって北(金正日)が根を上げれば、この決議が拉致問題の解決にも大きく貢献することになります。

とは云え、金正日は軍事オプションさえ排除しない制裁決議に対して実際に根を上げるのでしょうか?
この事に関して、今月3日の東亜日報には中国共産党中央党校教授で朝鮮半島問題専門家のインタビュー記事(「核放棄なければ…、米は最後には軍事行動」 中国専門家が語る北核の行方)が掲載されてました。必要部を引用します。

――北朝鮮が核を諦めないと言う根拠は?

まず経済的な見返りや政治・軍事的な安全保障など、北朝鮮の要求が多すぎて、米国をはじめ残りの国が受け入れ難い状況にある。また、米国が現在示している補償案は、北朝鮮を満足させられないものだ。特に、北朝鮮は核兵器がなければ、米国への対抗手段がなくなるため、北朝鮮はたとえ相手がさらなる譲歩をするとしても、決して核を諦められない

――北朝鮮が核を諦めなければ、国際社会の制裁がさらにエスカレートするはずだが。

北朝鮮が核を諦めなければ、米国は中国に正面から働きかけてくるだろう。結局、中国は食料と石油の対北朝鮮支援を中断せざるを得なくなるだろう。しかし、そうだとしても北朝鮮が核を諦めることはないと思う

――中国が食料と石油の支援を中断すれば、北朝鮮の経済が破綻し、ひいては北朝鮮体制が崩壊するという主張もあるが。

たとえ中国が食料と石油の支援を中断するとしても、北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)政権が容易く崩壊することはない。北朝鮮は他の国と違って、多くの人が飢え死にしても政権が崩壊することはない。北朝鮮には金正日政権を崩すような反対勢力が全く形成されていない

――北朝鮮が最後まで核を諦めない場合、米国の出方は?

米国は最後は、軍事行動に踏み切るだろう。もうさらに強力な制裁にも関わらず、北朝鮮が核を諦める意志がないということが確認されている以上、韓国と中国いずれも米国の軍事行動に反対するのは難しい。なぜなら、韓国や中国に一番重要なのも韓半島の非核化であるためだ

――米国が軍事行動に踏み切る時期は、いつ頃と考えているのか。

今年または来年までは、交渉が続くものと見ている。しかし、来年を越そうとはしないだろう

――米国と中国がお互いに密約を結んで、北朝鮮の金正日政権を非核親中政権に変えようとする可能性があるという噂があるが。

中国はこれまで、そのようなやり方で事を進めたことはない。それは望ましくなければ、可能性もほとんどない


この人の見方では、更なる制裁決議により中共が呼応して石油等の援助をストップしたとしても、北は核放棄に応じず、最終的なアメリカの軍事力による強制排除によってのみ核放棄は達成されると云うことです。
勿論、これが即、中共政府の考えに一致するわけではないでしょうが、ある意味、現在の北が宗主国に近い中共の思惑さえ無視して突っ走っている姿に当惑している様子が見えてきます。
しかし、一般のライフラインに当たる石油や食料を完全に止められてもギブアップしない予測が成り立つとは・・・、まぁ普通はここまで行き着いてしまえば、一か八かの勝負に出てくるんですがね、いずれにせよ、必然的な軍事力行使により決着を着けるしかないと云うことでしょう。

また、4日付けの読売社説([深化すべき日米同盟]「『北』の核の脅威を排除せよ」)には、朝鮮半島の非核化に向けた中共政府の役割に対し、日本はどの様な対応を取ればいいのかを以下のように述べています。

-----------
中国は、北朝鮮問題のみならず、東アジアの新秩序形成で、政治、経済、安全保障などあらゆる面で主導権を握ろうとしている。日本の国連安全保障理事会常任理事国入りに反対する姿勢も容易に改めはしないだろう。

日本としては、中国の姿勢の変化を粘り強く促す努力が必要だ。そのためにはインド、豪州、東南アジア諸国連合(ASEAN)、ロシア、中央アジア諸国など、東アジアの多様なプレーヤーとの幅広い連携強化も必要になってくる。

それが、北朝鮮の核廃棄にとどまらず、日本の国益に沿った東アジアの新秩序形成につながる。

-----------

要は中共を除く東アジアとの連携を密にして中共の疎外感を刺激せよと云うことでしょうけど、北の核放棄に関しては彼らも日本と同様の立場なんですから余り意味無いように思うのですが・・・確かに、中共指導ではない秩序形成にとっては意義深いことでしょうね。

反日左派は、何かと云うとすぐに拉致問題を解決するためには中国の協力が必要なのに、首相の靖国参拝を始めとする日本の行為がそれを阻んでいるとよく因縁をつけてきますけど、北朝鮮に対する中共の政策と日本に対するそれとは殆どリンクすることのないレイヤーの異なるお話しだと思ってます。
中共が北を庇護するのは自身の純国益の問題です。日本が靖国参拝を止めようが、尖閣を譲渡しようが、中共が日本の代わりになって本気で北を説得するわけがありません。例え、日本が中共の属国になったとしても、せいぜい「日本-北朝鮮の国交正常化」に一枚、中共が絡んで「日本-中共-北朝鮮」になるだけで、日本にとって何の利益にもならない国交正常化にもっていかれることに何ら変わりはありません。
反日左派はどうしてそこまで、あの中国共産党にコミットできるのか?不思議でなりません。


さて、お次はロシアなんですけど、この国は本当に何を意図して行動しているのか、また北朝鮮にどういった種類の国益を感じて擁護しているのか、なかなか掴みきれません。
最後まで本音を隠していて何時も漁夫の利を狙い(勝ち馬に乗る?)、不当を平気で正当化するその狡猾な姿勢は、ある意味、中共よりも不気味です。本当に貪欲で、とても民主化された国とは思えませんね。

旧ソ連時代の強大な軍事力、永久凍土を含むとは云え広大な領土と豊富な鉱物・石油資源を保有し、最近の原油価格高騰の好景気により経済的にも優越性を誇示し始めた国の対北戦略はどんなものなんでしょうか?

最近のトピックに、「北朝鮮の対ロシア債務、8割まで帳消しに」と云うものがありました。これも最近の好景気からの大盤振る舞いなんでしょうかね。
この記事では、ロシアが債務を軽減する代わりに六者協議への積極姿勢を求めているなんて書いてありましたけど、実のところは北の完全な債務不履行を見越して、取れるうちに取ってしまえって事ではないかと思ってます(つまりは崩壊を見越したと云うことか?)。

また、これの付随記事には余剰電力を韓国と北朝鮮に供給する事業を開始するようなことが書いてありました。
如何にも北を助けるかのような外交努力をしているように見えますが、記事にあったロシア消息筋の言った言葉「韓国の資本で電力不足にあえぐ北朝鮮を支援しようという意味だ」から見えることは「自分の身銭は切らないよ!」と云う商売人根性だけです。

最初にロシアの対北戦略は掴みきれないと申しましたが、こうした一つのトピックからでも多少はロシアの考えが読み取れそうです。
端的に云えば、ロシア-北朝鮮間の絆は精々、経済的な打算関係が大部分を占めており、中共ほどのイデオロジカル&テリトリアルな親和関係は少ないように思えることです。

だとすれば、ロシアは中共のような執着心を見せることもなく北を国際社会に放逐する可能性が高いものと思われますので、対北に限ってはそれ程の不気味さを感じてなくても良さそうです。
ただ、ロシアはロシアですから、最後にトンでも無いどんでん返しをされそうではあります。今後はロシアの動きも注視していきます。

結論としては、中・露に積極的協力姿勢を求めることは困難だが、(積極的)黙認姿勢を求めることは可能である、と云ったところでしょうか。
いずれにせよ、これは北朝鮮の今後の行動如何でしょう。



↑ご賛同頂けましたら,クリックをお願い致します

迷妄する金正日


今日は中露の環境問題について書こうと思ってましたが、北の必死さの現れがニュースになったようですので其方(そちら)を簡単に採り上げてみようと思います。

北朝鮮、2回目の核実験準備か 米ABCテレビ

米ABCテレビは4日、複数の国防総省当局者の話として、北朝鮮が2回目の核実験を準備しているもようだと伝えた。実際に北朝鮮が核実験に踏み切るとの結論には達してはいないものの、昨年10月9日に1回目の核実験が行われた北朝鮮北東部の豊渓里付近で、前回の実験前と似たような動きがみられたという。

ある国防総省高官は「北朝鮮は事前通告や警告なしに核実験を行う準備を進めていると思う」と語った。
別の当局者は、今後2、3カ月の間に核実験が行われるとの見方を示した。

一方、米情報当局者はロイター通信に対し、核実験が差し迫っていることを示す証拠はないと強調した。

米政府の分析では、1回目の核実験の爆発規模は、TNT火薬換算で1キロトン未満だった。北朝鮮は実験直前に中国政府に4キロトン規模の実験を行うと通告しており、「何らかの失敗があった」(米政府当局者)とみられている。

このため、米政府は2回目の核実験を行う可能性はあるとして、偵察衛星などによる実験場周辺の監視活動を継続してきた。
北朝鮮は昨年12月に再開された核問題をめぐる6カ国協議で、米国による金融制裁の解除が最優先事項と主張し、核計画の放棄には応じなかった。閉会後の議長声明でも、「対話を通じ、平和的な方法により朝鮮半島の非核化を実現するという共通の目標および意思を再確認した」と指摘したものの、次回協議の日程すら盛り込まれなかった。


前回の実験時には、ロシアには爆発規模は確か15キロトン程度(実質規模である0.5ktの30倍)と通告したと聞いたが・・・これでは北が核弾頭用の実験をしたように見えますね。まぁ、それは兎も角、前回の実験は失敗だったことは見解の一致するところだと思います。
これが次期実験実施への動機の一つでしょう。通常、実験は誰でも成功するまでやりますからね。成功して金正日に頭を撫ででもらいたい軍部としては当然の行動でしょう。

もう一つの動機は何と云っても、今月以降に開催される米朝二国間の金融制裁に関する話し合いを有利に進めるための恫喝の類(たぐい)でしょうね。
前回の六者協議は北にとって、アメリカによる金融制裁を何とか解除させる糸口を掴むためのものだったことは結果的にも明らかなわけで、何よりも協議を終えて帰国するときの金桂冠外務次官のほくそ笑む顔がすべてを物語ってました。

上のニュースを配信した「abcNEWS」(North Korea Prepping Nuclear Weapons Test:核兵器実験を準備する北朝鮮)もザッと読んでみましたが、国連制裁決議1718の内容やその効果を薄める動きをする中露のことばかりで、金融制裁による北の疲弊については全く触れてませんでした。北がこれに強く反応していることは明白なんですがね。

「The United States and Japan had pushed for stronger sanctions but eventually watered down the resolution to appease China and Russia, which feared that tougher sanctions might only make the situation worse. 」

(abcNEWSより引用、訳:米国と日本がより強力な制裁を催促したが、状況悪化のみが進行することを懸念した中露が(催促を)宥めることで結果的に決議を骨抜きにした。


国連制裁決議が北に対して大した効果がない理由は、上記英文にあるように中露が制裁の隙間を縫って陰に日向に北を援助するため、そして何と云っても北の存亡に関わる軍事オプションを排除するために制裁内容をまさしく骨抜きにしたことによるものです。

ただ、唯一の救いと云うかチャンス(好機)は、北が最援助国である中共政府を大して信用してないことにあると思います(ロシアの意図は本当に解りにくいです)。
だからこそ中共も嫌がる核実験の脅しを懸けてきたのだと、筆者は考えてます。
逆に云えば、それ程までに北は疲弊しきっていることの証左でしょう。
TVに出ているコメンテーターの何方かが、「北の外交戦略は、なかなか狡猾で抜け目がないと言う人がいるが、そうではない、北はそうするしかもう手がないだけのことです」と発言してましたけど、今回の動きを観て、これが極めて的確な評論だと思った次第です。

結論を云えば、アメリカはいずれ行われるであろう金融制裁に関する協議で一切の妥協・譲歩をすることなく、北を落胆させて核実験を促してやればよいと云うことです。

二回目の核実験を行えば、今度こそ中露も軍事オプションを含む国連憲章第7章第42条の適用に反対できないでしょう。中露にしたら、「もうお前は護りきれない」と云うところだと思います。

まさに迷妄する金正日です。
金正日よ!やれるもんならやってみよ!、筆者はこの男の自滅が待ち遠しくて仕方ありません。

金正日の排除なくして拉致問題の完全解決はない


参考URL:

・ 東アジア黙示録様:「6ヵ国協議のメルトダウン…北京の8時間、米朝の暗闘



↑金正日の排除に賛同頂けましたら,クリックをお願い致します

<< 2/3 >>

Home > Archives: January 2007

Search
Truth of NANJING
映画「南京の真実」
Free Japan
国益最前線
Abductees Issue
一刻も早い奪還を!
China Free
中国製品不買運動
Patriot@MyTube
憂国系@MyTube
Jazzy@MyTube
ジャズ系MyTube
NANJING Recommend
マンガで読む昭和史「南京大虐殺」の真実
畠 奈津子
大館 亞津子 著(2007-12)
NANJING Recommend
NANJING Recommend
NANJING Recommend
Recent Trackbacks
Profile
Links

Page Top