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アーカイブ: 2007/07/28

何となくテクノロジーと社会・政治のリレーションシップ


例によってテクノバーンを観ていたら、以下のようなトピックがありました。

見えますか? カラーレーザープリンターの印刷物に埋め込まれた暗号コード

画像は市販されているカラーレーザープリンターに埋め込まれた秘密の暗号文字を拡大したもの。
カラーレーザープリンターで印刷されたものには全てこのように肉眼では判別し難い黄色いピクセルをバーコード(大きさは8x15ピクセル)のように印字することによって、プリンターのメーカー名、機種名、シリアル番号、印刷された日時の4つの情報を合計15バイトの情報としてコード化して埋め込まれているという。  

米国の市民団体の調べによるとこの特殊なバーコート(ドットコード?)のようなものを各プリンターに埋め込むように依頼をしたのは米国政府で、これまでの調べでは、ブラザー、キヤノン、デル、エプソン、富士ゼロックス、ヒューレット・パッカード、IBM、コニタ・ミノルタ、京セラ、 Lanier、Lexmark、沖電気、パナソニック、リコー、Samsung、Savin、東芝など米国内で市販されているほとんど全てのカラーレーザープリンターでこのバーコードを確認することができると述べている。
(以下 略)


tracking-code.jpg

666の反キリストコードか?(これジョークね)

へ~ぇ~知りませんでした。筆者はもっぱらカラー印刷はインクジェットプリンターで行いますけど、インクジェットでもできるのかな?(或いはモノクロでも?)
「依頼をしたのが米国政府」・・・限りなく陰謀論的想像性をかき立てる言葉ですねぇ。尤も、目的は書いてありませんが、ナショナル・セキュリティ(国家安全保障)の意味合いより、むしろ知的財産権関係の対策に重きを置いている感じです。

だって、今一番アメリカを悩ましている(自業自得ですけどね)テロ関連で、テロリストがご丁寧にカラープリンターで印刷したものを政府に寄越すなんてあんまり想像できませんからね。

「ちょっと横道に逸れますけど、筆者の専門関係で化学式等を描く「Chem Draw」と云うアプリケーションソフトがあります。このソフト、最近は複雑な化学式をただ綺麗に描いてくれるだけでなく、3D表示をして分子軌道を計算したり、NMRと云う化学構造を分析する機器のシミュレーションをしてくれたりと非常に優れものなのです。
ただ、難点は非常に高価なんですね(ウン十万とします)。ですから、クラックされたりして違法に使われてしまうわけです。
まぁここからは噂で聞いただけなんで本当にやってるかどうかは分かりませんけど、これを使った化学式が挿入してある論文を任意に抜き出し、チェックしてその著者が正規ユーザーかどうかを調べ、そうでない場合には摘発する・・・なんてことを、このソフトの開発元はやっているそうです。
印刷された化学式には、何でも判別可能な特徴的ポイントがあるそうな。その著者は哀れにも倫理性も問われ、論文投稿先の学会も追放されると・・・ガクブル。 」



さて、話しを元に戻して・・・。
先日、ISO(国際標準化機構、International Organization for Standardization)関連の講演を拝聴する機会がありました。講演者はある技術分野の日本のISO委員を担当されてる方で、筆者も少しばかりのお付き合いをさせていただいている方です。

その方のお話に依ると、あの零(レイ、ゼロ)戦のプロペラはニカワ(膠)で接着してたそうで、そのため、雨が降って濡れるとプロペラが剥がれて墜落したことが本当にあったとか(多分、開発時の事柄かと思います)。
ニカワと云う接着剤は天然のアスファルトに次いで、最も古い天然接着剤で、動物の皮や内臓・骨などを煮だして作ったタンパク質の塊です。この接着剤は未だに楽器などの接着に用いられています。如何せん、このニカワはお湯につけると、すぐに剥がれて接着力が無くなります。つまり、耐水性や耐熱性が無いわけです。

そこで、困った軍部は雨に濡れても剥がれない接着剤を使うように命じ、耐水性や耐熱性のあるフェノール樹脂を使用したのでした。
一応、その当時(1935~1940)でも、合成ものの接着剤(高分子)はあったようですが(フェノール樹脂の合成は1920年)、当然今のように汎用では存在しなかったですし、何分にも敵国側が開発したものですからね。

まぁしかし、零戦のようなミッションクリティカル(使い方間違ってます?)な機械にですよ、水に弱いことが分かり切っているニカワのような接着剤を使うとは・・・ウソのようなホントの話しだそうです。この話し、ウィキペディア(零式艦上戦闘機)にも掲載されてないでしょ、さすがにマニアックですから。

確かに当時、日本は実(じつ)よりも精神性が勝ってた時代でしたから、硬直化した軍部に技術がおいそれと口を出せるような雰囲気ではなかったのかもしれませんね。こんなこと、製作側が気付かないはずがありませんからね。で、落っこちたならば、さすがに軍部も気付くだろうと・・・。
当時の日本が何故、戦争に負けたのか?、大袈裟かもしれませんけど、こんな些細なことからも原因の一端が覗けるようです。あの時の日本を筆者はサヨクのように安易に否定することはしませんが、反省すべき点ではあるはずです。


そしてもう一点、伺いました。現代、現実のお話。
材料のISO規格に関して、その評価基準の流れの中で世界は三極化に進んでいるそうです。
一つはアメリカのASTM(米国材料試験協会、American Society for Testing and Materials)規格、もう一つはEUのEN・CEN(欧州標準化委員会、いわゆるユーロ規格)、そして我々の属するアジア諸国のASEAN(アジア)規格です。
とは云っても、ASEAN規格は未だ一定のものは存在しないそうで、だからこそ、規格化に向けて日本はその主導権を取るために奮闘中なのであります。

その奮闘中の相手は?、そう、言わずとしれた中共様なのであります。こんなところにもアジアの覇権を握ろうと躍起になっているお姿が拝見できてナミダが出そうです。
講演者に依れば、中国の委員がやたらと仕掛けてきているそうですけど、「私としては絶対に中国には捕らせない、日本が(規格を)作る」と、力強いお言葉を賜りました。

”神は細部に宿る”と申しますが、こんな細部にも愛国心(日本の権益を守ること)は宿るものです。
何も大上段から”愛国心”と云わなくとも、分かる人には分かる、それで良いのです。


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