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アーカイブ: 2008/02/23

海洋生態系に及ぼす人為的影響-テクノバーン記事より


ほんのちょっと古いが、テクノバーンに以下の記事があった。

国際研究グループ、最も環境破壊が進んだ海域は日本海と北海

生態系に与える環境変化などの観点から全世界の海域を対象に行った調査・研究の結果、地球上でもっとも環境破壊が進んだ海域は東シナ海から日本海にかけての海域と北海のイギリス・スコットランド東岸の海域であることが14日、全米科学振興協会(American Association for the Advancement of Science)での研究発表により明らかとなった。

この研究発表を行ったのは米生態学の分析と総合に関するナショナルセンター(National Center for Ecological Analysis and Synthesis)のベンジャミン・ハルパーン博士を中心とする国際研究グループ。
(後 略)


ふむふむ日本海ね、まぁ確かに汚れてるんだろうなぁと思って元記事をあたってみたら、当該人為汚染海域は日本海と云うより南シナ海から東シナ海、そして対馬海峡だった(下のグローバルマップ参照)。
GlobalMap.jpg

中国はこれを見て反省しる!

我々ごときではなかなか載っけて貰えない「サイエンス」が元記事(Science 15 February 2008: Vol.319. no.5865, pp.948-952)。

Reports:A Global Map of Human Impact on Marine Ecosystems
世界の大洋のいたる所に人間の影響あり(上の日本語解説記事)

簡単に要約すれば、筆頭著者のDr.ハルパーンらが様々なソースから割り出した17の人為的汚染活動(ドライバー)を”Predicted cumulative impact scores(予測累積影響スコア、Ic)”と云う数字で表し、それが20の海洋生態系にどう影響しているのかを、地球上の海域を色別にマッピングすることで明らかにした結果を報告したものらしい。

この報告では、17種のドライバーの元になる人為活動は二大別でき、陸地ベースの活動は沿海に汚染物質や富栄養化物質の流出をもたらし、生息環境を減らし、変質させ、或いは破壊する。もう一つの海洋ベースの活動は資源を抽出して、汚染を加えて生息種の構成を変えてしまう、と書いてある。

------
Land-based activities affect the runoff of pollutants and nutrients into coastal waters and remove, alter, or destroy natural habitat. Ocean-based activities extract resources, add pollution, and change species composition.
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こうした17種のドライバーによって算出されたIcの最も高かった(Ic>15.5)のが上の海域と云うことで、その他にも以下の海域が”Very High Impact”らしい。

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North and Norwegian seas(北海及びノルウェー海), Eastern Caribbean(東カリブ海), North American eastern seaboard(北アメリカ東岸地域), Mediterranean(地中海沿岸), Persian Gulf(ペルシャ湾), Bering Sea(ベーリング海), and the waters around Sri Lanka(スリランカ周辺)
------

対馬海峡(Tsushima Straits)は小さいので此処では言及されてないが、上図を観ると、”the Japanese waters(日本近海、(D))”として分類されている。
確かに日本近海には違いないし、本文でも”South and East China seas”と書いてあるので別に意図はないだろうが、何か日本がメインで汚しているみたいでイヤだなぁと。

これに関して、テクノバーンの記事タイトルは微妙で、日本海と言い切ってしまうと明らかに間違いであり、こちらも変な意図はないだろうが、この領域(南・東シナ海)を人為汚染しているのは明らかに中国であることをもっと強調して欲しかったなぁとネトウヨな私は思うのであった(Dr.ハルパーンらの報告は学術報告なので、警告があくまでグローバルなものになるのは当たり前だが)。

しかしこのグローバルマップ(上図)は東シナ海辺りがちょっと見難いなぁと思っていたら、ココ動画があったので該当部分だけをキャプチャーしてYouTubeに上げてみた。

The reality of the marine pollution in the suburbs of Japan


しかし、図のD領域やこの動画をよ~く観ると、日本の海岸線に沿ってナローではあれど、結構赤くなっているのを見て取れるので人の悪行ばかりを攻めるのも何だな?とは思うが、いわゆる日本海自体が高度な汚染に曝されてないのにはちょっと安心した。
それを思うと、尖閣諸島以西の東シナ海の人為汚染は酷いなぁと・・・こりゃ越境汚染は餃子だけにしてくれとは間違っても云えない。

まぁ対馬海峡に関しては、韓国と日本の共同責任と云うことにしておきましょう。
しかし、このIcと云うスコアには暖流とかのファクターは考慮してないのかな?
対馬暖流は日本海に流れ込んでいくので日本海がもっと汚れてもいいはずなんだけど、その辺りはどうなんだろう。



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イージス艦衝突事故、雑感


痛ましいイージス艦と漁船の衝突事故、一刻も早くお二人を冷たい海から救い出してあげて欲しいです。
衝突前の詳細について、私は専門家でもないので何とも言い様がないのですが、衝突後の海自の採った行動は非難されて然るべきかと思います。
相変わらずの隠蔽、お役所的対応の数々。
自衛隊に限らず、組織が何か不祥事をやらかすと、大抵は更に信用度を落とす方向に針を進める愚。組織とは本質的にその種の業をもつものなのか、結果的に自衛隊へのネガティブ・イメージが拡大されてしまうのは国防を考える上で非常にマイナスです。
とは云え、自衛隊を攻撃している側にも何かこう、違和感を感ずるんですよね。

マスコミの”打落水狗”的やり方はいつものこと。
問題は自衛隊を叩く一般人(世論かな?)で、「どうせおまいらは日陰者、一般船が来たら退くのは当然だろ」的悪意を感じてしまうのは私が捻くれ者だからでしょうかね。
勿論、海自側にも、「こちとら日本を守ってやってんだ、小さい船がまず避けろよ」的思い上がりをもって無かったとは云えません。
まぁ、その結果が衝突なんでしょうけどね。
今、漁民側が感情的になるのは当然ですから、それについてあれこれ言うつもりはありません。ただ、事件が落ち着いたら上記のコンセンサスを冷静にある程度、調整しておく必要があるのではないかと思います。
そうしないと、どちらにとっても不幸なことがまた起こります。
あまり喋り過ぎると、またネトウヨが自衛隊を擁護し始めたと言われますので、この辺りで止めておきます。



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