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アーカイブ: 2006/11/21

日中、日朝関係に蠢くアメリカの影


中共がBDA(バンコ・デルタ・アジア)に凍結中の北口座の一部を解除したと報じられていますが、アメリカや韓国政府当局者はこれを否定してます。
これは先に報じられた「(11/16)中国建設銀、北朝鮮への送金業務を再開」に続く北緩和策の一環なのか、それともただの跳ばし記事か?というところですね。
流石に平壌支局のある共同は、記事中に希望的感想をコソッと忍ばせているところなんかは観るものに微笑みをもたらしますね、侮蔑の笑みですが・・・
共同の云う「六カ国協議に良い影響を与える」の”良い”とは、きっと中朝間の狙い通りに協議を進める(間延びかも)の”意”なんでしょう。

北朝鮮凍結資金の半分解除 6カ国協議再開へ好影響か(共同)
BDAの北朝鮮口座、中国が凍結措置を一部解除(聯合)
BDAの口座凍結解除、米国務省「確認できない」

この辺りのところは、「東アジア黙示録」様が”不毛な6カ国協議など無用…中朝の時間稼ぎは許されず”で論理明快に推察しておられます。管理人様の仰るとおり、APECでの効力の低い議長声明は北の態度を増長させるだけです。
よく拉致問題解決には国際協調が不可欠とか云います。確かにその通りですが、これは本質的に北を温存したい中共や韓国には通用しないことを日本のマスメディアはもっと報道するべきです。それは嫌々やっている制裁を解除したくて仕方がないように見える上の跳ばし?記事に見て取れます。所詮、中共に頼ったところで好いようにソフトランディングの手伝いをさせられるのがオチです。

それよりも「東アジア黙示録」様が主張されるように、日本は

6カ国協議のテーブルは日本が率先してヒックリ返しても良いだろう。
利害関係国の綱引きを眺めていても解決には至らない。
新しい枠組みを造る時が来ているのだ。
それにはEUや人権大国カナダなどの参加が必要であろう。願わくば「人権」を踏み絵にした反北朝鮮連合であって欲しい。


のような独自色を打ち出しつつ、最大の覚悟をもって拉致問題解決への強力な制裁に邁進して欲しいと思います。人権蹂躙国家である彼らの優先順位に拉致問題など端からありません。


問題はアメリカでしょう。
先のAPECにおいても日本に最も同調するものの、結局、中共との折り合いを優先してましたし、冒頭の記事が出てくる背景にも六者協議再開における米中朝の密約らしきものを匂わせます。
常に国益をより重視して動くアメリカらしい動きと云えばそれまでですが、日本は決して表向きの美辞麗句に惑わされず、安易な妥協(隷属)だけはしないようにしていただきたいと思います。

筆者は反米主義者のように何が何でもアメリカが悪いと攻撃する気は更々ありません。協調すべきは協調し、意図しないことには堂々と異議を唱えて相手にこちらの国益を主張せよと思っているだけです。何処かで聞いた言葉ですけど、これが真の「戦略的互恵関係」ですね(その何処かの国とは多分、この関係を結ぶのは無理です)。
例えば、APECでの共同コミュニケにしても、日本はアメリカが中共に押し切られぬよう前もって、「そういう妥協をするのなら日本は核武装を前向きに検討するけどOK?」とでも脅しておけばいいのですよ。核武装が不適当なら、経済的な施策を提示してやっても良いと思います。
いずれにしても、我々は目先の敵である中共や北にばかり囚われがちですけど、実はアメリカが最も狡猾な外交的敵国であることを認識すべきであると言いたいわけです。日本はもっとアメリカの尻を叩いて欲しいと思います。

Dr.マッコイ改め、日村秋介様が「「保守」を勘違いしていないか?」でアメリカへの心理的隷属を「諸君」の記事を引用して批判しておられます。
ここでは、安倍総理が村山談話や河野談話を踏襲する動機には中共の圧力より、むしろアメリカからの指令の方にあるのではないかと云う記事を引用してあります。
上記のAPECにおける妥協も、これと似たケースとして数えられるでしょう。
日本の保守派を名乗るのなら、表向きの(中共の)脅威と同時に、裏に潜むアメリカの戦略にも同様に気付き、そして堂々と批判せよ!”と、日村様は仰っているのだと思います。
考えさせるエントリーだと思いました。



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