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アーカイブ: 2007/02/08

NHKの柳澤質問(発言)の方が問題かも?


今日から六者協議ですが、日本政府には是非とも中・朝の望むような安易な妥協には乗らないよう、強い意志をもって協議に臨んでもらいたいものです。
朝日は早速、米朝にはすでに過去の枠組み合意に近い形での妥協が結ばれているようなことを書いております。確かにその懸念はあるにはありますが、アメリカがまさかそこまで”甘ちゃん”ではないことを祈りたいと思ってます。

6か国協議 8日から再開

6か国協議は、去年12月に休会となってから1か月半ぶりに8日午後から北京の釣魚台迎賓館で再開され、議長を務める中国の武大偉外務次官をはじめ、日本からは外務省の佐々江アジア大洋州局長、アメリカのヒル国務次官補、北朝鮮のキム・ケグァン外務次官ら、各国の代表が出席します。
今回の協議で、日本やアメリカは、北朝鮮に対して、ニョンビョンの核関連施設の稼動を停止したうえで封鎖することや、それを検証するためのIAEA=国際原子力機関の査察と監視に応じることなど、核の放棄に向けた具体的な措置を受け入れるよう求める方針です。
また、議長国の中国は、北朝鮮の核の放棄への道筋を示したおととし9月の共同声明を履行するために個別の問題を話し合う作業部会の設置をあらためて提案する見通しで、日本政府は、こう着状態となっている拉致問題を打開するためにも、この1つとして日本と北朝鮮の懸案事項を協議するための作業部会を設置したい考えです。

これに対して、北朝鮮は、見返りとしてエネルギー支援や制裁の解除などを求めてくるものとみられ、北朝鮮の出方によっては協議は難航することも予想されます。今回の6か国協議は、北朝鮮の核放棄に向けた第一歩を踏み出すための合意点を見いだせるかどうかが焦点となります。


上のNHKニュースはすぐに消えるので、WEB魚拓にしてあります。
ところで、そのNHKですけど、一昨日のニュース9では六者協議に先立って日本との調整に来日していたヒル国務次官補に同番組のキャスター、柳澤秀夫氏がインタビューしていた特集が流されたそうです(筆者は見ておりません)。

そのやり取りの中で、番組では流されていないパートに柳澤氏が行ったとされる不可解なインタビュー内容があるとの指摘が2ちゃんねるでスレッドが立ってました。
そのインタビューの内容は米・国務省HP内に掲載されております(Interview with NHK [同時にWEB魚拓も])。問題部分辺りを切り取って、その訳文(拙訳)と共に以下に示します。

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QUESTION:
Do you think that the Japanese Government can't agree with any kind of breakthrough once you get to the upcoming talks without any progress on the abductees issues?

ひとたび、近く開かれる六者協議が拉致問題の進展がない協議となるならば、日本政府は如何なる現状打開策にも同意できないと思われてますか?
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ASSISTANT SECRETARY HILL:
Well, I think everybody knows that the abductee issue is a big issue for Japan, and of course it should be a big issue for Japan. I mean, it's a very shocking thing that people were taken from their daily lives and abducted, with no information for years and years.
So obviously it's a big issue for Japan, and so Japan needs to have a mechanism for dealing with that and figuring out what happened. I think everyone understands that. And if you look carefully at the September 2005 statement, you'll see it's envisioned that there's a bilateral process for Japan and North Korea to begin to deal with their outstanding issues.
And obviously abductions are part of this.

私は、誰もが拉致問題が日本にとって大きな問題であることを知っていると思っています、そしてもちろん、それは日本にとって大問題であるべきでしょう。つまり、人間(市民)が何年もの間、何の情報も無しに日常生活を奪われ、拉致されたことが非常にショッキングなものであると云うことです。
それで明らかに、日本の大問題でしょうから、日本は何が起こったかを解明して、それに対応する仕組みを持つ必要があります。誰もがそれを理解していると思っています。そうして2005年9月の(共同)声明を見ると、それらの未解決の問題に対処し始めるように日朝二国間協議の過程があることが想定されているのが分かります。
そして、明らかに拉致はこの一部を為しています。
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QUESTION:
My friend from the Chinese diplomats, he just mentioned some dissatisfaction over the Japanese Government, you know, insisting on something on the abductees issues.
They just always complain that that's an obstacle for the further progress on the Six-Party Talks. So I see some gaps in the perception between Japan and other countries.
So how can you just persuade the Japanese Government?

私の友人である中国人外交官らは日本政府に対してある不満を述べております、そう、拉致問題に拘泥していることにです。
彼らはいつも六者協議の進展にとって(拉致問題は)障害であると文句を言っております。従って、私は日本と他の参加国間の認識に幾らかの(相当な?)隔たりがあるように見えます。
ゆえに、(このことについて)日本政府をどの様に納得させることができますか?

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ASSISTANT SECRETARY HILL:
Well, you know, I don't know who your friends are in the Chinese Foreign Ministry, but the Chinese Foreign Ministry people I talked to understand that this is a big issue for Japan, and the Japanese Government cannot ignore this issue. So I think the Chinese try to look at these problems with a sense of realism, and the reality is it's an issue. So we'll see what we can do.

そうですね、ご友人の外交官が中国外交部の誰なのかは知りませんが、私が協議している中国外交部の人間は、これが日本にとって大きな問題であることを理解していますよ、日本政府がこの問題を無視できないことをね。中国はこれらの問題を現実的な観点から考えようとしており、現実はそれが問題となっているわけです。まぁ、我々に何が出来るのかがいずれ分かることでしょう。

I think what's important is to try to create a mechanism where you can sit down with the North Koreans. I mean, the Japanese Government can sit down with the North Koreans and begin to have some discussion about this. You know, the Six-Party Talks ? it's a very broad platform, and we can launch several initiatives off of this platform.
There are a number of initiatives, for example U.S.-North Korea bilateral issues can be addressed through the Six-Party process. In fact, if we can get through denuclearization, and if we can get that implemented and moving forward,we can also look at the very important task for the Korean people, on the Korean Peninsula, to see how they can begin to deal with the problem of replacing the armistice with a peace treaty.

重要なのは北朝鮮(人)との対話の仕組みを作ろうとすることでしょうね。つまり、日本政府が北朝鮮(人)と席を同じにして、これ(拉致問題)について議論をし始めることです。六者協議とは非常に広範な枠組みであり、我々はこの枠組みから幾つかの取り組み(個別協議のこと)を発足させることが出来ます。
多様な取り組みがあります、例えば米朝二国間協議なら、六者協議を通して対処可能でしょう。事実、非核化を為し得れば、そしてそれを実施し、前進することが出来るのであれば、我々は朝鮮(韓)半島の韓国人にとって非常に重要な課題を検証することも出来るのであって、彼らは休戦条約を講和条約に差し替える問題に対処し始められることが分かるようになります。


So I think the Six-Party process is intended to be a broad platform to deal with many elements that have contributed over the years toward instability in this part of the world.

従って、私は、六者(協議)のプロセスが、世界のこの地域において何年かに渡って不安定に向う原因となっている多くの要素を解決するための広範な枠組みとなるように意図されているものと、考えております。
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訳が下手くそで分かりにくいかもしれませんが、大意は掴んでいただけると思います。
問題部分は、強調してある質問らしいです。
柳澤氏には複数の中共外交官のお友達?がいるらしく、氏は彼らの言い分を利用して日本と中共をはじめとした他の参加国間との”(拉致問題での)すきま風”を言及し、ヒル次官補に、「貴方(つまりアメリカ)はこの隔たりを日本政府にどう納得させるのか?」と問うているわけです。

う~ん、これが「売国NHKめ!」とまで云えるのか?、ちょっと判断し難い部分はありますね。
中共の本音というか、六者協議に対する考えは飽くまで核放棄であって、余計な、つまり障害とも云える拉致問題を余り強調して主張してもらったら困るというのが確かにあるでしょう。それを最大限に考慮して見れば、このことを表現するために、柳澤氏は敢えてお友達の言い分(本当に言ってるのかどうか分からないが)を用いたとも考えられます。

まぁしかし、わざわざ知り合いを利用してまで言及せずとも、「中共の本音はこうではないか?」と自分が肌で感じた雰囲気を表現すれば言い様に思えます。ヒル次官補には上手いこと皮肉られてますしね(そんな奴知らねーよ!とね)。
それに、一番の問題は、やはり「how can you just persuade the Japanese Government?」でしょうね。
何で?アメリカが日本政府を説得(納得さ)せにゃならんの、ですね。ここで、「persuade」と云う言葉を使うことは確かに変で、何かの意図を勘ぐられても仕方がないと思います。何かの意図とは・・・六者協議に於いて拉致問題に拘るのは止めよとアメリカに厳命させたいとの思惑です。

もし、その意図が柳澤氏にあったのならば、完全に日本の報道人として、いや一人の日本人として情けない行為でしょう。
本来なら、協議内で孤立する雰囲気があるのならば、その説得は北朝鮮にこそ向けられる
問い掛けです・・・「how can you just persuade North Korea to solve the abductee issue?」と問うべきなんです。
そこをそうせずに、日本政府としたことは上記のように中共の代弁をしたのか、それとも「persuade」の誤用なのかは分かりません。

前段の質問である「ひとたび、近く開かれる六者協議が拉致問題の進展がない協議となるならば、日本政府は如何なる現状打開策にも同意できないと思われてますか?」を見ると、柳澤氏は「拉致問題の解決がない限りは制裁を緩めることはない」と云う政府方針に対して結構な不快感をもっているように見えますから、ヒル次官補が当たり前の返答をしたことに対し、その焦りから後段に続く質問をした可能性があります。

いずれにしても、NHKのような公共放送の記者として、また日本を代表してインタビューする人として、可成り偏った質問の仕方であることには変わりなく、同じ柳澤でも柳沢厚労相以上の問題発言(質問)であるように思えます。
いい加減に日本のマスコミは政府のやり方を理解して協力せよ!!と云うことです。


今日はちょっと結石が温和しいので、愚考をアップしました。



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