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アーカイブ: 2007/01/05

迷妄する金正日


今日は中露の環境問題について書こうと思ってましたが、北の必死さの現れがニュースになったようですので其方(そちら)を簡単に採り上げてみようと思います。

北朝鮮、2回目の核実験準備か 米ABCテレビ

米ABCテレビは4日、複数の国防総省当局者の話として、北朝鮮が2回目の核実験を準備しているもようだと伝えた。実際に北朝鮮が核実験に踏み切るとの結論には達してはいないものの、昨年10月9日に1回目の核実験が行われた北朝鮮北東部の豊渓里付近で、前回の実験前と似たような動きがみられたという。

ある国防総省高官は「北朝鮮は事前通告や警告なしに核実験を行う準備を進めていると思う」と語った。
別の当局者は、今後2、3カ月の間に核実験が行われるとの見方を示した。

一方、米情報当局者はロイター通信に対し、核実験が差し迫っていることを示す証拠はないと強調した。

米政府の分析では、1回目の核実験の爆発規模は、TNT火薬換算で1キロトン未満だった。北朝鮮は実験直前に中国政府に4キロトン規模の実験を行うと通告しており、「何らかの失敗があった」(米政府当局者)とみられている。

このため、米政府は2回目の核実験を行う可能性はあるとして、偵察衛星などによる実験場周辺の監視活動を継続してきた。
北朝鮮は昨年12月に再開された核問題をめぐる6カ国協議で、米国による金融制裁の解除が最優先事項と主張し、核計画の放棄には応じなかった。閉会後の議長声明でも、「対話を通じ、平和的な方法により朝鮮半島の非核化を実現するという共通の目標および意思を再確認した」と指摘したものの、次回協議の日程すら盛り込まれなかった。


前回の実験時には、ロシアには爆発規模は確か15キロトン程度(実質規模である0.5ktの30倍)と通告したと聞いたが・・・これでは北が核弾頭用の実験をしたように見えますね。まぁ、それは兎も角、前回の実験は失敗だったことは見解の一致するところだと思います。
これが次期実験実施への動機の一つでしょう。通常、実験は誰でも成功するまでやりますからね。成功して金正日に頭を撫ででもらいたい軍部としては当然の行動でしょう。

もう一つの動機は何と云っても、今月以降に開催される米朝二国間の金融制裁に関する話し合いを有利に進めるための恫喝の類(たぐい)でしょうね。
前回の六者協議は北にとって、アメリカによる金融制裁を何とか解除させる糸口を掴むためのものだったことは結果的にも明らかなわけで、何よりも協議を終えて帰国するときの金桂冠外務次官のほくそ笑む顔がすべてを物語ってました。

上のニュースを配信した「abcNEWS」(North Korea Prepping Nuclear Weapons Test:核兵器実験を準備する北朝鮮)もザッと読んでみましたが、国連制裁決議1718の内容やその効果を薄める動きをする中露のことばかりで、金融制裁による北の疲弊については全く触れてませんでした。北がこれに強く反応していることは明白なんですがね。

「The United States and Japan had pushed for stronger sanctions but eventually watered down the resolution to appease China and Russia, which feared that tougher sanctions might only make the situation worse. 」

(abcNEWSより引用、訳:米国と日本がより強力な制裁を催促したが、状況悪化のみが進行することを懸念した中露が(催促を)宥めることで結果的に決議を骨抜きにした。


国連制裁決議が北に対して大した効果がない理由は、上記英文にあるように中露が制裁の隙間を縫って陰に日向に北を援助するため、そして何と云っても北の存亡に関わる軍事オプションを排除するために制裁内容をまさしく骨抜きにしたことによるものです。

ただ、唯一の救いと云うかチャンス(好機)は、北が最援助国である中共政府を大して信用してないことにあると思います(ロシアの意図は本当に解りにくいです)。
だからこそ中共も嫌がる核実験の脅しを懸けてきたのだと、筆者は考えてます。
逆に云えば、それ程までに北は疲弊しきっていることの証左でしょう。
TVに出ているコメンテーターの何方かが、「北の外交戦略は、なかなか狡猾で抜け目がないと言う人がいるが、そうではない、北はそうするしかもう手がないだけのことです」と発言してましたけど、今回の動きを観て、これが極めて的確な評論だと思った次第です。

結論を云えば、アメリカはいずれ行われるであろう金融制裁に関する協議で一切の妥協・譲歩をすることなく、北を落胆させて核実験を促してやればよいと云うことです。

二回目の核実験を行えば、今度こそ中露も軍事オプションを含む国連憲章第7章第42条の適用に反対できないでしょう。中露にしたら、「もうお前は護りきれない」と云うところだと思います。

まさに迷妄する金正日です。
金正日よ!やれるもんならやってみよ!、筆者はこの男の自滅が待ち遠しくて仕方ありません。

金正日の排除なくして拉致問題の完全解決はない


参考URL:

・ 東アジア黙示録様:「6ヵ国協議のメルトダウン…北京の8時間、米朝の暗闘



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