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アーカイブ: 2006/04

心を態度にすり替える欺瞞

前エントリーに続いての教育基本法改正案の問題.妥協案決定直後には何とかミニマムは守られたかなとも感じたが,やはり納得できない.
「伝統と文化を尊重し,それらを育んできた国および郷土を愛する.他国を尊重し,国際社会の平和と発展に寄与する態度を養成する」
ではなく,
「伝統と文化を尊重し,それらを育んできた国および郷土を愛するとともに,他国を尊重し,国際社会の平和と発展に寄与する態度を養成する
だったようだ.

要するに,尊重する態度,愛する態度,寄与する態度のオンパレード.態度とは普通に考えれば,”身振り”,”素振り”,”様子”を意味している.だとすれば,心はなくとも態度だけ取り繕うことが可能な解釈となる.
日教組辺りはこんな内容でも,表向きは反対のようだが,内心はどんな解釈で骨抜きにしてやろうかをすでに考えていることだろう.自民党がこの改正に着手した偽りのない動機,そして本心は戦後,まさに日教組をはじめとした左翼教育の蔓延に危機を感じたからではないのか.やはりどう考えても,自民党は目先の利益に囚われてオガミヤなんぞに妥協するべきではなかった.

すでに自民党からこの妥協案に対する批判が噴出しているようで,今一度期待したいところだ.また教育基本法改正のための超党派の議員連盟(平沼赳夫会長)役員による検討会では,この妥協案は看過できないとの一致が為されたようである.これは西村眞悟代議士の”眞悟の時事通信教育基本法改正の動きについて”に詳しいが,氏は以下のように仰っている.

例えば,卒業式で左翼教師が生徒に国旗・国歌を尊重する「態度」をとらせるが、平素は国旗・国歌を無視する「心」を教え続けることも,「教育の目標」に適合することになるではないか。

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誠意ある対応を?いい加減聞き飽きました

本日二本目,これだけは書いておかねば.
てっきり,拉致被害者の方々を返しに来てくれたのかと思ってた(有り得ません),金桂寛さん,何しに来たの?
余裕コイテこんなことやってます,”朝鮮軍縮平和研究所代表団 朝鮮会館を訪問し 徐萬述議長らと懇談”.アンタがいくところはソウレンではないはずだが・・・.
それと”6カ国協議で前進なし 米朝接触も物別れ”と”韓国との連携は当然 DNA問題で塩崎外務副大臣”.

結論として「即,経済制裁するべし」,これしかありません.

ただアメリカの金融制裁逃れに奔走する金桂寛をいいように行動させて,DNA鑑定結果も突きつけないで,何が誠意ある対応を求むですか.いい加減,聞き飽きましたよ,小泉さんそして安倍さん.
小泉さんは今更ですが,安倍さん,貴方の義ある行動を待ってる幾万の心ある国民,そして家族会の方々はどうしたらいいのでしょう.貴方の行動が政治力学によって一時の機会を奪うことになったとしても,国民は貴方から決して離れることはないでしょう.
お忘れになりましたか?,貴方が「国民一人の命をも決して疎かにしないことがタカ派と呼ばれるのなら,私はタカ派で結構です」と仰ったことを.それとも,今多くの保守論客が言われるように,もう(or 元々)駄目なんでしょうか.筆者は考えが甘いのでしょうかね.

Dogma_and_prejudice”様が”「一国だけの経済制裁など無意味」なんていうのは、言い訳”で仰るように,経済制裁の効果の問題は政府側や北を擁護したい連中の卑怯な言い訳に過ぎません.奇しくも,朝のTBSで”5人を北へ返せ”と仰せになった著名な元新聞記者が「経済制裁は中国が裏でどんどん助けてしまうので効果が望めないんですよね」などと,分かった風なことを宣ってましたが,では何故,制裁すれば即宣戦布告と見なすなどと北は火病を起こすんでしょうかね.一度お聞きしたいものです(将軍様はきっと,日本製のメロンが喰えないだけでも怒り狂うんではないですかね?).
また,泥棒ネコの使いに関しては,”プロテクトX -傍観者たち-”様の仰った

「ついでに来日中のキム・ゲグァン外務次官を拘束してやれ。「拉致被害者を帰さない限り生きて北朝鮮に帰れると思うなよ?」くらい言ってやれ。」

がどうしようもない位に妥当なお言葉です.
韓国との連携,それも良いでしょう.ですが,400人以上いる韓国人の拉致被害者に対して,ノラリヒョンのオッサンは何か有効策を講じましたか?太陽政策を未だに続けている韓国に拉致問題で何かを期待する方が間違っています.
これ以上,家族会そして拉致被害者の方々を苦しめるのは止めていただきたいと思います.

ナショナリズムかパトリオティズムか

今日,開かれる教育基本法改正に関する与党検討会で改正に盛り込む案を調整するらしい.以下,我が哀する?朝日の記事(抜粋).
だから,”国を愛し,大切にする心”,”万物崇敬の涵養”にすれば良いでしょうに,所詮,こういった法律内の言葉はお飾りみたいなもので,運用主体等の解釈によって,良きにつけ悪しきにつけ変質してしまうのだから.

12日に開かれる教育基本法改正に関する与党検討会で、大島理森座長が自民、公明両党間で表現をめぐって対立してきた「愛国心」の表記についての座長案を提示する。保利耕輔前座長が昨年夏に示した「伝統と文化を尊重し、それらを育んで来た郷土と国を愛し(あるいは大切にし)」とする案などを踏まえ、「国」「愛する」との表現を盛り込む方向で調整を進めている。
(中略)
焦点となっている「愛国心」をめぐっては、自民党は「国を愛する心」、公明党は「国を大切にする心」を主張。与党検討会は一昨年6月の中間報告で、「国」に国家権力や政府といった「統治機構」を含まないことを確認。それを踏まえ、保利前座長が昨年夏、文案を示した。さらに大島氏は今月5日、「国」に統治機構を含めない一方で、他国や国際社会を尊重するような表現にする座長案を提示する考えを示した。
検討会の出席者の一人は「座長案は保利氏の案を軸にするのだろう」と指摘している。  自民党は11日の文部科学部会・文教制度調査会合同会議で、当面の対応を同党の検討会委員に一任することを決めた。  しかし、自民党議員321人を含む超党派の「教育基本法改正促進委員会」(380人)は同日、大会を開催。改正案に「愛国心」または「国を愛する心」と「宗教的情操の涵養(かんよう)」を盛り込み、現行法にある「教育は不当な支配に服することなく」との表現を削除するよう求める決議を採択した。
与党検討会はこれまでに改正案に「宗教的情操」は盛り込まず、「不当な支配」については残す方針を固めている。  同委員会には「改正案をつぶすべきではない」という意見もあるが、中心メンバーの平沼赳夫・日本会議国会議員懇談会長は記者会見で、3点のうち一つでも実現しなかった場合には「反対せざるを得ない」と述べた。

 

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中共に迎合する政治屋達

民主党の新代表になった小沢一郎氏が早速,虚妄に囚われた発言を行っている(読売記事).

民主党の小沢代表は9日のNHKの報道番組で、小泉首相の靖国神社参拝問題について「小泉氏の(参拝で)は駄目だ」と批判した。
その理由として、「俗にA級戦犯と言われる人たちは戦争で死んだわけではない。日本の国民に対し戦争を指導した大きな責任があり、本来靖国神社に祭られるべきではない」とA級戦犯の合祀(ごうし)に問題があることを挙げ、「戦争で亡くなった人たちの御霊(みたま)を守る本来の靖国神社の姿にかえり、天皇も首相もちゃんと参拝すればいい」と述べた。

小沢氏は小泉政権とは異なる政策を明確にすれば,国民にとって,より判りやすい判断基準が出来るなどと言っていたが,こんな馬鹿らしい妄言がそれであろうか?
何時になったら,サンフランシスコ講和条約第11条を正しく理解した政治家が台頭してくるのであろうか.所謂,A級戦犯など現国内にはいないのだが・・・,ましてや当時の戦勝国でもない中共や韓国,北朝鮮に云われる筋合いなど全くない(この辺りは”てっく様のエントリー”に詳しい).国内にそう呼びたい勢力や個人がいることは構わないが,日本国の政治家が公式に述べる際には法務死亡者と呼ぶべきだ(個人的には昭和殉難者とお呼びしたい).
物理的な戦争犠牲者ではないものの,彼らだって戦争の一犠牲者である事に違いはない.さらに彼らは不当な事後法で裁かれてしまった東京裁判の犠牲者でもある.これはどうやっても天皇を裁けなかった連合国側の代替報復であることは明白だ.

 

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日本の皇統のタイの王室

タイのタクシン首相の退陣に絡んで,名君の誉れ高いプミポン国王(ラーマ9世)が助言を行って事態の収拾を図ったようだ(産経記事).
タイでは度々,政情不安や経済クーデターが生ずると,国王がその権限によって事態を収拾している.筆者が記憶しているのでは,1991年に腐敗したチャチャイ政権に怒った軍部がクーデターを起こした時,プミポン国王が閣僚や軍首脳を呼んで説得,事態を収拾したものがある.これをTVで見た時,強権をもった軍首脳でさえ国王の前に跪き,教えを請う態度に内心,王様って「すごいんだな」と思った.
タイ国家が生まれたのは13世紀頃だと云われている.最初のスコータイ王朝(1238-1438)から現在のチャクリー(ラタナコーシン)王朝(1782-現在)までの約770年の歴史だ.また各王朝が滅亡を繰り返して歴史を創っているので,そこには当然,戦いの歴史もある. 続きを読む>>

雑感あれこれ


以下の記事はBBCに在ったもので,記事自体は日本が中共との首脳会談を拒否したという内容で別におかしくはないのだが,それにしても”the Tokyo war shrine(東京戦争神社)”って酷いですね.

いくら戦勝国だからと云っても,形容の仕方に悪意が込められている.あんたとこにだって,セントポール寺院があるでしょうに・・・.国のために亡くなった方々を慰霊することに民族の違いは関係ないはずだが,戦争に負けると云うことはこういうことなのか?,些細なことだが気になった.

こういった瑣末な箇所にも日本への無理解が顕れている.やはり,靖国神社は海外では戦争を賛美する場所としての認識しかないのだろう.国内の分からず屋のみならず,海外における無理解者にも理解を求めるのは改めて大変だということが分かる.

Japan rebuffs China summit offer

Japan's top diplomat has described as "beyond comprehension" China's offer to resume summit talks if Japanese leaders stop visiting a controversial shrine.
Foreign Minister Taro Aso said the Chinese condition made it sound as if Japan was solely responsible for difficulties between the two countries. A row over the Japanese PM's visits to the Tokyo war
shrine
has lasted months. The country's neighbours view them as evidence Japan has not fully
repented for its actions in World War II.
Among the 2.5 million dead commemorated at the Yasukuni shrine are more than 1,000 war
criminals. They include 14 class-A criminals executed by the Allies after the war.
(後 略)
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迷妄する者達

  • 2006.04.03 Monday
  • -

先月25日に開かれたチャンネル桜お馴染みの左右対決(ディベート)がこの2日に放映された.場所は新宿ロフトプラスワンで概要は以下の通り(塩見氏のHPより抜粋引用).


◆ 日時:3月25日(土) 12:30開場、13:00開演~17:00終了

◆ テーマ:「どうする日本、戦争と平和について」

◆ 司会:水島聡 (日本文化チャンネル桜 代表)

パネリスト:(50音順)
「左席」 塩見孝也、谷口末廣、PANTA、三上治

「右席」 井尻千男、潮 匡人、遠藤浩一、大高美貴

◆ 司会、論客の方々のプロフィール:
・ 水島聡氏:「日本文化チャンネル桜」 代表。早大、映画監督を経て、現職に到る。
・ 井尻千男氏:拓殖大学日本文化研究所所長。
・ 潮 匡人氏:評論家。自衛隊パイロット二佐を経て、防衛庁長官秘書や防衛庁雑誌発行担当。
・ 遠藤浩一氏:評論家・拓殖大学客員教授「戦後思想史」。新しい歴史教科書をつくる会」副会長。
;・ 大高美貴氏:ジャーナリスト。中央アジア、中東、イラク、パレスチナに詳しい。日本文化チャンネル桜 「報道ワイド」キャスター。
;・ 谷口末廣氏:協同組合懇話会役員、「不戦兵士・市民の会」理事、「戦場体験放映保存の会」世話人。「満州」や「フィリピン・ミンダナオ島で苦戦」、現在80歳前後の長老、氏は「不戦兵士・市民の会」で、活躍し著名。会の活動である「3年間で15万人の戦場体験を保存し、放映する」という、20代から30代の若い人々の運動に協力。多くの「不戦兵士・市民の会」の先輩諸氏と若い人々の協同で、もはや、風化し、消滅寸前にまで至らんとしている国民的戦争体験を保存し、次代の人々が受け継ぐことは非常に重要です。氏はこのことも含めて、桜の人々にもとりわけ有意義な、体験を語られるものと思われます。
・ PANTA氏:ロック・ミュージシャン、「世界革命戦争宣言」や「マラッカ」ら。民衆運動と結びついて活躍、最近は演劇に進出。2003年に塩見らと空爆一ヶ月前のイラクにも行く。本バトルトークは今回で3回目。
・ 三上治氏:元ブント叛旗派指導者、会社経営、昨年12回「ネーキッドロフト」で「憲法村」主宰。本一回目のバトルトークに出演。
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歴史捏造主義か歴史修正主義か?

  • 2006.04.01 Saturday
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未だにあのアカイ爺さんの影響力を排除できない読売の言説にしては珍しくまともな以下の社説.中共工作の一環と知ってか知らずか,のこのこと毎度,支那詣でに勤しむ間抜けな元首相達,橋龍さん,アンタの行き先は中共ではないですよ・・以下自粛.

ところで,中共のいう”A級戦犯が祀られている靖国神社へ指導者が行くこと云々・・”には整合性があるとの見方がある(よくサヨクが言っている).「1978年にA級戦犯が靖国神社に合祀されたときには中国は何も言わなかったくせに,1985年に当時の中曽根首相が参拝した段になって初めて非難したじゃないか」という言説に対する一種の返し技である.

確かに論理的視点のみに立てば整合性はあるだろう.日本の一神社に戦犯とはいえ亡くなった人の魂を祀ることに対して,さすがの中国も内政干渉をしていないとの見方だ.しかし,これは飽くまで中共側の視点を善意化しているだけであって,政治的視点の配慮に欠ける考え方ではないかと思う.

ご存じの通り,中共はわが国より遙かに狡猾外交の上手い国である.1978年の合祀の時点でもし,このことが政治的工作に利用できると踏んでいたならば,内政干渉をものともせず,思い切り声を上げてきただろう.首相が1985年に参拝して初めてそれに気付いただけのことである.何しろ,チベット侵略に対する非難を平然と内政干渉と言いきる国だ,それくらいの斟酌がなければいいように騙される.

筆者は小泉首相の靖国参拝への考え方には全くもって賛同しかねるが,ただご英霊を敬うという一点にのみ賛意を示す.一連の小泉式政治手法の中において,これしか賛成できるものはないとも云える.よって,後継総理の真の意味での参拝や,来るべき天皇陛下のご参拝を実現するためにも,ここは断固譲ってはならない.今年こそ8月15日,堂々と正装で参拝して欲しい,そして「今日のわが国の発展はご英霊の高貴な礎の上に成り立つものだ,わが国にもはや戦犯などいない,他国に口出しされることでは断じてない!」とはっきり宣言して欲しい.超希望的観測だろうが・・・.



4月1日付・読売社説(2) 日中友好訪中団 「『ポスト小泉』に内政干渉は迷惑」



中国の対日姿勢に変化の兆しがあるのかどうか、注目された「重要講話」だった。 中国の胡錦濤国家主席は、日中友好7団体の代表と会談し、「A級戦犯が合祀(ごうし)されている靖国神社を日本の指導者たちがこれ以上参拝しなければ、首脳会談をいつでも行う用意がある」と語った。
日中首脳の相互訪問が途絶えている原因は小泉首相にあり、小泉内閣の下で関係改善は困難、と言いたいのだろう。 「指導者たち」という言い方から、「ポスト小泉」候補が仮に首相に就任した場合は、靖国参拝をすべきではないと牽制(けんせい)する意図がうかがえる。 あえて「重要講話」としたのも、日本側に明確にメッセージが伝わるようにしたい、ということではないか。
 だが、中国が靖国参拝の中止を声高に要求している限り、首相が参拝をやめれば、日本国内では「他国の圧力に屈した」と受け止められるだけだろう。かえって「嫌中」ナショナリズムをあおる結果を招きかねない。
胡主席は「争えば双方が傷つく。中日友好を発展させることが、両国の利益に合致する」とも述べ、交流拡大の必要性を訴えた。 2月の二階経済産業相訪中以来、閣僚レベルの交流は復活しつつある。だが、最も重要な交流の機会は首脳会談だ。 小泉首相は「靖国参拝という一事をもって首脳会談を行わない国は、中国と韓国のほかにない」と指摘している。その通りだ。
中国にしても、トップの要求が日本に聞き入れられなければ、江沢民・前主席時代の「反日」愛国教育で育った世代から、体制批判が出かねない。 いつまでも「歴史」を外交カードにすれば、互いに抜き差しならない事態になるだけではないか。 中国国内にも、対日政策の見直しを求める声が出ている。

中国社会科学院の元日本研究所長は最近、「歴史の決着を最優先すれば、両国関係は絶え間ない悪循環に陥る」との見解を中国の専門誌に発表した。 「絶え間ない悪循環」を避けるためにも、中国は、「歴史」認識と首脳会談再開を絡める姿勢を改めるべきだ。 「歴史」認識に関する問題は、他国が口をはさめば事態を複雑にさせる。が、そのことは、日本人が「歴史」に無頓着でよいことを意味しない。 あの戦争は何だったのか。戦争責任をどう考えるべきか。戦没者をどう追悼したらよいのか。「歴史」と向き合い、国民的議論を深めることが必要である。
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