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アーカイブ: 2007/03/07

あとは良きに計らえ


結局、拉致問題に対する現状のアメリカ大殿様の考えはタイトル通りのようです。
良きに計らえ!」って便利な殿様言葉ですよねぇ。この場合、「あとは勝手にそちらさん同士でやってネ」と翻訳すれば宜しいかと。

自国への直接被害の懸念(核攻撃)を消し去り、自国を狙う外敵に物騒なものを売り渡す真似(核拡散)を封ずれば、オールOKですが何か?と、ヒルさんは言っているように見えます。
米朝作業部会前の金桂冠が気色悪い笑顔を振りまき、ミュージカル何ぞを鑑賞して余裕かます態度を観て、この部会の茶番を見た思いをしたのは筆者だけではないでしょう。

この自称”世界の警察”様にとって、拉致の二文字は只のリップサービスでしかなかったと云うことです。自国の国益こそが何よりも勝るという国際社会の現実を、ただただ日本に見せつけていることだけが良く分かる下らん三文芝居です、この米朝作業部会の正体は。

さて、上のような筋書きを書いたライス-ヒルがいる国務省ですが(裏にブッシュパパがいるらしい)、中共や北の人権抑圧を指摘した人権報告書を発表しました(人権報告書:中国、北朝鮮の弾圧や独裁を指摘 米国務省)。
今更、人権にうるさいアメリカを強調されても、こう見事な変節ぶりを見せつけられたあとにあっては空虚な欺瞞としか映りませんよね。

そして、もっと情けないのはわが国の態度です。
こうしたアメリカの背信に、さして反発するでもなくブッシュやチェイニーの言い訳を、これ幸いに受け入れて相変わらずの忠犬ぶりを晒している姿は、筆者から拉致問題の話題を書く意欲をどんどん削いでいきます(愚痴ばかりになって何ら建設的でなくなる)。

さらに愚痴を続けますけど、先の6者合意に平壌宣言何ぞを盛り込むことを黙認して、最終目的に国交正常化を据えてしまったことも致命的な摺り寄りですね。筆者は遙か昔、平壌宣言は北を釣るための只のツールでしかないと本気で考えてましたが、どうやら違ってたようです。

これは「我々は貴方様、お望みの土俵の上で如何様にも”解決”を”解釈”し、とにかく国交正常化を成し遂げます」と、言っているに等しいと思ってます。幾ら、「拉致問題の解決無くして国交正常化無し」(Normalization is impossible unless the abduction issue is resolved.)と叫んだところで、アメリカ様の実効的な後押しのほぼ無くなった日本の言説など、北にとっては何処吹く風の如く、”解決”とは「精々、あと数人の帰国か死亡者の再確認である」を無理矢理に解釈させられて、ジ・エンドと相成ることが予想できるだけに堪ったものではありません。
まずは、「拉致は解決済み」を「未解決かも?」くらいに態度を薄めたジャブを打ってくることでしょう。そこから上記の茶番第二幕が始まりますよ、きっとね。

どうして平壌宣言の無効を通告し、「金正日の排除無くして拉致の解決無し!!」(Resolution of the abduction issue is impossible unless Kim Jong-il is rejected from the political power!!)と言えないのか、拘泥たる思いです。日本にはこれをやるだけの力があるにも拘わらず、やらないわけですね。いや、「やりたくてもやれないのだ」と云う反論もありましょうが、やはり”やらない”んですよ。
ミサイル乱射や核実験という最大のチャンスがあったにも拘わらず、中途半端な国際社会の制裁に迎合し、アメリカの変節と共に”解決”と”進展”を使い分けるような姑息な真似をし始める安倍総理に言い逃れは出来ません。

これ以上は止めましょう、只の「拉致原理主義者」の戯言かもしれませんので。

まぁしかし、どうせアメリカ様が「あとはご勝手に」と言うのなら、日本としてはそれこそ独自色を強めるしか手はないのかもしれませんね。
朝鮮総連の非合法化を宣言し、北を支援する国内の朝鮮マネーを一掃し、アメリカには核武装とお仕着せのネオリベラリズムからの離反を匂わせ、日本が覚悟を決めた!と国際社会に思わせる事が出来れば、或いは、歯車が好転し出すかもしれません。

あぁでも、アメリカが言ってるのは”オレ様達(中共含む)が決めた軌道の上で”「あとは良きに計らえ」でしたね。無限ループに嵌りそうなんで、これくらいにしておきましょう。


ちょっとしたオマケですけど、作業部会関係の海外ニュースを漁ってたら、こんなのがありました( Talks between Japan and North Korea abruptly canceled by Herald Tribune )。

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Japan has yet to formally apologize to North Korea for its wartime actions - including forcing thousands of Korean women into sexual slavery - because of the lack of diplomatic ties between the two countries.

日本は未だ、二国間の外交関係の欠如のために何千もの朝鮮女性を性奴隷に強要したことを含む戦時行為について、北朝鮮に対して正式に謝罪してません。
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もう無茶苦茶ですがなっ!、天下のヘラルド・トリビューン紙にしてこの認識。
外交関係、つまりは国交正常化を結ぶと、有りもしない性奴隷への謝罪が漏れなく付いてくると云うことですかな?
中途半端な反論でお茶を濁そうとするから、こうなるんです。典型的な見本です。世界の人々は、日本が”狭義の強制性”を否定して見せたところで余程の専門家でない限り、その意味を理解できません。

河野談話を基本的に継承する=謝罪も継承するとなります。国際社会では、「謝罪」は「全肯定」と等価なんですよ。
今すぐ、河野談話を「全否定」すべきなのは言うまでもありません。

また、記事タイトルは日朝作業部会の午後のセッションが突然取り止めになったことを知らせてますが、これ(日朝作業部会「午後から行わず」北朝鮮が通告)ですね。
理由は不明のようです。また、中止か延期かも定かではありません。

北を此処まで強気にさせちゃったのは一体、何処の何奴なんでしょうね。



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