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アーカイブ: 2007/01/20
北周辺が何やら焦臭い?
- 2007.01.20 Saturday
- Oversea
日テレで山拓と蓮池透氏の会談を放映した件を述べた前エントリーでは、透氏について、同局の恣意的報道を元に少しばかり度が過ぎた批判をしてしまったようです。
まずは前エントリーについて、透氏への誤解や不快の念を抱かれた方々にはお詫び申し上げます(度を超えたと思われる箇所には取消線を入れる予定でおります)。
ただ・・・と続けるのが非常に心苦しいのですが、この問題の本質は山拓と日テレに幾ら嵌められたとは云え、家族会副代表である蓮池透氏が北のスポークスマンと化して帰国した山拓と誤解を受けかねない会談の席に着いてしまったことです。
ご本人もすでに反省されているようですけど、これは明白な世論分断工作ですから、氏の立場では責められても仕方がないことでしょう。この主張は譲るつもりはありません。
透氏は山拓だけでなく日テレ(読売記事にも)に対しても、釈明と訂正を強く求めて欲しいところです、一種の名誉毀損行為ですからね。
さて、その忌々しい北朝鮮ですけど、タイトル通り、その周辺が何やら焦臭く感じます。
平壌でクーデターと見紛う大規模な軍事訓練があったと報道されて何日か経ちますが、これについて非常に興味ある推測をされていたサイトがありました(環球閑話時事の徒然さま)。
・ 平壌でクーデター未遂事件発生!!
推測シナリオの要点は「中共が、意のままにならぬ北への一種の報復行為として空クーデターを画策し、北に混乱を与えると同時に貴重な燃料資源を浪費させて、中共(自国)への依存体質を知らしめる」です。
中共ならやりかねないところに何とも云えない真実味を感じます。
一度はクーデターか?と一斉に思われたわけですから、後で軍事訓練だったと云われても、こんな苦しい時期に敢えて貴重な石油資源を使ってまで演習を行うとは考えにくいですよね。また、本当に軍事訓練だったとしたら、この逼迫した情勢の中でのそれは何を意味するのかが非常に気になるわけです。
筆者はこのエントリーを読ませていただいて思い出したのが、2004年に起こった龍川列車爆発事故です。これは一応、金正日の中共訪問時に生じた列車ダイヤの乱れが事故を招いたとして公式には認識されてますが、色々な憶説が未だに流れていることもまた事実です。
North Korea Todayに、以下のような説がありました。
・ 龍川爆発事故は金正日の暗殺計画だった
これも簡単に云えば、中共の暗殺幇助説です。
元来、北は金日成の時代から中共とは蜜月だったはずなのですが、金正日が実権を握ってからは徐々に中共の言うことを聞かなくなってきたと云われてます。そのキーファクターとして北独自のチュチェ(主体)思想があると考えてます。
昔は中共も文字通りの共産主義経済を営んできたので、北にとっては同類の好(よしみ)として仲間意識を持っていたのでしょうけど、彼らが開放政策を採るようになって資本主義を経済に限って導入してから、その目覚ましい?発展を傍らで見てきた貧しい北としては自らもそれを導入しようとしたわけです。
ところが、中共の一党独裁体制と北の主体思想はどうしても相容れなかった。と云うのも、主体思想の下では、金正日は絶対神であって人民に与えられるものすべては絶対神、すなわち金正日から与えられるべきものと云う掟があります(経済分野では首領様経済と呼ばれる)。
どうも胡錦涛が、これを金正日の我が儘と捉えたことから今日に至る齟齬が発生し、仲違いの幅がどんどんと拡張していったと考えてます。
以上は、NIKKEI プロの視点の記事(北朝鮮を読み解くキーワード「首領国家」)から筆者が類推したものですけど、仲違いの端緒としては有り得るかな?と思っております。勿論、この雰囲気を更に加速化させたのは北が絶対に核武装を諦めないことなんですけどね。
ゆえに、中共にとっても、もはや金正日は愛しの弟ではなく、制御できない邪魔者は消えて欲しいと本気で思い、あの爆発事故を誘発させるように画策したと・・・で、それは失敗に終わった。
そして、最近の六者協議では北にメンツを潰されまくりで金自身を殺(や)れないのなら、もういい加減、報復してやるつもりで上の空クーデターを思いついたと云うことです。
まぁ、これらはあくまで物証のない妄想かもしれませんが、兎にも角にも、北と中共の間に埋められない溝があることだけは最近の報道をよく眺めていれば、ほぼ確定事項と言ってもいいでしょう(表向き、未だ北を援助しているのは困りものですが・・・)。
まだまだ焦臭い動向はあります。羅列してみましょう。
・ 北朝鮮:エネルギー政策めぐり首相謹慎、他閣僚も更迭
・ ペリー元米国防長官「韓中の圧迫なければ対北朝鮮軍事行動も」
・ ボルトン前国連大使「北の核止めるには体制崩壊しかない」
・ 20XX年北朝鮮が…(3)重要施設を警備せよ
北朝鮮内部の不穏、アメリカの強硬論再台頭、六者協議の瓦解宣告、日本へのテロの危険性増大、と最近は一致したように北朝鮮に何かが焦点を合わせ始めているように感じます。
これは北朝鮮崩壊のオーメンなのでしょうか?
* ところで、面白いことがあります。「20XX年北朝鮮が…(3)重要施設を警備せよ」の記事の中にあった”政府関係者によると、阪神大震災の時、ある被災地の瓦礫(がれき)から、工作員のものと見られる迫撃砲などの武器が発見されたという。”の記述ですけど、これ、2年前のVOICEという雑誌に京大教授の中西先生が書かれた記事と同じ内容ですよね。
今までは巷というか、2ちゃんねる辺りでさえ、これはデマゴーグ(或いは都市伝説の類)と結論付けてましたが、ホントにあった話しなんでしょうなぁ? 読売サン?・・・上の蓮池-山拓報道でまんまと騙された筆者としては、これも眉に唾を思いっきりつけさせていただきながら眺めさせてもらいますよ!
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