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アーカイブ: 2007/02/12

テロ支援国家が議長国である矛盾


朝日の記事なので何処まで信用できるのか分かりませんが、アメリカがBDA(バンコ・デルタ・アジア)の凍結資産の内、半分近くを解除するかも?なんてことを日・韓双方に伝えていたらしいですね(北朝鮮口座「1100万ドル凍結解除も」 米が日韓に)。
朝鮮新報もこれに関係してアメリカの約束破りを非難していたようですけど、アメリカが釣り餌として「場合によっては・・・」と条件付けて話した内容辺りを、どうせ北が勝手に脳内変換した結果なんだと思ってます。

とは云え、そういう勘違いの要因を作ったアメリカもアメリカですね。事実、北は一層便乗した要求を突き付けて協議が難航しているわけで、おおよそ”らしくない”妥協策を匂わした時点で如何にアメリカに余裕がないかを物語ってます。

そして、議長国の中共はと云えば、手懐けた国内メディアを使って必死に日本の孤立を演出させ、新華社を使って拉致に拘泥する”日本が悪いキャンペーン ”を張っているわけです。

6カ国協議 「拉致連動なら成果困難」 日本の方針を新華社がけん制
6カ国協議 日本「蚊帳の外」 拉致重視に中韓はけん制

当初、アメリカと中共は北に十分な根回しをしておいたつもりが、いざ蓋を開けたら、それを拡大解釈して暴走する北を宥めるのに躍起になるだけの協議になってしまったというのが今回の六者協議でしょうね。

兎に角、日本は北が折れない形での合意には原則的に賛成すべきではないし、例え、合意するにしても、麻生外相の言うように、北が思いっきり不満を漏らすような極めて限定された間接援助を条件にするべきです(「査察に関わる人員を送り込む」なんてのなら、まぁOKでしょう)。


さて、その中共ですが、BBCを漁っていたら、以下のニュースがありました。

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China 'executes' Uighur activist(中国がウィグル活動家を処刑、抜粋粗訳) 
 
An ethnic Uighur Muslim activist has been executed by China for "attempting to split the motherland", the US-backed Radio Free Asia reports.
Ismail Semed was shot dead in the far western city of Urumqi, capital of the predominantly Muslim Xinjiang province.

(ウィグル族イスラム活動家が祖国分裂を図ったとして中国により処刑された、と米国支援組織フリーアジア・ラジオが伝えた。イスラマイル・セメドは新疆ウイグル自治区の首都、ウルムチ遠西部の町で射殺刑に処された。)

The case has been criticised by rights groups who say the conviction was based mainly on his alleged links to an outlawed separatist movement.

(事件は、その罪状が主に違法の分離独立運動に対する関与疑惑に基づくものであるとする人権グループにより非難されている。)

There has been no word from Chinese authorities on the execution.

(その処刑に対する中国政府当局からの声明は(未だ)ない)
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このニュースは「東トルキスタン情報」にもありました(イスマーイル・セメドが死刑にされ、2月8日の朝刑務所で射殺された)。
中共はチベットのみならず、東トルキスタン(新疆ウイグル自治区)でも正当な独立運動に対する無慈悲な弾圧を行っています。如何に”自治区”とは名ばかりな区域であるかがよく分かりますね。
おそらく、次はこの人でしょう(「東トルキスタン」テロ容疑者は中国国民 外交部)。

中共の弾圧手法は、この区域の独立を唱えるムスリム(イスラム教信者)を違法な祖国分裂を企てるテロリストと称して迫害するやり方です。
チベットでもそうですけど、これらの人々を国内の平穏を掻き乱すものとして、飽くまで国内問題で対外的に処理するところが非常に狡猾な手法ですね。

チベットと少し異なる部分は、やはりイスラム教との関わりでしょう。
本来、ムスリムに対する弾圧が起きれば他のイスラム国家が黙ってないところなんですが、なかなかそうした声が聞こえてこないのは何故でしょう?
これ、もし日本で処刑はないにしても、ちょっとした差別でも起きようものなら他のイスラム諸国から処刑宣言でも飛び出しかねない行為ですからね。
それでもって、平気で中共は差別どころか処刑をやっても、精々人権保護団体が騒ぐだけで当のイスラム諸国が黙っているのはどう見てもおかしいですよね。

おそらくは以下のような理由が最も確からしいものなのでしょう。長いので引用しませんが、お読みいただけばよく解ると思います。
つまり、中共は自国に向かう刃は断固殲滅するが、同じ刃でも自国に都合の良いところに向く刃には寧ろ支援しちゃいましょう、と云う恐ろしいダブスタが過激で知られるイスラム原理主義者達を黙らしているわけです。

イスラム過激派と結託する中共外交

まさに、中共はテロ支援国家であり、こんな国がテロ国家の北朝鮮を擁護するのは当然のことであって、表向きは議長国として核廃棄を目指しながら、裏では何とか北の我が儘な体制を容認させようと躍起になっているわけです。ただ、今回はちょっと北の我が儘ぶりが過ぎますので、中共としてはどうするのかが見物ではありますが・・・。

こんな国家が何を言おうが、その忠犬メディアどもが孤立を印象操作しようが、日本は少しも怯むことなく毅然と主権国家として拉致問題がある限り、ビタ一文払わない姿勢を堅持していって欲しい、そう思っています。
しかし、現実は余りにも空しく過ぎているのが堪らなく悔しいことですね。



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大枠合意など要らない


開催中の六者協議では案の定、北は調子こいて法外な要求をしてるらしいですが、少しでも早く体裁を繕いたい米・中は大枠合意でお茶を濁して、エネルギー支援の問題等は各作業部会に委ねたい意向のようです。

「見返り」で6か国協議難航、大枠合意へ修正案準備か

今のところ、佐々江氏(日本政府)は原則を貫いて北に自制を求めているようですけど、いつそれに乗ってしまうか分かりません。国内メディアの記事からはどうも嫌な期待値を感ずるので、11日の協議前ですけど、佐々江氏の言動を掲載したBBCニュース(N Korea talks 'stall over energy')から引用しておきます。現時点でも以下は変更されてないことを望んでおります。

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"The gulf between North Korea and us is considerably large, and whether we can fill in the gap solely depends on North Korea," he said.

”北朝鮮と我々の間にある溝は可成り大きく、我々がそのギャップを埋めることが出来るかどうかは単に北朝鮮のみに懸かっている”と彼(佐々江氏)は言った。
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"Although we are going to have discussions today, we are not in a situation where we can be optimistic ... With respect to energy aid, the problem is North Korea has excessive expectations. Unless North Korea changes their expectations, it will be difficult to reach an agreement."

我々は今日も議論を行う予定だが、楽観視できる状況ではない・・・エネルギー支援に関して、問題は北朝鮮が過度な期待を持っていることだ。北朝鮮がそれらの期待を変更しない限り、合意に達するのは困難だろう。
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大枠合意に乗ってしまえば、日朝関係正常化の作業部会で拉致問題を話し合うことになります。これは先にNHKによるインタビューでヒル氏が言っていたことですね。
まぁしかし、大枠合意として北の要求を認めた上に成り立つ作業部会に何の意味があるのか甚だ疑問です、こんなものは只の問題先送りでしょう。
関係正常化なんて云うふざけた名前の作業部会では、きっと、平壌宣言を元にいつもの果て無き平行線になること請け合いです。

そして、その大枠合意を利用して如何に日本から金を出さすかが、他の参加国の目論見でしょうね。中共は勿論のこと、アメリカも最初からそのつもりで日本を六者協議に参加させているのでしょうから・・・一応、佐々江氏はそれをよく承知しているので、疑念を持っているんだと思います。

日本のお金が目当てなのは見え見えなのですから、日本政府としてはそれを内包した形で原則を貫き、孤立を恐れず、強気に出るしかないでしょうね。
「こんな茶番をやるのなら、日本は六者協議から抜けますが、何か?」くらいのことを言っても全く問題がないと思いますよ。
はっきり云って六者協議に日本が満足できるソリューションがあるとは思えませんから、今はただ安易な妥協にだけは乗るな!としか言い様がありません。

取り敢えず、今日の結果を待ちたいと思います。



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