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アーカイブ: 2006/09

お天道さま内閣


実は今回の組閣で一番注目していたのは文科大臣でした。

官房長官も誰になるのか?気になるところではあったんですが、塩崎氏の可能性が有力になったことと(笑)、首相直属の補佐官の存在度がアップされることを併せて、段々と興味の対象から外れていきました。塩崎氏には、本来の官房長官職としての調整役を上手くこなして欲しいと思っています(筆者はこの人のことを似非保守だと思ってますので)。

伊吹文科大臣良いですね、さすが中川(酒)政調会長の親分だけのことはあります。
しかし第一報を聞いたときは、はぁ?なんて思ってしまいました(失礼)。伊吹会長は中川(酒)氏が党三役に就いたことを良く思ってなく、オレの立場は?、なんてことを懸念しているとの報道が在ったものですから、ケツの穴の小さい奴だなぁ、程度に考えてました。
でも、ちょっと違ってました。安倍総理の教育改革への本気度が伺えます。
筆者は文科大臣には山谷えり子氏が適任だと思っていましたが、文科官僚の反発、調整の面を考えると、ここは大臣としては「老壮青」のうち、ベテランの「老」が適任でした。
そして、安倍総理は山谷氏もしっかり実務面で処遇して直属補佐官としてましたね。
安倍総理、伊吹文科相、下村官房副長官、山谷首相補佐官、高市少子化担当相と、教育改革への最強の布陣が揃いました。可成り期待できると思うのですが、如何でしょう?
どこまでやってくれるのか、見守りたいと思います。

伊吹文科相は就任記者会見で、お天道さまや世間さまを例に出して、教育と云うものの本質を語っておられました。
「お天道さまや世間さまに顔向けできないような人間にはなるんじゃないよ」は日本独特の言い回しです。確かに、世界を見渡しても同様な意味の言葉はあるでしょう。ですが、「お天道さま」と云う表現は、日本の古来からの文化や伝統、価値観をもって育んできた規範を凝集したような真にユニークな言葉です。
確か、質問を発した記者は教育基本法改正に鑑み、教育に「国家」を持ち込んではいまいか?と問うていたと思います。この記者には大臣の言われた言葉の意味が多分、理解できてないでしょうね。しかし、筆者には言わんとすることの意味が非常に良く理解できました。

「いつ、誰が国家の統治機構を愛せなどと言った!?、我々はただ、このような素晴らしい文化や伝統をもった日本という国をもっと好きになってくれ、と言っているに過ぎないんだよ」とね。

なかなか良い大臣だと思いました。

最後に・・・中川(女)幹事長、松岡農水相、冬柴国交相よ、
呉々も「お天道さまに顔向けできないこと」だけはするんじゃないよ、と言っておきます。



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最近の保守台頭を街宣右翼擬きにラベリングする愚


元拉致議連会長の石破茂氏の口から、最近、拉致問題関連の発言を聞く機会がないですね。
確か、一国だけの経済制裁には反対の立場だというのは聞いたことはあるんですが、最近の北朝鮮情勢や拉致問題に対してどの様にお考えなのでしょうか。
少し話題になっている毎日記事「愛国心:どうなる日本-私の視点/11 声高に言う人間は信用しない /鳥取」を読んでみて、あぁこの人も以前にネット上で拉致問題支援者達を分断させた”先鋭化”とやらを憂いて、運動からちょっと遠ざかちゃった人なのかなと思いました。

この記事は毎日によるものなので、それっぽいバイアスが有るのかもしれませんが、概ね石破氏の考えは分かりました。
氏はこの中で、愛国心を「そもそも、育てようとして育つものでなく、元々あるものだ。」と仰ってます。これ、どうなんでしょうか。それこそ、そもそも、何故?愛国心を教基法に盛り込まなくてはならなくなったのかを意図的に暈かしてませんかね。

石破氏は自然と愛国心を育まれる環境に育ったのかもしれませんが、現代っ子の殆どがそう云う環境にないことは氏自身も後に続く文章で「今では鳥取の自宅周辺でも少なく、国旗が風呂敷売り場で売られているのを知らない人も多いだろう。」と仰っているではないですか?
こうなった理由は、両論併記もせずに偏った歴史観でもって教育を行ってきた教師とその教師に教わってきた親たちに多分の責任が在るのではないかと思っています。
だからこそ、教基法に愛国心を盛り込まなくてはならない事態にまで発展したのだと思いますが・・・如何か?
誰がこうしたことを熱狂的な「ヒトラーユーゲント」にまで発展させようとしてますか?
そんな奴はぎゃあぎゃあと騒音を放つ街宣右翼以外見たことありません。

もう一つは、「最近は、自民党内の若い議員を見ても、怖い。過去の戦争を「すべて正しかった」と考えていて、頭は大丈夫かと疑いたくなる。」との発言です。
いったい全体、そんな事言う若手議員は誰ですか?、ネットウヨ(筆者も?)と称される人だってそんなこと言う人は超希ですよ。
少なくとも、筆者はあの時の日本人の精神性が全て間違っていたのか、全て否定して良いのか、と言っているに過ぎないと思っているのですけど。

このようにして、愛国心の強制はけしからん!とか言う人たちは、一部にいるのかいないのか、よく分からない街宣右翼のような極端な思想をもつ人々に、最近の保守を一律にラベリングして危険だ!キケンだ!と誇大宣伝をしているだけのような気がしますが、考え過ぎですかね。
中道中立を気取るのも結構ですけど、それが反って相対する偏向思想の助力になっていることに気を遣って貰いたいと思います。



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浅野史郎と杉浦法相に観られるある種の矛盾


今朝のよみうりテレビ「ウェークアップ!ぷらす」に出演していた浅野史郎氏(前宮城県知事、現慶応大教授)が例の国旗国歌訴訟判決について「そんなに熱くなる必要はないのではないか」という、ちょっと意味の解らないコメントをしてました。
続いて、「それよりも今の子供達が校歌を歌えないことの方が自分にとっては熱くなってしまう」という意味のコメントを発した瞬間に、筆者はこの人に熱くなってしまいました。

浅野氏はご自分の発言が如何に矛盾したものであるかを分かっているのでしょうか?
浅野氏が福祉・介護政策に強い元厚生官僚であること以外、氏の思想性向はよく判別できなかったのですが、上の発言から、この人も国家という最も大きな枠組みを嫌う思想傾向をもつ人間であることが分かりました。

浅野氏は「自分の所属する学校の校歌も歌えないなんて恥ずかしい」なんて言ってましたが、その前に、その子供が所属する日本という最も大きなドメインのことは無視しても良いのかどうか、筆者は一度問い質してみたいです。
浅野氏にしても、この訴訟原告にしても、学校、会社、地域社会等は日本という国家があってこそはじめて存在できるドメインであることを意図的に誤魔化しています。
いくら愛校精神だの郷土愛だの言ったところで、それらは大元の日本国家無くして存立し得ないことを、我々大人達は子供達にきちんと教えるべきです。

愛国心を嫌う者達は、国を愛する心を「国の統治機構を愛する精神」に意図的にすり替え、すでに有りもしない軍国主義とやらの妄想を子供達に抱かせるのに成功しています。
確かに大東亜戦争時の統治機構の多くは間違ってましたが、あの時散っていかれた英霊に「国の統治機構のために征く」心をもった方がどれ程いらっしゃったでしょうか。
殆どの方々が、愛する人のため、美しい郷土を守るために散華されたのではなかったですか?、我々はそれは忘れてはなりません。

そうやって先人達が必死の思いで守り抜いてきた日本という国家の中に学校も家庭も郷土も在ることを筋道立てて教えれば、強制などしなくとも、純真な子供達は自然と国旗や国家に頭を垂れるようになるはずです。

これは法律以前の問題です。
この訴訟原告やその支援者達は確信犯です。必ず、上級審でまともな判決が下ることでしょうから、東京都は粛々と処分や施策を続行させれば良いと思います。


もう一人、自らが法曹であることを忘れ、「職務」と「心の問題」の分割の出来ない法相がいます。この杉浦法相、多分、明後日にはお役ご免になっているのでどうでも良いのですが、余りに間が抜けているのでちょっと採り上げてみます。



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強要は不当である、を強要するアナーキスト達


国旗・国歌は国家の尊厳を担保してます。
言い換えれば、国家の尊厳はその国に住まう人間の尊厳を担保することにも繋がります。

この判決に喜び勇む者達は、「強要は良くない」を強要するアナーキストだと思います。真の強要を施すものは、すなわち人間の尊厳を踏みにじる奴らだと気付くべきでしょう。

このような者達は、真に人間の尊厳を踏みにじる何処かの国々にでも行って本当の強要とは何か?を学ぶべきだと思う。
この間抜け判決を出した裁判官も共に行き、国家とは何か?を再研修するべきです、無政府思想が実は独裁にとって最も好都合であることを・・・。
それが分からぬ人間は勿論、帰ってこなくて良い。

このような下らぬ判決は当然、上級審で覆されることでしょう。そうでなければ、日本という国家は死ぬことになります。
「強要は不当である」と説く者達は、先に自らが ”見せ掛けの自由とやらを強要した” 罪を恥じるべきだと思います。

素直な心をもつ子供達をこれ以上、アナーキニズムに染めるのは止めて欲しい、こんなものはリベラルなんかでは決してない。
ここは日本です、日本国の尊厳そしてそこに住む人間の尊厳を否定したい人間は即刻、日本から出て行け!!



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北の自然死は良いけど、拉致解決のためには逃げ道は確保してやるべき


日本の北に対する金融制裁が即日発動したようで、それはそれで結構なことです。
この発動理由は飽くまで先の国連決議に歩調を合わせたものであって拉致問題ではありませんし、日本からの制裁効果は余り高いものにはならないとも云われております。
まぁ加勢効果さえ無ければ、もはや何でも結構です、もっと早く発動して欲しかったことではありますが・・・。
北朝鮮への金融制裁 横田さんは支持、朝鮮総連は抗議  

政府が北朝鮮に対する金融制裁を発動したことについて、拉致被害者家族の横田滋さん(73)と早紀江さん(70)夫妻は19日午後、川崎市内で記者会見した。
 滋さんは「北朝鮮の窓口が閉ざされ、拉致問題解決が遠のくマイナスはあるが、安全保障の問題としては制裁は当然で、むしろ遅かった」と制裁を支持。「関連口座を止めても、第三国経由での取引は可能で、制裁の実効性には疑問もあるが、国際協調で姿勢を示す意味はある」とも語った。
 早紀江さんは「6者協議にも出てこないかたくなな対応では国際的に通用しないということが、今回の制裁で北朝鮮に伝わると思う」と述べた。

 在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)は19日、コメントを発表した。「制裁と圧力で問題は解決できず、緊張を激化させるだけだ。今回の措置は朝日平壌宣言に反するもので、両国関係がより悪化することを憂慮し、まことに遺憾に思う。朝鮮総連はすべての制裁を即時撤回することを強く求める」と抗議している。

横田滋さんの仰るとおり、これら一連の制裁の目的はミサイル発射モラトリアムと六者協議への復帰ですから拉致問題解決には寧ろマイナスなのかもしれません。しかし、それは注目されにくい若しくは優先順位が低まる程度のものであって、北との窓口が閉ざされることはないと思います。
昨日のエントリーでも述べたように、金正日は「暴走」より「延命」を優先させることは確実でしょうから、自壊する前にはまず間違いなく、窓口を大きく開けてくることは十分に考えられることです。

その意味では、このニュース(中国、北朝鮮への金融制裁に反対表明)にあるように、重要な窓口になり得る中国が制裁に慎重な方が逆に好都合でしょう。不安定要素である軍部さえ独走しなければ、金正日は必ず中国を通じて泣きを入れてきます。そのためにも、中国が金融制裁に反対の立場をとって北を擁護してやれば、そこに逃げ道が出来ることになります。まさに兵法の常道ですね。
ただ、その際に中国側には六者協議等、通常の条件以外に拉致問題の解決も北に確約させるようにして貰わねばなりません。
そこは政府と外務省の腕次第ですが、まさにそこが一番の懸念事項ですね。お願いしますよ、安倍さん!!


その次期安倍政権の閣僚に、拉致問題担当の特命相を置くことを安倍氏が示唆したとするニュースがありました。
安倍氏、「拉致担当相」設置へ=中山元参与の名も-柳沢・甘利氏の再入閣有力に

安倍晋三官房長官は18日夜、自身が首相に就任した場合、北朝鮮による拉致被害者に対応するための担当相を置く方向であることを明らかにした。日本テレビの番組で語った。
拉致問題解決に内閣が一体となって取り組む姿勢を示す狙いからだ。小泉政権で2002年9月から2年間、被害者支援を担当した中山恭子元内閣官房参与(66)の名が挙がっている。
 安倍氏は番組で、拉致問題について「交渉は外相が当然行うべきだ。外交ルートは二元化してはならない」と指摘。その一方で「外交交渉だけではない。いろんな状況や対応を考えないといけない。被害者家族のケアなどもある。全体的な拉致問題を担当する人がいてもいい」と明言した。
これに関し、安倍氏周辺は「拉致問題を最重要課題に位置付けるとのメッセージだ。担当相設置の可能性は十分ある」と指摘した。ただ、担当相でなく首相補佐官を置く公算もある。
 一方、「安倍政権」の閣僚人事では18日、新たに自民党丹羽・古賀派の柳沢伯夫党税制調査会長(71)と、山崎派の甘利明政調会長代理(57)の再入閣が有力となった。柳沢、甘利両氏ともに政策通で知られており、経済閣僚などでの処遇が検討される見通しだ。

筆者が先に妄想した拉致担当大臣が現実のものになれば、こんなに喜ばしいことはありません。拙妄想では西村眞悟氏を挙げており、これはこれで妄想し続けたいところですが、中山恭子氏でも勿論、異存はありません。
ただ、安倍氏の脳内での拉致相の権限は被害者のケアなどに限定されるようです。確かに外交の二元化は危険ですけど、こと北に関することだけは外交を通常の外交問題とは切り離したところで問題ないとも思えます。というか、外交ルートの二元化?というのがよく分かりませんね。別に山拓じゃないんですから、怪しげなルートを使うとは思えません。
飽くまで、拉致相の権限は外交を含めた拉致問題の全権に与えるべきだと思います。無論、外相との連携を慎重に調整することは肝要ですが。
そういう意味ではやはり、西村眞悟氏のような政治家の方が良いような気がしますが、原則に拘りすぎて他との衝突が起きるかもしれませんので、これまた難しい・・・。
いずれにせよ、形ばかりの拉致相だけにはしないでいただきたいと思います、現実に設置するのならの話ですが。

重村智計早大教授によると、アメリカは北を自壊(自然死)させる方向への舵取りを本気で取り出したそうです(米“自然死作戦”強行…弱体化した金正日、絶対絶命)。
何度でも言いますが、日本政府は核・ミサイル問題だけでなく、一日でも早い拉致被害者の奪還を目指した策を必ず採るようにお願いしたいと思います。

* 明日から2~3日、空けますので更新できません。



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学位製造工場(ディプロマミル)


散歩道さんのエントリーを観て反射的かつ備忘録的に、このニュース(でたらめな論文で米大学の博士号…33人摘発)についての感想を書いておきます。
仁川地方警察庁は18日、米国ロサンゼルスのP大学にでたらめな論文を提出し、博士学位を取得した33人を摘発、このうち現役および元教授3人、英語スクールの院長1人、事業家2人、芸術系関係者2人を立件した。
また、海外在住または控訴時効(5年)が過ぎた軍法務官、公務員、教授など残り25人のうち、教授4人に対しては該当の大学が処分するよう通達した。

 ソウル某大学の教授であるコ某容疑者(42)は、2003年P大学に入学金と授業料として1万ドルを支払い、3カ月間にインターネットで60単位を履修したあと、既存の論文を組み合わせただけの論文を提出し、博士学位を取得した。博士学位取得まで計半年しかかからなかった。
忠清北道の某大学教授のキム某容疑者(38)も同様の手口で2004年に博士学位を取得し、大邱の某大学の教授だったイ某容疑者(45)も1991年に同じ手口で学位を取得したことが分かった。このほかに立件された容疑者は、1992年12月から2004年7月までに700万-1000万ウォン(約86万円-123万円)を支払い、工学・経営学・文学分野の博士学位を取得した疑いが持たれている。

 警察は「容疑者らのほとんどはP大学に通ったこともなく、自分の名前で書いた論文の内容も知らなかった」とし、「自分の学位論文の題名を英語で書くことすらできない人もいた」と話した。
また、「米国の会計検査院(GAO)はP大学を“ディプロマミル(英:diploma mill、証書工場の意)”に規定しており、米国大学認証機関(GAO)にも登録されていないことが確認された」とした。仁川警察庁のキム・ホンギ捜査2係長は、「海外で博士学位を取得していない場合、韓国で大学教授になることが難しいことから、このような方法でも博士学位を取得しようとする人が多い」と説明した。

このディプロマミル問題は少し前にNHKの特集で見たことがあります。
日本でもP大学ではないですが、I大学なんてのがありますね、某有名UFOディレクターが教授やってたとこですね。今でもやってるんですかね?もっと昔には、特許大学なんてのもありました。
これらの大学は日本で云えば、文科省の認定した大学ではありませんので、当然ながら、そこで得た学位もフォーマルな学位として認定されません。
日本にも、Dr.○パとか、ドクター○松とかの怪しい学位持ちがいますので、偉そうなことは言えませんが、韓国の場合はもっと深刻ですね。

> 「自分の学位論文の題名を英語で書くことすらできない人もいた

これは笑うとこですか?、まさかこれに当たる人は太字で示した某大学の教授じゃあるまいな・・・、そうだとしたら、子供銀行ならぬ子供大学だなぁ。

そういやぁ、日本の有名大学の先生にも、確かI大学で学位を取ったのがいたと聞いたことがあります(真偽は分からず)。現在はちゃんと母校で「工学博士」を取得されていますが、元々そうだったのかは定かではありません(ヒント、エジプト・・・)。
因みに、日本の大学で正式に博士学位を取ると、それが1984年以降なら「国立国会図書館 蔵書検索・申込システム」で検索できるはずです(1983以前も一部検索可)。ただし、ここで検索可になるのは学位論文を提出後、大体一年程度かかります(筆者の場合、一年以上かかりました)。

しかし、大学教員が多いですね。韓国は日本以上の学歴社会らしいですが、こんな教授のいる大学に行っても意味がないような・・・日本もすでに実質、大学全入時代に入ってますから、同じことが云えますが、ここまでは酷くないと思いたいですね。

こういう商売が未だに流行るというのは、博士学位にステータスが残ってるんですかね。学位は正式には「Degree」であって、「License=資格」ではありませんが、実質的にはライセンスの一つに過ぎません。でも、それだけでは食えないことは今も昔も余り変わりません。
学位を「足の裏に付いた米粒」とは、実によく云ったものです。そのココロは・・・「取らないと気持ち悪いが、取っても食えない」、ご存じの方は多いと思いますが一応。

↓ここからはどうでもいい解説ですので、敢えて読んでいただかなくても結構です。

日本の場合はちょっと特殊で、正式な学位取得方法が2種類あります。これ以外の方法で取った学位は全てインチキ学位です(ここで云う大学及び大学院は文科省の認定したものを指します)。

一つは「過程博士(コースドクター)」でこれは欧米と同じ方法です。大学院の博士後期課程に在籍して所定の単位を取得後、博士論文を提出して学位を取得しますが、大抵の場合、博士論文を構成する章には査読(審査)のあるジャーナル(大抵、英文)に投稿した論文を充当する必要があります(コースの場合は大学によっても異なりますが、平均三報程度)。

もう一つは「論文博士(ペーパードクター)」で、日本独自の取得方法です。大学院を経ないで、上記の論文投稿のみで学位を取得する方法です(実は私も・・・)。とは云っても、この場合に要求される論文数はコースよりも当然シビアで最低でも筆頭著者(ファースト・オーサー)の論文が五報以上を必要とする大学が多いです。それと、大学院の後期課程に相当する学力認定試験があります(尤も、形ばかりの場合が多いですが・・・)。

後者の方法はもうすぐ無くなるようです、欧米のシステムに合わせるため、社会人コースの大学院が整備されてきたため、とか云われてますが、実際は大学院の授業料収入を増やすこととその存在意義の堅持が目的なのだと思います。



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平壌宣言からすでに4年も経ってしまいました


金正日と交わした平壌宣言からちょうど4年が過ぎました。
交わした本人の総裁任期はもう終わろうとしており、その調印の際、極めて象徴的な働きをした安倍現官房長官がその後釜に座ろうとしています。
さて、安倍次期総理はこの平壌宣言という一種の憑依霊をどのように除霊するのか、よ~く観察させていただくことにしようと思います。

産経iza「平壌宣言4周年 次期政権、対北包囲網どう構築」より、
平壌宣言に対する安倍氏の思いは複雑だが、国交正常化による多額の援助を武器に金総書記を交渉のテーブルにつかせた宣言の意義は十分理解している。小泉首相の訪朝で、拉致は「疑惑」から「事件」に変わり、北朝鮮が生存を認めた拉致被害者5人とその家族の帰国が実現した。平壌宣言が日朝交渉を継続するための唯一の「証文」であることは間違いない。 

このため、安倍氏は、北朝鮮が今年7月に弾道ミサイルを連続発射した際も「平壌宣言の違反は明白だ。大変な憤りを感じる」と述べたが、宣言の「無効」「破棄」には踏み込まなかった。

 一方で、安倍氏は周囲に「北朝鮮に融和的に接しても要求をエスカレートさせるだけだ。圧力があってこそ対話の扉を開く」と語っている。安倍氏を批判する勢力は「強硬措置は北朝鮮の暴発を招きかねない」と主張するが、安倍氏は「金総書記は暴発すれば政権が崩壊することを理解している。おいしいエサをぶら下げた平壌宣言を一方的に破棄することはない」とみる。

記事にあるように、確かに平壌宣言は釣り餌の一つでしょう。ですが、何度も言うように、宣言文中に拉致に言及したと思われる部分は

朝鮮民主主義人民共和国側は、日朝が不正常な関係にある中で生じたこのような遺憾な問題今後再び生じることがないよう適切な措置をとることを確認した。」

と、たったのこれだけです。しかも「今後」ですよ、これは「これからはもうしません」と言っているに過ぎないわけです。
これでは田中均氏が交わした密約なんてものを持ち出すまでもなく、宣言の本質は「国交正常化に名を借りた日本の賠償確約」に他なりません。ゆえに北はしつこく何度も、「日朝平壌宣言の不履行は日本に責任」と言い続けるのだと思います(平壌放送「日朝平壌宣言の不履行は日本に責任」)。
北を擁護する気なんて更々ありませんが、筆者が金正日でも、この方針で日本を揺さ振り続けてシラを切り通しますね。
北に思いっきり有利な条件で結ばされた空文にも等しい平壌宣言を釣り餌と云うだけで、こんなものを後生大事に有効としている理由がよく分かりません。
これは大東亜戦争終結時のSF平和条約とは質のまったく異なるものですし、幸いというか、都合良く北の方から少なくとも二度は宣言違反(核保有宣言と弾道ミサイル試射)をしてくれているわけですから、いつでも破棄宣告を出せるはずです。多分、さらに地下核実験という、明確なる違反も早晩加わることでしょう。

平壌宣言など無くても、日本が真に覚悟した制裁を行えば、北は必ず根を上げて、自分から交渉ルートを新たに開けてくるものと考えます。金正日の頭の中は「暴発」より「生き残り」です、これはまず間違いないことだと思います。

先程、日テレで妙に小泉総理と田中均氏を「格好良く」描いた茶番ドラマをやってましたが、その番組中に挿入された対談部分で安倍氏は「拉致問題の解決のためには自ら(総理)が訪朝する覚悟がある」と仰ってました。尤も、この覚悟は麻生氏も谷垣氏も明言してましたが・・・
訪朝する覚悟より、平壌宣言を破棄する覚悟をもっていただきたいと思います。
まぁ現実的に思い切り譲歩したとしても、平壌宣言の破棄をちらつかせて交渉を有利に進めるくらいの狡猾さは必要でしょう。さらに、金融制裁の閣議決定は必ずやっていただきたいと思います(小泉さんの思惑はちょっと怪しいので)。

余談ですが、北に関してアメリカ側の融和発言、若しくはそれに準ずる発言(脅威発言)が相次いでますね。アメリカ側と云っても、政府主体ではないところが、何やら先の日本への非難決議と被るものがあります。

元駐韓米大使「北朝鮮制裁は逆効果生むだけ」
「金総書記の権力は依然として不動」米専門家
カーター元大統領「北、米が圧力を加えれば韓国攻撃も」
盧大統領「韓国保守が米軍の地雷線として使おうと…」

とくに、四つ目の記事には、
またこの日、米下院国際関係委員会が日本の従軍慰安婦動員を責めた決議案を通過させたことについて、盧大統領は「韓国の苦しい歴史を理解し証言した決議案通過に感謝する」と謝意を示したと消息筋は伝えた。

とあり、米下院に対する韓国のロビー活動の成功が語られてますねぇ。
この種の擁護的発言は主としてアメリカの主流というか、ブッシュへのカウンターのようです。ブッシュ政権の執る政策(北への強硬策)へネガティブな発言を繰り返すことで、それと反対の政策を採ろうとする次期政権(民主党かな?)への誘導を容易にすることを狙っているとも読み取れます。
その見方で云えば、前エントリーで述べた対日批判もその一環で行っているに過ぎないとも考えることが出来ますね。

日本の対北政策に限って云えば、今のブッシュ政権のうちに決着をつけないと、時間の針はちょっとどころか、2002年以前に戻りかねない、そんな気がします。これまた、何度も言いますが、拉致問題に限っても安倍政権の責任は非常に大きいものです、それに押しつぶされないよう、強い覚悟をもって政権を担当していただきたいと思います。
おかしなことをやったなら、これからは容赦なく叩かせていただきます。
 


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今日の「お前が言うな!」コーナー


今日の「お前が言うな!」コーナーはご存じアメリカ下院のハイド氏(共和党)とラントス氏(民主党),その他の議員諸々でしょう。
このところ,マスコミが嬉しそうに彼らの妄言を色々と伝えてくれてますね。

米下院:遊就館展示「修正を」 靖国問題、公聴会で議論
米下院委員長、「遊就館」の展示内容見直し求める
次期首相に参拝中止要請 米大物議員の抗議相次ぐ
・ 米下院「日本は元従軍慰安婦に謝罪・賠償すべき」

このお二人のお爺ちゃんはハイド氏がフィリピン海戦に参戦した兵士で,ラントス氏がホロコーストの生き残りだそうですが,建国以来,自国のしてきたことを思いっきり棚に上げて,よく他所様の国のことを非難できますね。まさしく,「お前が言うな!」状態です。自分達はいつまでも「力ある正義」と思っているのかもしれませんが,最近は「力ある悪魔」になりつつあることに気づいてないんですかね。それが最も厄介な話しですね。

まぁ筆者が観たところ,ハイド氏はバリバリの極右国粋主義者で,ラントス氏は只の反日爺ちゃんだと思いました。未だに「従軍慰安婦!」なんて言っているラントス爺ちゃんの方はさておき,ハイド氏の方はもう一度,よ~く胸に手を当てて考えて欲しい。

貴方も誇りある戦士だったのなら分かるはず,お互い敵同士であろうと,国難に殉じた方々の栄誉には少なくとも敬意を表してください。本当の国粋主義者なら,そこのところはちゃんと分かっていて心には想っても決して口に出したりはしないはずです。
日本だって,公式に言いたいことは幾らだってあると思いますよ,そこを言わないのはただ負けたから,ただ関係を損ないたくないからだけではないことに是非,配慮願いたいと思います。
A級戦犯は別だよって?,
あの東京裁判を現実に見聞きしたものなら,あの方々に一体,どれほどの罪があったというのか?知らぬはずがありません。これは国内におけるいわゆる戦争(敗戦)責任とはフェーズの異なる話しです,あなた方にそれを代わりにやって下さいなんて頼んだ覚えもありません。
それとも,アメリカにも何処かの国のように,すでに責任を取って死んだものの墓を暴いてまで貶める習慣でもあるんですか?
自分達の「正義」を主張するのなら,相手の「正義」も少しは理解して尊重して欲しい,少なくとも貶める必要などないはずです。

まぁただ,ハイド氏は中共や韓国にも苦言を呈する人でもあるようですね。だから,上のようなことをちょっと言ってみたまでですが。

「韓国は誰が敵なのかハッキリさせるべき」
なぜ中国はダライ・ラマと対話しなければならないのか


先日の岡崎久彦氏の発言,靖国・遊就館の展示内容改訂,そしてハイド氏らによる公式の日本批判,何やら媚米派による焦臭いものを感じますね。
尤も,これがアメリカ合衆国としての公式見解であると云う訳ではないので,それ程気に病む必要はないのかもしれませんが,ブッシュも何やらレームダック化しているし,次期政権には民主党が躍り出てきそうあることを考慮すると,日本も今のうちから筋の通ったロビーをやっておく必要があるかと思います。

ロビー云々,ついでに・・・上記の日本批判は度重なる中共や韓国のロビー活動ゆえであることは想像に難くないのですが,米下院には有名な反日ブレーンがいるようですね。
デニス・ハルピン米下院国際関係委専門委員です。この人の反日ぶりは凄まじい限りです。この人は「靖国には東條の位牌?(spiritual tablets)がある」と言った人です(笑)。

ハルピン米下院専門委員、日本の歴史歪曲痛烈に非難

また,この人の日本批判論文には,アイリス・チャンの「レイプ・オブ・ナンキン」が参考文献にあるとか・・・,米下院もよくこんな人を雇ってるなと。それでもって,こんな堕論紛いをベースに日本批判するハイド氏やラントス氏も相当にイタイとも思えるわけです。

筆者は日本の国益を真に考えた優秀な外交官(民間人を含めた広義のロビイスト)の必要性を感じます。
麻生さんは自らの政権構想で外務省には約2000人の増員を図りたいと言って逆に非難を受けてましたが,その人員が上のことをやってくれる人達ならば,筆者はその案に大賛成です。さすがに麻生さんは世界に向けた良い意味でのロビー活動の重要性を熟知しているなと感じました。

さて,安倍氏はその辺りのところを,どこまで理解しているのか?,現時点では分かりません。是非,麻生氏の案を自政権で採用していただけるようお願いしたいものです。



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いずれ天罰が下る


チベット仏教(ラマ教)の象徴,歴代ダライ・ラマのお住まいであったポタラ宮が,別の意味での象徴である天安門広場にアート花壇として現れたニュースがありました。亡命されたダライ・ラマ14世はどうお思いだろうか?
天安門広場に花壇のアート 「ポタラ宮」完成

10月1日の国慶節(建国記念日)を間近に控え、天安門広場では花壇の設置が進められている。花壇の主体となる部分はすでに大半が完成し、花壇全体の完成は9月25日前後となる予定だ。今年は50万株の花と樹木を用いる予定という。

以前に,逃げまどう罪のないラマ僧を人民解放軍兵士達が追いかけ回して暴行を加える動画を見たことがあります。これが「民族解放」?な訳がない。
日中戦争(支那事変)を明確に「侵略」と言いきった次期総裁候補の一人,谷垣氏はチベット問題を純粋な「内政問題」と強弁する中共政府に向けて,「いや,これは侵略である」とは決して言えないだろう。
こうしてまた一つ,既成事実は作られていく。


渡嘉敷島集団自決の件で再脚光?を浴びている大江健三郎氏は中共訪問中らしいですが,お決まりの南京大虐殺記念館にも現れたようです。
大江健三郎氏、南京大虐殺記念館を訪問

ノーベル文学賞受賞作家、大江健三郎氏は12日午後、侵華日本軍南京大屠殺遇難同胞記念館(南京大虐殺記念館)を訪問した。参観後には事件の生存者2人と対談を行い、体験談に耳を傾けた。大江氏は記念館へ送った題辞の中で、「2人の体験談に心を動かされた。
このことを深く心に刻む。一人の日本人として、また人類の一員として、責任を果たすために全力を尽くす」と示した。

何でもいいですけど,日本人という言葉はあなたに最も似つかわしくない,いや使って欲しくないですね。
帰るべき祖国」とやらが見つかって良かったですね,其処は北朝鮮ではないですけどね。
彼の心には見せ掛けだけの「懺悔」しかないのだろうか?,本当に寂しい人だと思う。



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奉祝 高野槇への願い


悠仁(ひさひと)親王殿下 御命名,非常におめでたきことです。

悠々,悠久,悠然,長きに渡ってゆっくりと,どっしりと落ち着き払うさまが見えてくるようです。
宮内庁の表向きの説明はさておき,まさに長久の歴史を誇る皇統を意識して御命名されたものと筆者などは推察します。

そして,「お印」は常緑針葉高木の「高野槇(こうやまき)」に決定されました。
この樹種は「木曽の五木」の一つに数えられる良木で,高いものでは40m程度まで成長する巨木に分類されるようです。

ところで,この「高野槇」は英名を「Japanese Umbrella-pine」,直訳すれば,スギ科なのに何故か?日本カサマツになります。きっと,その小枝から伸びる細長い葉が放射状に傘のように広がるさまから名付けられたものと思います。もう一つ,イタリアンカサマツという木があるのですが,そちらも「Umbrella pine」と呼ぶのだそうです。

さて,「Umbrella」というのは通常「傘」と訳しますが,「庇護」という意味もあります。
それに倣って思い切って意訳すれば,「Japanese Umbrella-pine」は「日本(人)を庇護する巨木」とも訳せましょう。
「お印」を考えられた秋篠宮御夫妻や両陛下がそこまで意図されたとは思えませんが,皇統の歴史が無意識のうちに切なる願いを託されたような気がします。
御命名といい,お印といい,物言えぬ皇族方の御意志はもはや明らかなのではないでしょうか。それを我々,国民はよく胸に刻むべきでしょう。


秋篠宮家男子、お名前は「悠仁さま」 ゆったりと久しい人生願い、お印は「高野槇」



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