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北のオレ様ぶりに一応慌てる米国と日本の認識欠如


結局、北はいつもの身勝手な主張(解釈)を垂れ流しただけのようですけど、米朝の蜜月ぶりをちょっと前から見せつけられている側としては、強ち「またいつものネ」とは言えないところが悩ましい(U.S. says North Korea remains on terrorism list)。

要するに、「北は未だテロ支援国家のリストにある」と云うだけであり、リスト外しに係わる核廃棄プログラムの進展度合を判断するのはあくまでアメリカであることから、彼らの胸先三寸で事は済し崩し的に終了になってしまう可能性は十分にあると思ってます。

いや、既に米朝はこの二月に、そのリスト外し作業を始めることに合意している事実がありますので、もはやそれは既定路線と言って良いでしょう(U.S.: N.Korea still on terrorism list)。

また、リスト外しには一応、他の要件があります。すなわち、日本向けの北との関係改善です。これには当然、拉致問題の解決(Resolution)が伴うわけですが、これとて、日本政府とアメリカで、それこそ”オレ様定義”を作られた日には一気に最悪パターンを迎えることになります。

すぐ上の記事にも

Among the U.S. demands were that North Korea must improve relations with Japan and resolve the issue of Japanese abducted by North Korea, the official said.

と、「解決」の二文字が有るにはあっても、その「解決」とは何ぞや!が筆者にとっては核廃棄プロセスなんかより遙かに重要なんです。
この定義如何によって日本政府の覚悟の度合が示されることになるのは明らかなことです。さらに、日朝間にはあの忌まわしい平壌宣言があるわけで、あれほど破棄に対して十分すぎるほどの要件を満たしながらも、それをしなかった理由と密接に繋がっている気がしてなりません。

このままでは、あの辞めない首相、マジで拉致問題を利用して総理になったと云われても仕方のないところまで来てます。筆者はもう、彼に何の未練もありませんが、こんな事を言われるまでに落ちぶれて欲しくはなかったですね。
この内閣、中共五輪推進内閣とも云われてますけど、同時に「国交正常化推進内閣」とならないことを切に祈りたい気持ちです。

来週末、筆者は例によって研究会で東京に行きます。
ついでに以下の緊急集会に参加する予定でおりますけれども、主催となっている「救う会」の政府との妙な一体感が気になったりします。
電脳補完録さんが以前にエントリーされていたように、事務局長の平田(隆太郎)さんの言い分、筆者も本当に外務省のお座なり答弁を聞いている錯覚に囚われました(拉致問題の解決とは・・・CH桜討論会より)。もし、救う会が本当に政府の言いなりになっているのなら、北に屈したアメリカを非難する資格など有りませんね。と云うか、救う会はアメリカマンセーだから辻褄は合ったりしますが・・・。



いずれにしろ、この緊急集会がただの募金集めになるのではなく、本当に拉致問題を解決するための要求をに日本政府に突き付け、更にそれをアメリカにも要求するような実のある集会になってくれることを願って出席したいと思ってます。
もはや、日本政府が要求する相手は北だけでなく、アメリカまで含まれてしまったことに危機感を持たなくて何が救う会だ!ってことです。
お粗末様でした。


すべての拉致被害者の早期救出を-緊急集会のご案内

  と き 平成19年9月16日(日)午後2時から5時まで
 ところ 星陵会館 東京都千代田区永田町 2-16-2 TEL 03(3581)5650 
主 催 家族会・救う会・拉致議連(予定)
登壇者 家族会、救う会、拉致議連、政府関係者
参加費 無料(会場カンパにご協力ください)

交 通
 地下鉄有楽町線・半蔵門線・南北線永田町駅下車(6番出口)徒歩3分、千代田線国会議事堂前駅下車(5番出口)徒歩5分、地下鉄南北線溜池山王駅下車(国会議事堂前駅5番出口)徒歩5分、銀座線・丸の内線赤坂見附駅下車徒歩7分


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南京の真実

Unmotivated Voice Vote


何だかんだと言っても、結局、成り行き上、やらざるを得なかったと云うところでしょうね。まさにタイトル通りです。いやぁ、マイク・ホンダさんも大変っすね!

サンケイの報道(慰安婦決議案採択 米下院)と朝日のそれ(米下院が従軍慰安婦決議を採択)を比較すると、両者の、この決議に対する姿勢がよく顕れていて、改めて面白いなぁと思う次第です。

慰安婦謝罪派(謝罪厨と云うらしい)は、先のWP紙への意見広告のせいで彼らの反発を余計に増長させたと評しますけど、確かに増長させた結果、共同署名者は増えました、が、焚きつけられた彼らも馬鹿じゃないからきっと冷静になったんでしょう。
とは云っても今更それを取り消すことは出来ない、その結果が極めて少数による、それも可成り原始的なボイス・ボウトになったんだと思いますよ。ついでに、「日本の役割について謝意を示す決議案」とか云う訳の分からない中和決議のオマケ付き(そんなもの要りません)。


また、その謝罪厨達は言います ”強制云々ではなく、問われているのは人権感覚”と・・・。
いやいや、それは幾ら探しても出てこない”日本軍強制の証拠”に業を煮やした連中の後出しジャンケンですって。米下院の決議内容()やそれを基にした報道内容にcoercion(強制)Forcing(強制) by Japanese Imperial Armed Forces(大日本帝国軍隊による)があるんだから決議の根拠は明らかであって、人権感覚云々は後に付随するもの。

H. Res. 121: Expressing the sense of the House of Representatives that the Government of Japan should formally...”には、「sexual violence resulting in mutilation, death, or eventual suicide in one of the largest cases of human trafficking in the 20th century (20世紀、最大の人身売買ケースの一つであるところの、不虞、死、或いは果ての自殺を招く性的暴虐)」とも、一応書いてある。

そもそも、当時の人権感覚を批判するのなら、同様に自分達(アメリカ)を含めた欧米諸国のそれも同格で非難の対象にすべきで、殊更、日本だけに的を絞るのは、公平・平等が国是のアメリカらしくありません。
つまり、それに潜む悪意と云うか魂胆は明白なのですね。
そこをすり替えてグダグダ難癖を付けるのは謝罪派達の常套手段です。

間違った認識を基にして批判されたのなら、例え火中の栗を拾うことになっても抗議・反駁するのは間違った選択肢ではありません。ただ安倍総理は抗議の仕方、そして後に続いたレスポンスが中途半端過ぎました。
以前にも書きましたが、こうした場合、原理主義と批判されようが、イエスかノーかで答えるしかないと筆者は思っています。中途半端な言い分は、返って相手の反駁を大きく許すスキを作ります。
やるのならトルコの例のように報復措置を含めた徹底した反発を行うべきでした(今ならちょっと弱いけど、差し詰めイラクテロ特措法の更新はしません!か?、民主党も勝ったことだし)。

まぁしかし、冒頭に述べましたように、下院の連中もさすがに空気を読んだようです。
ここは一つ、事実追及とは異なるレイヤーで、

謝罪はする必要ありません、やる気無さそうな決議ご苦労様です、いやぁ皆さんも大変ですね、私も大変ですけど・・・

と、言っちゃうのも手かな?と思えるような、まさに決議風景でした。

補遺: その安倍総理、続投は良いが、鬱陶しい取り巻きに代わって、今度は民主のご意見を採り入れて政権継続ですか?
ますます破滅に向かってますね、悪い冗談は止めましょう。
そんな決意なら続投の意義がありません、そんな腹づもりならば、やはりキッパリ辞めるべきかと思います。
どうしてこんな人になってしまったのだろうか?(或いは最初から筆者の夢想だったのか・・・?)


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南京の真実

実(まこと)を虚とし、虚を実とする


例の再パルプ化肉まん、TVスタッフによる捏造だった・・・と伝えられてます(「段ボール肉まん」はやらせ、中国TVが謝罪)。
確かに、あの実演だけは”やらせ”だったのかもしれませんね・・・ヒドゥンカメラにしては妙に視野が規制的だったし。CNNニュース(China reporter held over cardboard-in-buns story)によると、関わったスタッフの名前はZi(ツー)と云う人らしいですが、視聴率稼ぎのために無許可業者に材料を持ち込んでやらせたと。

取り敢えずは騙されちゃったってことにしておきましょうかね。

まぁしかし、笑っちゃうのはこれを額面通りに受け取っている人がネット界隈には余りいないことですね。それだけ中国と云う国の危険性が最近は広く一般化したってことなんでしょう。大変、賢明なことです。

ところで、サーチナのこのニュース(ダンボール混入「恐怖の肉まん」、10年前から販売か)は以下のように報道してるんですけど・・・

北京市の工商当局が11日に行った検査で、同市朝陽区の露店でダンボール片入りの肉まんが販売されていたことが分かった。


ふむ、中国の公機関は”捏造を重ね塗り”するところなんですねぇ。どうせ、この報道自体が誤報ですって言うんでしょうけど・・・先のCNNニュース中には以下のように書いてあるしね。

A city-wide inspection of steamed bun vendors in the wake of the report had found no such cases, the paper said.
そのレポートに引き続いて、蒸しまん業者の市全体検査ではそうしたケースは見つからなかったと新聞は伝えた。


実際、同じサーチナの続報では虚偽を伝えるものの、スタッフは真実を主張し、取り調べを開始したと述べてますので、捏造が未だ確定したわけではないニュアンスがあります(「ダンボール肉まん」は虚報 北京テレビ局が発表)。

何れにしても、中共の闇はどこまでも暗いことは確かです。WHOの高官が”「食の安全」は中国だけの問題ではない”と言ったそうですけど、それは一般論です。中共のそれはそれとは異なる次元、精神性で生じているものでしょう。
こうしたことを観ていて、ふと思いついた言葉。

実(まこと)を虚とし、虚を実とする・・・前者は何となくこのケース、では後者はさて何の事象にあたるでしょう?
12月公開予定の映画「南京の真実」は貴方の清きご協力をお待ちしております。


*またこれから東京に出張です。次の更新は来週中頃になりそうです。



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南京の真実

ますます巧妙化する対日言論工作か?


今日、昼休みに見たTBSのピンポンと云う番組で標題通りの感想を得たわけでして。
考えすぎと言われればその通りかもしれませんが、ことが中共絡みなので、多少妄想気味になるのはお許し下さい。

その番組では「トラブル続出中国食品安全性は今」なんて特集をやっていたわけですが、そこで張景子なる何とも怪しげな女性がこれまた何とも日本人の感情を逆撫でる発言をしてたわけであります(日中韓研究家?)。
筆者は何気に疎いものですから、この張景子と云う人物を知らなかったんですけど、他の番組でも結構、香ばしい発言をしているようですね。
その張氏の発言大意を述べると以下のようになります。

現状の中国はちょうど終戦後の日本のように急速な発展途上段階(改革開放政策をとって未だ20年!)にあるので、これぐらい(つまりは段ボール肉まんや毛髪醤油等々のこと)のことは仕方がない!! よって日本は同様な状況を通り抜けてきたよしみで(何故か?)中国と共に考え、解決に協力しなければならない。


多分こんな感じに要約できると思います。まさに「はぁ!?」と云う感じであります。
以前にも少々、このことには触れたとは思いますけど、この手の発言はこの手の議論が出ると決まって左派側が反論するテンプレートであります。要するに、「昔の日本だって酒にメタノールを入れて売ってたろうがぁ! 人のこと言えんのか? おぅ!!」と云うパターンですね。

これは時系列や時代背景、文化的熟成度を意図的に無視した似て非なる非相対化事象だと思ってます。
さすがにこれには同ゲストの宮崎哲哉氏が上の文化的熟成度と時代のアンバランスさを理由にして有効な反論を為してましたが、当の張氏、今度は時代を現在に進めてミートホープの一件を出してブツクサ言ってました(いやいやレベルと規模が違いすぎますって!、それにそんなものを他国に輸出しましたか?)。

張氏の異次元的発言については議論するまでもないのでここまでで終わりです。
問題はこうしたぶっ飛び意見に対し、反対意見を出す側が日本人ではなくて同じ中国人であることです。その反対意見、つまりは「中国 けしからん!」と云う意見を示すのが中国人作家の莫邦富(モーバンフ)氏でした。
この莫氏、先頃の「たかじんのそこまで言って委員会」で中国人スパイとして名指しされた人物の一人ですが、それを払拭するかのような意見でした。尤も、このことは後で同番組司会の辛抱氏が”事実無根の話しだった”として正式に謝罪してましたが・・・さて真実は?

同番組ではこの莫氏と”葉っぱ”こと葉千栄氏の二人が名指しされていましたが、筆者はもう一人、朱健栄氏を加えた三人が、やはり中国共産党の代弁者だと見ています。
彼らに共通するのは表層的な中共批判をやりながらも、その責任を次第(巧妙)に日本に押し付けて(責任転嫁して)くるところです。
例えば靖国参拝論議では中国政府は了見が狭いとソフトに批判しながら、只の反日政策に過ぎない参拝反対をいつのまにやら中国人民の心情にすり替え、日本はそれを理解すべし!とくるメソッドです(まぁ一部の左巻き日本人も同様ですけどね)。
何だか、嘗(かつ)て周恩来が使った中共伝統の手法、”日本国民は悪くない、指導者が悪かっただけなのだ!”的雰囲気のあるフェイク技法ですね。

さて、こうした手法の発展系を、同じ中国人である張氏と莫氏の議論に観ることができるように思います。つまり、一人の中国人に怪しまれるような曖昧な意見を述べさせるのではなく、中国人二人に明白に対極にある意見を述べさせ、如何にも中国には言論の自由があるかのように視聴者に振る舞う手法です。これは中共にとって、本音と建て前の両方を同時に日本側に伝え、かつ常に批判される言論の自由への有効な対策になる、なかなか狡猾な方法だと思います。

まぁ単なるTV的味付けの一つだよと言われればそれまでですけどね。
取り敢えず、何となく番組を見ていて、張景子氏の非常識発言に怒りながらも上記のようなことを考えた次第です。
お粗末様でした。


お口直しと言っては何ですが、最近、徐々に都合の悪いものを消していってると指摘されるYou Tubeをば。


維新政党・新風 決死の政見放送(瀬戸氏演説部分 抜粋 NHK)

あの中国・韓国・・はぁーと♪のNHKでよくぞ言ってくれました。でもちょっと、瀬戸さんは緊張気味でしたね。また、その主張は良いのですが、いくらなんでもアメリカ国旗にハーケンクロイツは拙すぎました(削除されたようです)、何処かの三流国家とは違うんですから。

更におまけです(筆者のお気に入り、いずれ消されても文句は言えませんが・・・)。

"Chega De Saudade" Steve Gadd


"Manha De Carnaval" Sadao Watanabe & Toquinho


You Tubeは尽く消されるので上記表示サイトにアップしてみました(ここもわかりませんが・・・)。なんでも、政見放送についてはNHKにコピーライトは無いとか聞きました。今回の削除、本当は新風のみを削除したいところなんでしょうけど、言い訳用に政見放送自体を全削してますね。なんかNHKの意図が手に取るように分かっちゃうなぁ。


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何で6:4なの?


約6:4、このナゾの含量比で作られた肉まん・・・。
しかし、何で5:5でもなく7:3でもなく、6:4なのでしょうかね?
5:5だと挽き肉量が多くなって儲けが少なく、7:3だとさすがにばれる、その微妙なバランスの上に決めた、謂わば彼らにとっての黄金比なのでしょうか?
因みに、幾何学的に最も美しく見えるとされる黄金比(1:1.618・・・)の他に白銀比(1:1.414 or 1:2.414)と云うアスペクト比(縦横比)がありますが、6:4はだいたいその中間的な値だったりします(だからなんだよ!?)。
また因みに、この記事によると、

現状では6対4でまだまだ相当量の豚肉が使用する必要がある。これを減らすのが今後の課題だと話した。


「これを減らすのが今後の課題だ」って、まるで企業の開発担当者のような言い草、ここまで厚顔無恥だと逆に清々しさを覚えますね。

このトピックは他のブログでも採り上げられてますので、すでにご承知の方も多いでしょう。まさに”ぶっ飛び大陸”の”ぶっ飛び人間”の為せるワザです。
かといって、わが国もミートホープの一件がありますので、あまりこれをあざ笑うことは出来ないわけですけどね。
まぁそれにしても、何がスゴイって発想の鬼畜度に関してはミートホープの社長も吃驚でしょう。段ボール片を苛性ソーダに浸漬するなんてのは製紙工程を知っている人でなければ出来ない芸当です。
一体全体、どんな工程でこの肉まんを作ったのか詳細を知りたくなりました。CNNにその元記事らしきものがありました。ちょっと、工程の部分のみを訳してみましょう。

Chinese food 'made from cardboard' より

------------------------
Squares of cardboard picked from the ground are first soaked to a pulp in a plastic basin of caustic soda -- a chemical base commonly used in manufacturing paper and soap -- then chopped into tiny morsels with a cleaver.
Fatty pork and powdered seasoning are stirred in.
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段ボール角片を、まず苛性ソーダ入りのプラスチックボウル中にパルプ(となるように)になるまで漬け込み(-- (苛性ソーダは)通常、紙や石けんを製造するのに使用する塩基である)、次に肉切り包丁で小片に切り分ける。
豚肉と粉末調味料を(それに)入れてかき混ぜる。

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「パルプになるまで漬け込む」とは怖れ入谷の鬼子母神です、さすがぁ分かってらっしゃる。この工程で、ボール紙の成分セルロースがアルカリ塩となってアルカリセルロースとなり、粥状液になります。その時、他成分のリグニンと云う物質も溶けて液が黒化するんだと思います。要するに再パルプ化(リサイクル)させたと云うことですね。
この粥状液をビスコースと云うんですが、これを食べさせられる人間は堪ったものではありませんよ!
もっと別なところにこの素晴らしい着想を使って欲しいのですが、おそらくそんな高尚なことを考える暇もなく、作ったやつは「これでいけるぜ!」とばかりに不敵な笑みを浮かべたことでしょう。
そうして得たパルプ化段ボールは、パルプ化段ボール/豚肉=6:4と云う黄金比に則って混ぜ込まれ、作った張本人が"I don't eat them myself."と宣うような殺人的肉まんに変身しましたとさ・・・。

ただ、取材したレポーターも

"This baozi filling is kind of tough. Not much taste," (このパオツー(包子)はちょっと堅い、もういいよ(そうそうない味だよ)

なんて言ってますから、普通に”これ変だよ”って気付くだろうにねぇ。しかし、調理人曰く、”殆どの人は違いが分からない”と・・・そりゃソーダ漬けまでは気づかねぇよ!って突っ込みたくなりました。


その場所は北京。
多分、来年になってもそんな連中がうじゃうじゃいる町でオリンピックが開かれるわけですね。そうして筆者も、この10月には再び行かなきゃなりませんです、ハイ。
ご愁傷様でした。



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北の思惑と六者協議


北朝鮮の主体(チュチェ、Juche)思想は世界のメジャー宗教の堂々10位らしいですね(Major Religions of the World Ranked by Number of Adherents)。
と云うことは宗教国家ですか!?、否、筆者の認識では朝鮮半島北部を実効支配する只の狂信的山賊集団なんですけど、社会学的見地及び宗教定義から観れば、れっきとした宗教国家なんだそうです。そう云えば、日本にも”九”という文字を異常に崇拝する集団がいますから、Adherent(信徒)の数は欄外としても、分類上は九条教と呼んでも差し障りは無さそうです。

それはさておき、寿命間近の捨て駒-核施設(ニョンビョン)を勿体ぶって差し出した挙げ句に未使用の燃料棒を隠すような真似をする北を見ながら、核廃棄の初期プロセスが始まったなどとよく言えたものですね、アメリカさん。一体全体、何を焦ってるんでしょうか?
そんな見え透いた大茶番の上に、またも始まる六者井戸端会議。
以前に何度も述べましたように、北にとって核は絶壁にかかる命綱みたいなもの、絶対に離すはずがありません。勿論、アメリカもそこのところはよ~く分かってて、北と共に茶番を演じ始めたと云うことでしょう。要するに北の核はアメリカにとって、制御可能な核であり、かつ脅威とならない核でもあるわけです。
そうして、見せ掛けのインチキ核放棄をさせた後は中共を中心とした東アジア共同体とやらにマル投げするつもりなんでしょうね。えぇ勿論、北に関する経済的権益はしっかり確保しながらね。
惚れ惚れするような”テロの戦い”とやら・・・です、どこに義と道理があるんでしょうか?
これが生き馬の目を抜く国際社会というやつです。

北は北で、ごね得ついでに金融制裁以前の実質的な状態復帰を求めてくるでしょう。あの野盗集団がたかだか30億円程度の金が戻ってきたくらいで納得するはずがありませんからね。無論、アメリカも世界の手前、以前のようなマネロンやりまくりを容認するわけにはいきませんから、適当な落としどころを見つけながら、暫くはいつものグダグダ展開が続き、そうして得た時間で北は隠し持った核を太らすわけです。
本当にゴキブリのような生命力で感動すら覚えます。まぁこれがチュチェ教の現世ご利益というものなのでしょう。

さて、アメリカ盲従の日本は今のところ打つ手はないですね。ただ、六者協議の本質である日本のATM的役割を拒否している方針は変えてはいけません。この点ではアメリカの思惑から外れているわけですけど、どこまで保つかどうか?

参院選を前にして、拉致被害者のサプライズ帰国に関する情報、安明進氏の逮捕劇など色々と出てきてますね。
前者はまぁガセでしょうが、自民政権の弱みをよく知り抜いている北のこと、選挙を前にノドから手が出るほど欲しい支持率回復ネタを出してくる動機自体は十分現実的であります。勿論、こんなベタな敗北的妥協策に乗るほど政府も馬鹿ではないでしょう。
また、安明進氏の逮捕の件ですが、ネットでは色々な見方があるようです。まぁ素直に観れば、現状で北の傀儡である韓国の国策逮捕説に一票なんですけど、何れにしてもちょっと気の毒なような気がします。
これから取り調べの過程で”今までの証言は金目当てのデタラメでした”なんて言わされなきゃいいですけどね。

これからも更に北や中共、韓国等からあの手この手の揺さ振りは続くでしょう。ここは原則を貫きつつ、出来たら六者協議の脱離(原爆非難決議なんてのも良いかも)をネタにアメリカを脅すくらい狡猾にならないと拉致問題の進展は望めそうにないな?と云うのが現状での実感です。


* 今日0時過ぎよりまたweb閲覧が出来なくなっていたようです。ご迷惑をお掛けしました。やっぱりいい加減鯖移転した方が良いですかね?



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中共の憂鬱は矛盾との闘いです


タイトルバナーのデザインを少し変えてみました。モチーフとした独眼竜の像は先日、出張の折りに寄った仙台・青葉城趾で撮影したきたものです(念のため)。

さて、中共のお先棒ばかりを担いで只の宣伝マンに成り下がっている日本のマスコミも、漸(ようや)く事の重大性に気付いたのか?最近、少しずつですが深刻な中共の環境汚染を採り上げるようになってきました。
困ったことに国の規模と国民性、そして何よりも政治体制が日本とは全く異なりますから、日本の過去のそれと同じように論じたりすることは少し無理があるでしょう。左派(とくにオルタナ辺り)が揶揄するように相対化して「日本も昔はそうだったのに叩ける義理か!?(藁)」なんてレベルを遙かに上回る規模で進行し、自国のみならず、周辺国に迷惑を掛けていることはご承知の通りです。

中共の環境汚染は主に地方における環境対策が抜け穴だらけなのに起因して増大しているようです。これは以前からも云われていることですけど、公害問題に限らず、中央で独裁体制を牽く国が抱える根本的悩みの一つでしょうね。コア(中央)には隅々にまで体制が染み渡っているように見えて、その実、シェル(地方)から腐っていくと云うことです。尤も、そのコアもすでに腐っているわけだから当然の帰結でしょうが・・・。

中国政府 違法黙認で地方批判 環境汚染の陳情増加(フジサンケイ ビジネスアイより)

新華社電によると、中国国家環境保護総局の周生賢局長は6日までに、「地方政府が独自の政策をつくり、環境違法行為を大目に見ることが環境保護の死角となっている」と述べ、中央政府の指示に従わず、企業の違法行為を黙認する地方政府を強く批判した。地方官民の癒着の結果、生命や生活を脅かされる民衆の不満は高まっており、今年1~5月に同総局が受理した陳情は前年同期比8%増の1814件に達した。  

中国政府は、地元住民の飲み水に影響が出た江蘇省太湖の汚染問題を受け、温家宝首相が住民に謝罪するなど環境汚染問題に危機感を強めており、「5大戦役」と称し、地方の湖・河川の汚染改善などに向けた対策に着手している。

周局長は、違法企業を擁護する地方政府の政策を「用心棒」行為と批判。「一部企業は昼夜問わず操業し、大河に廃水を垂れ流し、水質が変化し、のりのような状態になったところもある」と懸念を示した。  

さらに、「地方企業が汚染物質を違法に排出した結果、経営者はもうかり民衆は被害を受け、政府はツケを払わされる」と述べ、民衆の支持と理解を得られる厳重な措置を講じると強調した。

潘岳・国家環境保護総局副局長によれば、2005年に問題となった松花江汚染事故以降、平均2日に1回の割合で突発的な環境汚染事故が発生し、その7割は水質汚染だという。(北京 時事)


日本でも公害華やかしき頃は確かに違法企業が沢山ありましたが、こうした中央対地方の構造的腐敗は無かったように思います。そもそも民主主義国家では生じにくい事例でしょう。
中共政府はその危機感の表れとして、「5大戦役」と称して環境対策に本格的に乗り出したようですが、ただ一層の締め付けをやらかしただけでは地方の不満は別の捌け口を求めて新たな破滅口を開いていくだけのような気がしますが如何でしょうか?
それにしても、”戦役(戦争の意)”とは・・・如何にも戦争好きな中共さんらしいナイスなネーミングです(中国、環境保護徹底へ「5大戦役」 汚染排出削減「楽観できず」)。

共産党一党独裁の矛盾はこんなところにも大きく裂け目を作っているようです。


また、今日7月7日は盧溝橋事件から70年の節目です。と云うことは、この12月で南京攻略戦から70年でもあります。またぞろ、色々と仕掛けてくるんでしょうなぁ、きっと。

それでもって、中日新聞がまるで中共の宣伝紙のように変な社説を書いているようです。盧溝橋事件は中国共産党 暗躍の秘史の一つでしょうが!

「盧溝橋」70年 「歴史」のとげ克服を

七日は日中戦争が本格化した盧溝橋事件から七十年。両国は歴史が残したとげを克服していない。しかし、歴史認識問題を政治の場に持ち出し、いがみ合った過去を教訓に知恵を出し合うときだ。

歴史認識が日中外交の中心問題になったのは戦争の過酷さを考えると意外に遅く、実は一九九〇年代に入ってからだった。

盧溝橋事件は三七年七月七日夜、日本軍が北京郊外の同橋近くで演習中に銃撃されたとして中国軍を攻撃。戦火は北京や天津から上海に及び日中の全面戦争に拡大した。  

中国側は国民党と共産党による第二次「国共合作」を成立させ戦況は行き詰まった。日本は局面打開を図ろうと戦線を東南アジアや太平洋に広げる。しかし、米、英などとの戦争を招き、四五年降伏した。  

長年、戦場となった中国は日本の侵略により多大な被害と筆舌に尽くしがたい苦難を被り、反日感情が渦巻いた。共産党は抗日戦争の勝利を政権の正統性の証しとした。

しかし、共産党政権は戦後長く歴史認識を外交問題にしなかった。米国との対決を強めた時代、中国は「日本人民」の支持を必要とした。旧ソ連との関係が悪化すると、日米を引き付けるのに必死で、過去など問題にする余裕はなかったろう。  

民主化運動を武力で鎮圧した天安門事件(八九年)で社会主義の輝きは色あせた。中国が愛国主義を鼓舞し求心力を取り戻そうとしたとき、反日感情は息を吹き返し「歴史」が外交問題になったのではないか。

急速な経済成長で国力を充実させ、中国の人々が自尊心を高めたことも背景にあったろう。  当時、日本でも戦後長い時間を経て過去の問題で、いつまでも後ろ指をさされたくないという欲求が強まっていた。中国の変化に人々は反発し嫌中感が強まったといえる。  

「日本には永久に歴史問題を言い続けよ」と強調する江沢民政権に対し、小泉純一郎前首相は靖国参拝で対抗。靖国をめぐる、いがみ合いは国民感情の悪化につながり激しい反日デモを招いた。  

歴史認識をめぐり政治の場で応酬する危険を両国とも痛感させられた。安倍晋三首相と胡錦濤主席が靖国問題を「棚上げ」し歴史論議を学者の共同研究に委ねる決断をしたのは、その反省が背景にあったろう。

両国の各界がこうした反省を共有する必要があるのではないか。日本側は歴史を直視し、中国は歴史を政治問題化しない思慮深い態度こそ、日中戦争以来の禍根を乗り越えることにつながるだろう。


どう見ても、あちら側からの視点です。
まず両国にある「トゲ」ですが、このトゲはあちらさんが勝手に刺したもの。そしてトゲどころか、中共は日本の過去の行いを最大限に批判しながら、現在進行かつ厚顔無恥にも批判したはずの行い以上の愚をそこら中でやりまくっている矛盾についてはスルー。
中共の日本批判の一つには、そうしたものへの中和装置として機能していることにも言及して欲しいですね。

云うに事欠いて、「急速な経済成長で国力を充実させ、中国の人々が自尊心を高めたことも背景にあったろう。」とは・・・余程、中共様を持ち上げたいらしい。
あからさまな工作活動である江沢民の「日本には永久に歴史問題を言い続けよ」を、小泉前首相の靖国参拝と非等価に対比させて彼らの愚劣度を薄めようとしてもそうは問屋が卸すか!!です。

中共批判ばかりだと、左派が五月蝿いのでこの辺で止めておきます。結論としては以下のようになるでしょう。

「中国側は歴史を真摯に直視した後に、日本は敢えて歴史を政治問題化しない思慮深い態度を採ることが支那事変以来の惨禍を真に乗り越えることにつながるだろう」

今日は中共の水問題も書く予定でしたが、長くなるので止めました。
中国共産党は人為的な要因で潰れるのではなく、まさしく自然(大気と水)に淘汰される運命なのかもしれません。



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中共と北の結託劇かもね


いや、何となく思っただけなんですけどね。
今回の6者協議、当初はアメリカ様の逃げというか背信というか最大限の譲歩で、すんなり往くと思われていたのですが、北の「振り込まれてネーゾ、ゴラッ!」の駄々ゴネで休会になってしまったわけです。
アメリカ様はホントに困ったんでしょうが(BDA資金問題で米国が財務副次官補を中国に派遣)、中共はどうなんだろう?と考えたとき、武大偉の以下の発言を観て、北が駄々を捏ね出したのは彼らに現ナマ(実質的な入金)を掴ませるための大義名分が欲しいんじゃないかと思ったわけです。

北朝鮮の送金問題、もめるのは想定外-外交部次官

6カ国協議で議長をつとめる中国外交部の武大偉副部長(次官)は22日、記者会見を開き、「北朝鮮への送金問題でもめるとは誰も予想していなかった。現在、各国が問題の解決方法を探している」と述べた。22日付で中国新聞社が伝えた。

 また同副部長は澳門匯業銀行(バンコ・デルタ・アジア、BDA)で凍結されている北朝鮮関連の資金の引き受けを中国銀行が拒んだと報じられたことに関して「現在、我々は誰が北朝鮮に送金するかという問題に直面している。政府が強制できることではない」「中国銀行が受け入れなかったことが6カ国協議が休会した原因ではない」と語った。

 その上で「6カ国協議の前途に暗雲が立ち込めたとは考えないでほしい。我々は前途を楽観している」と話した。


前エントリーで、アメリカがBDA凍結口座全額を移管した時点でどう振る舞うかは中共に主導権があり、それはどうにでもなると書きました。
とは云え、アメリカはマネロン等の不正資金を扱う銀行を今後も厳しく取り締まると仰せなのですから、中共管理下と云えども、仮にも名実共に国際銀行として名の通った中国銀行に、そんな小汚いお金をいきなり振り込まさせるわけにはいかないことになります。

それではどうすればいいのか? と考えたとき、北にごねらせることで最も大事な核廃棄に向けたプロセスに支障が出たように思わせ、それを打開するためにはやむを得ないという口実で、その小汚いお金の実質的振込を実現させてしまおうと企んだのではないかと云うことです。
これなら特例的措置であって、中共にもアメリカにも実質振込の大義名分が成り立つことになるし、北は北でいつもの駄々ゴネでプロセスを遅らせて取り敢えずの時間稼ぎにもなるわけで、一度に二度美味しい戦術になり得ます。

wo.jpg

アンタ、何企んどるの?

武大偉は「現在、我々は誰が北朝鮮に送金するかという問題に直面している。政府が強制できることではない」と宣っていますが、最終的に中共指導部がその所属する機関に強制力を発揮できないなんてのは、中共という国家を考えたとき、通常有り得ないと思うのですが、如何でしょうか?
ただ、それなりのことをしようとしているのですから、何らかの妥当な理由が必要になり、それが今回の北の駄々ゴネではないかと勘ぐってます。まぁ 筆者の妄想ならそれで良いんですけど。

溶解する日本」の佐藤様も「6か国協議なんの成果もなく散会」で”これが中共の描いた絵だったら中共はそうとうな悪党だぞ。”と仰ってますが、そうです!、中共は相当な悪党なのかもしれませんよ・・・と。

で、日本としては北のこうしたイレギュラーな動きは歓迎すべきで、中共と北の企みが本当かどうかはさておき、他国の動きに拘わらず、6者協議など離脱若しくは破綻させるような方向に活路を見出す戦略を採るべきでしょう。
すなわち、北は核放棄など端からする気はない・・・日本国としては無条件で核廃棄と拉致問題の完全解決がない限り、一切の援助プログラムに乗るつもりはない!!と断言し、そうでないなら今後の6者協議には参加しない旨を通告して欲しいですね。


以下、余談です。今回の凍結口座解除に絡む海外記事で”transfer”と云う単語がよく出てきますが、この場合、”移管する”とか”委譲する”とかの意味になります。勿論、”振り込む”と云う意味もありますけど、私も”移管=振り込み”と短絡的に考えてしまいました。
移管”とは管理が移動することであって、お金の実質的移動を即意味するわけではないですね。北はこの言葉をまさしく、”実質的入金”と勝手に脳内変換しちゃったんでしょうか。実はこんなオチだったりするかもです。



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日本は独自姿勢を強めよ


金桂冠は(6者)協議前に「北京にも春が来た」と口走ったそうですが、それはさておき、相変わらず、ピョンヤンからの金融制裁解除に関する公式論評が無いようです。

kim.jpg

収容所行きは未だ先か?

Kim has yet to say publicly whether Pyongyang thinks the U.S. announcement was acceptable. Some other envoys sounded hopeful.(from ”N.Korea talks to look beyond reactor closure”)

尤も、日本の支援(aid)は必要無いだの偉そうに言ってる端から戦時の謝罪と賠償(pay compensation and apologize)を求めてくる辺りはいつもの正常運転なわけですが、時節柄、さり気なく性的奴隷(forcing Korean women to be sex slaves for Japan's troops)を盛り込んでくるところなんか、さすがゴロツキ物乞いのプロだけのことはあります。きっと、調子こいてるんでしょうね。

North Korea repeated its claim that the abduction issue had been solved and called on Japan to pay compensation and apologize for its brutal 1910-1945 rule over the Korean peninsula and forcing Korean women to be sex slaves for Japan's troops.(from ”North Korea says doesn't need energy aid from Japan”)

こんな事を合わせると、ピョンヤンは概ね、アメリカに譲歩させてやったぞ!と満足げな様子だけは伝わってきますね。財務省が国務省(ライス-ヒル)に圧された結果、アメリカはBDAへの制裁措置を殆ど有名無実化した形で、北の前に屈したと観て良いと思います。

hill.jpg
このヘタレめが!!

BDAへの制裁措置は、確かに各国の金融機関に北とのドル取引が犯罪行為であることを認識させ、震え上がらせるのに十分な効力をもつとは思います。少なくとも、以後は何処も北とドル取引を伴った交易を差し控えるでしょうから、そういう意味では、北は新たな資金洗浄先を封じられていますので制裁は継続されているのかもしれません。

しかしながら、その口座全額を中共保護下の朝鮮貿易銀行に移行させてしまった時点で、幾ら使用目的を制限されようと、そこから先は北の宗主国である中共の一存でどうにでもなるわけです。事実、国務省は「使用先の確認作業は困難である」と逃げてしまってますからね。
つまり、ここから先、北は中共配下の朝鮮貿易銀行を通じた事実上のフリーハンドを得たに等しいと観ています。無論、監視の目はあるわけですから、そうそう好き勝手なことは出来ないでしょうが、頃合いを見計らって動き出すことは必定です。中共は北の核武装に反対しているだけですからね。それ以外の事には目を瞑るはずです。
当のアメリカは今回、政治的考慮を優先させた結果、おそらく中共に北の処遇を委ねたはずですので、核関連の案件以外はもはや、彼らに口を出せないのでは?と思ってます。きっと、彼ら(中共と北)が約束など守るはずがないことを十分承知の上で黙認したんでしょうね。

米国務省前東アジア太平洋担当諮問官のデビッド・アッシャー(米保守派?)氏の言うとおり、アメリカは目先に囚われて大きな間違いをしでかしたわけですね。

“BDA 北の資金処理, アメリカが自ら招いた敗北”(引用抜粋)

アッシャー前諮問官は、“アメリカの財務省がバンコ・デルタ・アジアに凍結された北朝鮮の資金を解除することにした決定は、アメリカ政府の政治的考慮から出たことで、完全な失敗”と批判した。

彼は、“政治的考慮による決定であるのは明らかだ。どうしてブッシュ大統領はこのような決断をしたのだろうか。北朝鮮との交渉はアメリカの戦略的利害に全く役に立たない”と言い切った。

また、“北朝鮮政権を締め付けたり、あるいは彼らの態度を変えるには、親切や穏健な戦略は全く通じない”と述べ、“アメリカ政府は91年の南北朝鮮の朝鮮半島の非核化共同宣言や、94年のジュネーブ協定、そして98年の4者会談に至るまで、北朝鮮に穏健な態度を見せていたが、北朝鮮はどのように出たか”と問い返した。


これから以後、アメリカを再び、日本にとって都合良く動かそうと思えば(早い話が北を崩壊させる方向)、他動的要件は有り得る順に以下くらいしか思いつきません。

1.米保守派が巻き返す
2.イラク情勢が劇的に好転する(イラン情勢も含む)
3.北が限界を超えた要求を始めたり、行動に出る(再核実験とか)
4.中共が崩壊して東アジアのバランスが大きく崩れる


まぁ 一番目すら今の情勢では無理っぽいですね。

しかし、日本自らが動く主動的要件は群を抜いて強力な武器になると思ってます。つまりは日米安保見直しに絡む日本独自の軍事力再編及び制裁強化による北への刺激です。
軍事力再編は何と言っても、自衛権発動による北を含む周辺危険国に対する空爆能力の確保と核武装宣言でしょう。もはやアメリカなど頼りにならない、と云う雰囲気作りだけでもOKですが、この際、これくらいの自衛能力は持つべきです。

制裁強化の中味、まずは平壌宣言の無効化を宣言し、朝鮮総連を非合法化させ、北を支援する全ての組織を徹底的に取り締まり、北への資金流入を完全にストップさせる。
これをやれば、まだまだ日本の行動だけで上の3.を誘発させるか、北を干上がらせる事は可能だと考えてます。

まぁ しかし羊のように従順な日本政府を見るにつけ、段々とこれを書いていること自体が馬鹿らしくなってきましたのでこれで止めておきます。全ては米・中予定調和と云う鳥籠の中でひ弱な鳥を演ずるしか手はないのでしょうか?
過激なようですが、いい加減、これくらいのことを言わなきゃならないところまで来ているような気がします。

今、この流れで確かに云えることは、拉致問題の完全解決など夢のまた夢、ただそれだけです。



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アメリカの意図が読めない


例によって日本のメディアは嬉しそうにBDA凍結口座の全額返還決定を報じているわけですが、コルレス口座への制裁継続は何故か?重要視してませんね(TVニュースも同様です)。
北にとってはマネロン兼用のコルレス口座を使えないことの方が痛かったはずなのに、幾ら大金の2500万ドルとは云え、それだけで手打ちをしたとはとても思えないのですがね。
以下のニュースはアメ側の発表ばかりで、肝心の金桂冠の感想や北の論評が無いのが気になります。本当に預金を返還してもらっただけで核廃棄に向けたプログラムに素直に応じてくるのかなぁ。
口座の全額は中国銀行にそのままスライドした形ですけど、BDAが制裁を受けている中で幾ら中共と云えども北に自由裁量を与えられるはずもなく・・・実際に、人道・教育プログラム用途に限ると合意してますから、その環境の中でそうそうザルにするわけにもいかないでしょう。

一部には「アメリカ GJ!!」なんてアメ側の「肉を切らして骨を断つ」戦術を見事だと評していた向きもあるわけですが、このまま北が何も言わなかったら米朝で何らかの裏約束があると観て良いような気がしないでもありません。

当初から、金桂冠は
---------
"If the Banco Delta Asia financial sanctions are not completely lifted, we are not going to stop our nuclear development program," Kim said.

BDAの金融制裁完全に解除しないのなら、核開発プログラムを止めるわけにはいかない
---------

と言ってました(North Korea repeats U.S. must lift curbs)。問題はこの”金融制裁”と”完全に”が何処までの”範囲と程度”を示すのか、と云うことです。
今回、兎に角、有り金を全部返してくれ、と北が言ってるだけなら、「ああ、此奴らアホやなぁ」だけで済むんですが、こういう事には抜け目のない北のこと、さすがにそんな楽観視は出来ないです。
それとも、さすがの北も、今回はアメリカの頭脳戦術にまんまと乗せられるしかなかったのですかね。それとも・・・何らかの裏約束か、ってところです。

兎も角、今はアメリカの意図が読み切れません。
この関連では日本のメディアは当てになりませんから、海外ニュースを見て回っているんですが、現在の北の反応は分からないです。
アメリカの意図に関しては、財務省筋と国務省筋の意見の相違が絡んでいることは何となく分かります。それをアメリカとして、どの様に昇華して北との合意に結び付けたのかが分からないわけです。

まぁいずれは分かることでしょう。
アメリカが本当に180度北政策を転換したのか、それとも、アメGJ派の言うように実質的な金融制裁強化なのかね。
もし前者ならば、従軍慰安婦決議なんてしょうもない案件もあることだし、日本は日米同盟を完全に再考すべき時期に来ていると言えるでしょうね。


参照URL:

北朝鮮を徹底的に追い詰めよ(拙エントリー)
米朝対決の核心 北が震える 金融制裁の凄み
北朝鮮資金、全額返還へ 米朝が凍結解除に合意
凍結資金、全額返還へ 米朝合意 6カ国協議も開幕
金融制裁の米朝合意 適切に使われるか、監視必要 凍結資金全額の2500万ドル



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