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アーカイブ: 2006/07/28

安倍次期総理候補にとっての踏み絵は平壌宣言である(2)


前エントリーでは,未だ国際社会から独立国家として認められてはいない台湾でさえ,敢えて言いますが民主国家として,旅行業界という利益団体に向けて北への制裁を促してくれていることを述べました。
反して,日本ではこうした民間の団体に対しては飽くまで自発的制裁に頼らなくてはいけないお寒い状況です。そして,日本政府の対応は北の人間の入国を拒否するなど,従来では見られなかった措置を採るようになったとはいえ,やはり未だ何処かに決意を感じられない及び腰な姿勢が観られます。北に利する政治家やマスコミなどは全くもって問題外ですが・・・

筆者は北がミサイルを乱射したとき,日本政府はまず”日朝平壌宣言”を破棄してくれるだろうと思っていましたが,それは為されませんでした。場合によっては今の状態は十分に”事実上の破棄状態”と観る向きもありましょうが,筆者はそのようには考えてはおりません。
朝鮮新報のこの記事(ソンイルホの発言,抜粋)を観ると,北は必死に言い訳をして平壌宣言は有効と嘯いています。

私はミサイルの発射が平壌宣言に違反していないと確言できる。平壌宣言で「ミサイル発射保留」に関連した箇所は、「朝鮮民主主義人民共和国側はこの宣言の精神に従いミサイル発射の保留を2003年以降さらに延長する意向を表明した」という表現になっている。「この宣言の精神」はまさに平壌宣言の一番初めの部分で明らかにされている。「両首脳は朝・日間の不幸な過去を清算し懸案事項を解決し結実ある政治、経済、文化的関係を樹立することが双方の基本利益に符合し、地域の平和と安定に大きく寄与するという共通の認識を確認した」という部分だ。
 ひと言で言って、日本が過去を清算し国交正常化をするということだ。このような条件の下で保留措置が有効なのだ。
 
しかし日本はなしくずし的に宣言に違反する行動をとってきた。02年9月に平壌宣言が発表されたが、その後日本は偵察衛星を発射した。偵察衛星発射の目的は、朝鮮に対する偵察であると公言した。これ以外にもわれわれを狙った「外為および外国貿易法」の改定、「特定船舶入港禁止法」の採択、最近では「北朝鮮人権法」なども作り出した。はたしてこれが平壌宣言を履行するものと言えるのか。
 「ミサイル発射保留」は平壌宣言を尊重し履行する過程に属する問題だ。しかし日本は平壌宣言について話はしても、その背後でやりたいことを全てやってきた。 われわれは、平壌宣言が過去も現在も未来も2国間の関係改善においての重要な里程標になると考えている。したがってわれわれは、日本の中に反対の作用が存在しても、宣言の履行のために努力していくとの立場を堅持している。


確かに,この平壌宣言は日本(小泉総理)が可成り下位に立った形で半場強引に為されていますので,むかつきますが北にしてみれば,「まずはお前等が前提条件(朝・日間の不幸な過去の清算)を履行しろ」という理屈は当たり前なのかもしれません。2002年の冒頭にブッシュ大統領が「北朝鮮は悪の枢軸の一つ」と言ったのが契機となって,焦った金正日が日本のエージェント(田中均元外務審議官)を仲立ちとして,何故か?北が優越的に進めてきたのが”9.17 日朝首脳会談”でした。
重村早大教授がその辺りのことを本(外交敗北)にしておられるようですが,田中均氏が功を焦って売国的譲歩をしたことは確かなようです。ですから,この宣言は成り立ちからして既に日本は足元を見られていたことになります。そして,それは何も平壌宣言のような成文になどしなくても,この交渉段階で田中氏が北と約束したものなのでしょう。ここで,それとは「日朝間の不幸な歴史の謝罪と保証を前提とした膨大な経済援助」を指します。きこりさんも,このことを増元照明氏のご意見を掲載してエントリーで採り上げておられました。おそらく,これが北の言う「約束が違う」や「平壌宣言を反古にしているのは日本の方だ」の正体なのでしょう。
氏は次官レースに敗れて退官しましたが,昨今の言動を観ても,それを恥じるどころか,国益のためとのうのうと抜かすような人間です,それが何よりの証左でしょう。



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安倍次期総理候補にとっての踏み絵は平壌宣言である(1)


先程,NHKのニュース解説で,ある解説委員(名前は失念)が北朝鮮問題における中国の役割と日中の連携を強化するためには靖国問題をはじめとした日中に横たわる懸念を払拭するべきだと偉そうに宣ってました。早い話が”総理が靖国参拝を辞めたら中共様のご機嫌が回復して,もっと北対策に協力的になるだろう”ということですかね。”風が吹けば桶屋が儲かる”を遙かに超えた素晴らしいワープ理論を拝聴して思わず何処かの(北の同胞)新聞に告げ口したくなりましたよ。
NHKといえば,こんなニュース(視聴者の意見反映へ、NHKが6つの“約束”)があったが,是非,その6つの約束とやらに「不気味なほどの中・韓への阿りは止めます」という大原則をを入れて下さるようお願い申し上げる。筆者の受信料支払い拒否の解除までの道のりはまだまだ長い。

さて,前エントリーの靖国系国賊,古賀に続き北系国賊の山拓やその手下の平沢(勝栄)は工作活動に忙しいようです。山拓については,既に多くの皆さんが叩いてくれてますので,平沢の工作活動を以下に示します。
「小泉首相を北朝鮮の特使に」 衆院拉致問題特別委員長の平沢氏 富山で講演

衆院拉致問題特別委員長の平沢勝栄代議士=写真=は十二日、富山市の富山全日空ホテルで開かれた「北朝鮮に拉致された日本人を早期に救出する県市議会議員連盟」(会長・松本弘行富山市議会議長)の総会で講演した。
平沢氏は、小泉純一郎首相の過去二回の訪朝を評価したうえで、「首相を辞めてからでも三、四回と特使の形で北朝鮮へ行き、拉致問題を解決してもらいたい」と述べた。
 平沢氏は、北朝鮮に拉致を認めさせ、謝罪させたことが小泉首相の最大の功績とし、「北朝鮮は日本に罵詈雑言(ばりぞうごん)を言うが、小泉首相の悪口は言っていない」と退任後の訪朝に期待を示した。
 北朝鮮については、孤立しているようで孤立していないとし、「(ミサイル発射で)日米が一緒に動いても、北朝鮮を応援している国もあり、問題はなかなか解決しない」と述べた。
さらに「拉致問題のポイントは国民の関心を維持することだ」と述べ、出席者に粘り強い取り組みを求めた。 総会には、県内十市の市議ら約百七十人が出席し、今年度事業計画などを決めた。

小泉さんが北に行くと,そんな良いことがあるんですか? しかも,辞めてからも行けと仰る? 平沢と云えば,昔は名の通った対北強硬派だったはずなのに,いつから「制裁消極派」になったんですかね。そういえば,あの日経の”プロの視点”で言及されていた「自称タカ派(水面下では北朝鮮系業者から資金提供を受けていると噂される政治家に限って強硬発言する)」って,もしかしてこの御仁なのかな?
「中共に媚びを売れ」のNHKさん,この期に及んでも「訪朝しろ,制裁効果ない」の平沢さん,そして「張り子の虎の北脅威を煽る」山拓さんと・・・一体いつになったら真っ当なご意見が出てくるんでしょうか,この国の意気地の無さに悲しくなります。



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