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アーカイブ: 2007/09/04

北のオレ様ぶりに一応慌てる米国と日本の認識欠如


結局、北はいつもの身勝手な主張(解釈)を垂れ流しただけのようですけど、米朝の蜜月ぶりをちょっと前から見せつけられている側としては、強ち「またいつものネ」とは言えないところが悩ましい(U.S. says North Korea remains on terrorism list)。

要するに、「北は未だテロ支援国家のリストにある」と云うだけであり、リスト外しに係わる核廃棄プログラムの進展度合を判断するのはあくまでアメリカであることから、彼らの胸先三寸で事は済し崩し的に終了になってしまう可能性は十分にあると思ってます。

いや、既に米朝はこの二月に、そのリスト外し作業を始めることに合意している事実がありますので、もはやそれは既定路線と言って良いでしょう(U.S.: N.Korea still on terrorism list)。

また、リスト外しには一応、他の要件があります。すなわち、日本向けの北との関係改善です。これには当然、拉致問題の解決(Resolution)が伴うわけですが、これとて、日本政府とアメリカで、それこそ”オレ様定義”を作られた日には一気に最悪パターンを迎えることになります。

すぐ上の記事にも

Among the U.S. demands were that North Korea must improve relations with Japan and resolve the issue of Japanese abducted by North Korea, the official said.

と、「解決」の二文字が有るにはあっても、その「解決」とは何ぞや!が筆者にとっては核廃棄プロセスなんかより遙かに重要なんです。
この定義如何によって日本政府の覚悟の度合が示されることになるのは明らかなことです。さらに、日朝間にはあの忌まわしい平壌宣言があるわけで、あれほど破棄に対して十分すぎるほどの要件を満たしながらも、それをしなかった理由と密接に繋がっている気がしてなりません。

このままでは、あの辞めない首相、マジで拉致問題を利用して総理になったと云われても仕方のないところまで来てます。筆者はもう、彼に何の未練もありませんが、こんな事を言われるまでに落ちぶれて欲しくはなかったですね。
この内閣、中共五輪推進内閣とも云われてますけど、同時に「国交正常化推進内閣」とならないことを切に祈りたい気持ちです。

来週末、筆者は例によって研究会で東京に行きます。
ついでに以下の緊急集会に参加する予定でおりますけれども、主催となっている「救う会」の政府との妙な一体感が気になったりします。
電脳補完録さんが以前にエントリーされていたように、事務局長の平田(隆太郎)さんの言い分、筆者も本当に外務省のお座なり答弁を聞いている錯覚に囚われました(拉致問題の解決とは・・・CH桜討論会より)。もし、救う会が本当に政府の言いなりになっているのなら、北に屈したアメリカを非難する資格など有りませんね。と云うか、救う会はアメリカマンセーだから辻褄は合ったりしますが・・・。



いずれにしろ、この緊急集会がただの募金集めになるのではなく、本当に拉致問題を解決するための要求をに日本政府に突き付け、更にそれをアメリカにも要求するような実のある集会になってくれることを願って出席したいと思ってます。
もはや、日本政府が要求する相手は北だけでなく、アメリカまで含まれてしまったことに危機感を持たなくて何が救う会だ!ってことです。
お粗末様でした。


すべての拉致被害者の早期救出を-緊急集会のご案内

  と き 平成19年9月16日(日)午後2時から5時まで
 ところ 星陵会館 東京都千代田区永田町 2-16-2 TEL 03(3581)5650 
主 催 家族会・救う会・拉致議連(予定)
登壇者 家族会、救う会、拉致議連、政府関係者
参加費 無料(会場カンパにご協力ください)

交 通
 地下鉄有楽町線・半蔵門線・南北線永田町駅下車(6番出口)徒歩3分、千代田線国会議事堂前駅下車(5番出口)徒歩5分、地下鉄南北線溜池山王駅下車(国会議事堂前駅5番出口)徒歩5分、銀座線・丸の内線赤坂見附駅下車徒歩7分


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南京の真実

何となく、疑似科学と南京否定論について


久々の更新です。
最近は詳細にニュース等を吟味しておりませんので、どうしても身近な感想文的、観念論的エントリーになってしまうことをお許し願いたいと思います。

さて、全く別の事柄でググってたときのこと、”リビングサイエンスアーカイブス”と云うサイトの「生活で使う水の本当の話“ 健康に良い水の虚実”」なんてエントリーを見つけました。
まぁいわゆる水に纏わる疑似科学の類を丁寧にぶった切っているエントリーなのですけど、その中で筆者にとって少々、苦い項目があったりしまして、ちょいと読み耽ってみたわけであります。

かれこれ10年以上も前の話しですけど、とある女子大の学生の卒論指導をちょいと頼まれまして、上のエントリーにあるような”ある特殊な処理をした水のクラスターサイズは本当に小さくなるのか?”なんてことをNMR(核磁気共鳴)と云う分析機器を使って測定したことがあるんですね。

ご存じのように水の分子式はH2Oですけど、実際には酸素(O)原子がお隣の水分子の水素原子と水素結合という特殊な化学結合で連なった集団を形成しているわけです。その集団をクラスターと云います。水の分子量はたったの18しかないのに、沸点は100℃もあり、表面張力も異常に大きいのはこのせいなんですね。
水がもし単分子ならば、沸点はおそらく室温以下で、全ての生態系は維持されない・・・と云うより、そもそも地球は成り立ってないでしょうから、そういう意味で水は非常に不思議な存在ではあります。

ある処理というのは、水に備長炭を入れて微弱な電流を流す処理のことで、これにより水のクラスターサイズを小さくして農作物等への保水力を高める研究をやろうとしていた教授に、ひょんな切っ掛けからその測定を依頼されたことが始まりでした。
筆者も当時、上のエントリーにもあるように現代化学という雑誌の”お酒の円やかさは水のクラスターサイズが小さくなったからかも?”と云う当該記事を読んでいたものですから、こりゃ面白いと思って早速測定してみました。

で、実際、測定したNMRスペクトルのシグナル半値幅は何も処理していない水道水のそれに比べて小さくなったんですよ(偶々だったのでしょう)。半値幅とは、そのピーク(山みたいな形)の1/2高さのピーク幅のことなんですが、これが狭く(小さく)なると、水のクラスターサイズも小さくなると云われていました。
余り専門的なことを書いてもアレなもんですから止めますが、この種のNMRスペクトルのピーク幅を決める要素は大きく分けて、「分子の拘束力」、「溶存金属イオンの有無」そして「pH(水素イオン濃度、ピーエイチ)」。当時の筆者は三番目のpHファクターを恥ずかしながら知らなかったものですから、前者二つのみで議論して、考察結果として「水のクラスターは小さくなったのかも?」のいわゆる”may be(確率50%程度)”的推論を下してしまったのです(本当の要因は上記紹介エントリーを参照して下さいね)。
こんなのを論文として専門雑誌なんかにもし投稿してたら、即刻リジェクトされてたと思います、ハイ。

勿論、筆者の専門はNMR等の分析化学ではありませんので、言い訳を図ることは可能ですけど、なまじ中途半端な知識があるだけに余計にこうした疑似科学に少々なりとも騙されてしまうという見本でもあるわけです。


翻って、筆者はよく左派系のブログなども読むのですが、こうした疑似科学と何故か?南京事件否定論(いわゆる歴史修正主義と云う奴ですか)を結び付けて共通点を見出す考察を目にすることがあります。
おそらく突き詰めて言いたいことは、ある事象を自分に都合の良いファクターのみで判断するな!と仰りたいのだと思います。また、アカデミックな結論が出ているものに異論を唱えるのならば、それ相当の検証が必要であるとも言いたいのでしょう。
まぁ確かにこれは同意できる観点ではあります。
しかしながら、科学原理のみを駆動力とした現象と史実のような多分に人間の意志が介在する事象を同じ土俵で議論するのはどうでしょう?と思うわけです。加えて、それを言う人間にも少なからずのイデオロギー的偏りがある問題も無視できませんし、さらに本質的に社会科学系のアカデミズムとはなんぞや?と云う疑問もあります(理系科学のそれとは違うでしょう?)。

いきなり疑似科学から南京事件に突入してしまいましたから述べておきますけど、筆者は今、映画「南京の真実」を応援しております。この映画のプロットは未だ公開されてはいませんので如何ともし難いのですが、筆者の望みは行き過ぎた中共のブラックプロパガンダを否定さえしてくれればそれでよいと思ってます。
何も無理のある皇軍マンセー論など述べて欲しくはありません。

今、当該サイトのBBSで誰かさんが仰るように”南京事件があったことは事実”です。ただし、それは虐殺の定義と敗残兵(便衣兵含む)、国際法で定義されるところの捕虜及び見なし捕虜に対する処刑の違法性・適法性解釈の二つに依って大きく評価は変わるものと思っています。
前述の歴史学アカデミズムの見方はこれに対してネガティブであり(いわゆる肯定論)、これに異論を唱えるいわゆる否定派は程度の差異はあるものの、勿論、ポジティブな(適法的)見方をします。
世間一般は前者をどうしても採りますので、行き過ぎた中共の誇張・歪曲(例えば、ナチスの民族浄化に相当するような市民の組織的虐殺)までを含めた説まで信じ込まされることになっているのが現状でしょう。
筆者はこの現状を変えたいと思っているだけです。
どうして?、やってもいないことまで父祖が責められる必要がありましょう。これにはきっちりと抗議し、是正されるべきものだと思ってます。

よく左派(ここでは右派を歴史修正主義者と呼ぶ人達のこととします)は右派に対し、戦前・戦中の日本(軍)の取った行動を認めた上で、現状の中共等の非道行為を非難するべきだと言います。
しかしですね、そういうことを仰る方々は当然、それを既に認識されているわけですから、必然的に右派に先んじて中共等を非難するべきでしょう。でも、そういった方々に該当する行為を見ることはほとんどありません。常に彼らは否定派を見下げて、その批判に終始しているだけです(確かに認識の低い否定派もいますが・・・逆も又真なり)。
まずは見本を見せてくれませんかね。
これでは本音を隠して、公正中立を装っているだけだと逆に非難されても仕方ないのではないでしょうか?

筆者はこの観点から、今後もこの歴史認識問題を観ていくつもりです。

そろそろ筆者の頭の中で収拾がつかなってきましたので、この辺りで今日はお開きにします。乱文、失礼しました。


-----以下、附録-----

MY YOU TUBEMYニコニコ動画(私のアップしてない動画もあります) 追加です。

チャンネル桜  渡部昇一の「大道無門」2007.9.1

一次史料から見えてくる当時の実相と虐殺の虚構性



(筆者の感想)南京虐殺肯定派からデンパと称されるお二人だが、確かに認識の甘さはあるものの、仰る ことの本質に間違いはないだろうと思っている。
A then reality and the fiction of massacre, are emerging from the primary historical sources. In essence, Nanjing massacre was an unsubstantial incident.

司会:渡部昇一(上智大学名誉教授)
ゲスト:東中野修道(亜細亜大学教授・日本「南京」学会会長)


チャンネル桜  報道ワイド日本 「フライデー」2007.8.31

日本人よ、勁(つよ)く堂々たれ - 櫻井よしこ氏に聞く”(早速コメントが沢山付いております、m(__)m アリガトォ!)



ゲスト:櫻井よしこ(ジャーナリスト)

筋の通った気品ある論説で知られる櫻井よしこ氏をお迎えし、日本にとって最大の懸念である中国の対日戦略と、それに対峙するための備えとして重要な「防衛力」と「心の闘い」、そしてその象徴たる靖國神社をめぐる政治家の動向や、グローバリズムの中で政府と財界が心掛けるべきだったことなど、日本に必要な「勁さ」について お話を伺います(番組解説から)。


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