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アーカイブ: 2006/05
次期首相候補二者の短評
- 2006.05.05 Friday
- Politics
次期首相候補である麻垣康三のうち,福田元官房長官と麻生外相がそれぞれの外遊先で発言を行っている.まずは福田元官房長官の以下の発言.
福田元官房長官、OBサミットで「寛容の精神」強調
【スウェイメ(ヨルダン西部)=穴井雄治】自民党の福田康夫・元官房長官は3日(日本時間同日)、ヨルダンで開かれた「OBサミット」(インターアクション・カウンシル)でイスラム社会などをテーマとする分科会に出席し、「人間の尊厳、非暴力、正義の徹底、寛容、相互の尊重などの考え方は普遍的な価値を持つ。
今のイスラム問題やイラク問題には、そうした考え方で対処すべきだ」と訴えた。
嫌味抜きで,非常に素晴らしい発言だ.それが出来たらどんなにいいだろう・・と本気でそう思う.だが,とても本気で言っているとは思えない.
因みに,OBサミットとはこういう会議らしい.故福田赳夫元総理が1983年に提唱し,世界の大統領・首相経験者らが集まって,人類が直面する諸問題を話し合うという非常に有り難いが,単なる左翼的自慰会議の一種だ.去年の会合では,あの猪口男女共同参画担当大臣も出席して,議長報告の中で“Human rights are the possession of all people including future generations”(人権は未来の世代を含むすべての人の所有物である)との,これまた有り難いご託宣を宣言している.こういう方々には人権は天から与えていただいている所謂,天賦人権説という概念はなく,飽くまで人権は人間が本質的にもつ所有物であるとしている.簡単に云えば,そこに宗教的概念はなく,”宗教的情操の涵養”もへったくれもない非常に傲慢で慎みのない考え方だ.
話を福田氏に戻すと,要するにそういう趣向の会議なのだ.ほぼ100%の人が否定はしないが,実現はほぼ不可能という代物の発言だったということ.しかも,イスラム問題やイラク問題でこれを用いて対処せよとはお花畑にもほどがある.こういう人が次期首相候補とは恥ずかしい.きっと,福田氏にとって寛容と迎合及び隷属は同義なんだろうなぁと対中発言などを観ると思えるし,またこれが一時的な安静,しかも見せ掛けの平和しかもたらさないと云うことも分からないのだろうとも思えてくる.福田氏は次期総理になるよりも,パレスチナ紛争地域や前々エントリーで言及したダルフール地域で,ボランティアとして何年か修行することをお奨めしたい.きっと,もっと現実的思想をもって帰ってくるはずだが,それでも上記と同じ発言が出来たら,筆者は総理より格上の偉人として尊敬してさし上げます.
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教育関連雑感
- 2006.05.04 Thursday
- SocialProblem
戸塚ヨットスクール校長の戸塚宏氏が先月29日に刑期を終えて静岡刑務所を出所した.あの事件自体が起こったのは,もう20年以上も前の話ですっかり忘れていた.彼は結局,過失致死罪が認められず,上告したが棄却されて,傷害致死,6年の刑で服役していた.彼の主張する体罰が公的には虐待としか認められなかった・・ということだろう.
筆者は当時のマスコミのバッシング報道に煽られて,彼をただの教育カルトのサディストとして観ていた記憶があった.彼は出所後,種々のマスコミのインタビューや番組出演をこなしていたが,そのうちの一つであるテレ朝の”ワイドスクランブル”を筆者は昼休みに見ていたので,感想を少し述べたい.
この番組は元々,偏向左翼番組の一つと思っているので,展開は厭になるくらい予想できたわけだが,事実,全く他の出演者との一致が観られなかった.あの韓国マンセー女優,黒田福美氏など,怒りで涙目になっていたのが笑えてしまった.戸塚氏の主張は昔から一貫しており,体罰は教育であり常に進歩を伴い,それを促すものだとする,謂わば一元論だ.人間の精神性など,人類が生まれて以来,一向に変わっていないので目指すものにも変化はないとするのが根拠だと言う.あと,仏教で云う,菩薩,如来の概念とか,・・・.うーん,結構深いね,でも奴ら(他の出演者)は絶対に理解できないなと思った.
案の定,司会の大和田獏氏の”教育にはもっと色んな方法があって良い”の謂わば多元論の突っ込みが入るが,簡単に「いいえ,一つしかありません,貴方は分かってない」と一蹴され,獏撃沈.お馴染みの川村コメンテーターやゲストの評論家(名前失念)が有り難い現代民主主義的ご高説を垂れるも,これらも悉く否定していた.
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虎の威を借る韓国とアメリカの矛盾
- 2006.05.01 Monday
- Oversea
朝鮮日報は何時も突っ込みどころ満載の記事が多いが,韓国では段々と反米色を強める世論にあっても,対日本の旗色が悪くなれば早速,アメリカ様のご威光に縋りたいらしい(以下の記事).
小泉首相が参拝を続けている靖国の歴史観は、「日本の戦争責任を前提に成り立つ国際体制」を否定するものであるため日米関係にも悪影響を及ぼしかねないと、米国の日本専門家らが批判した。
ジョンズ・ホプキンズ大学ライシャワー東アジア研究所のケント・カルダー所長は、「戦争を正当化することは、日本と戦った米国の歴史観と対立する。異なった歴史解釈のうえに安定した同盟は築けない」と話したと、朝日新聞が30日付で報じた。カルダー氏は駐日米国大使館で大使特別補佐官を務めた人物だ。カルダー氏は「多くの米国人が靖国を知るようになると、日米関係の障害となりかねない」と警告する。
ジョージ・ワシントン大学アジア研究所のマイク・モチヅキ所長も「米国のエリートは概して靖国神社の歴史観には否定的だ。歴史問題が原因で、日本に対する批判的な見方が強まっている」と指摘した。
対米関係に携わってきた日本の外務省幹部も「政権の外では日本の歴史問題に対するワシントンの雰囲気は厳しい。今は日米両首脳が蜜月関係にあるから騒がれないが、首相が代われば分からない」と話した。
要するに,親日色が薄く親中でもある米民主党の取り巻き辺りに上記のことを言わせて,「みろっ,アメリカだってこう言ってんだぞ!」と,まさに虎の威を借る狐じゃなくって韓国.こんな提灯もちのインタビュー記事を載せるくらいならば,国際司法に出るための”竹島が韓国領土である歴史的根拠”(列挙にいとまがないほどあるらしい)とやらの資料集めでもしてやったらどうだ(捏造はすぐばれるけど・・・).・・・と,韓国批判は政治ブログランキング上位のブロガー方が毎回おやりになってくれてますのでここまで.
ところで,CNNの記事によると,スーダンの反政府武装組織(Janjaweed)による所謂”ダルフールの虐殺”について,反政府側とスーダン政府との和平合意期限が48時間後に延長されたそうだ.反政府側がダルフール地域の自治権の問題でごねているらしいが,この現代においても未だに大量虐殺とは痛ましく,そして悲しい現実だ.左翼じゃないけど,「スーダンに平和を」って叫びたくもなる.以下,関連記事のヘッドライン.
・ Darfur peace talks extended
・ Sudan accepts Darfur peace deal
・ ダルフール和平交渉、2日間延長
ブッシュ大統領及び米国政府はこの虐殺のことを”Genocide”(無差別大量虐殺または民族浄化の意)と呼んでいる(上の記事より引用).
In the United States, President George W. Bush has called the violence "genocide" and endorsed a series of "Save Darfur" rallies planned for later on Sunday to put pressure on Khartoum to stop the violence.
The central government is accused of responding by unleashing Arab tribal militia known as Janjaweed to murder and rape civilians and lay waste to villages. Sudan denies backing the Janjaweed, whom the United States accuses of genocide.続きを読む>>
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