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アーカイブ: 2006/08/21

台湾・李登輝氏の訪日とアンバランスなアジア外交


台湾前総統の李登輝氏が退任以来,三度目の訪日を果たすそうです。
日本政府は訪日に問題はないとしてビザを発給する予定だそうで,例によって「純粋に観光、文化交流」との目的を強調した訪問となりそうです。何はともあれ,李登輝氏のご訪問を歓迎したいと思います。 もうご高齢ですので無理を為さらずに日本を楽しんでいただきたいと思いますが,やはりどこかで今の日本に対する提言をしていただきたいなぁという思いもあります。
台湾の李登輝前総統、9月12日から訪日 

台湾の李登輝前総統の事務所は19日、李氏が9月12日から17日の予定で、観光と文化交流を目的に日本を訪問すると発表した。
李氏の訪日は約1年8カ月ぶりで、2000年の総統退任後で3回目となる。詳細な日程は調整中としているが、当初想定していた東北地方ではなく、東京を中心とした行動を検討しているもようだ。
 李氏を「台湾独立派の代表人物」と見なす中国の反発は必至で、日本政府に対し、李氏の滞在中に政治的な活動を許可しないよう強く求めるとみられる。

上の記事は日経ですが,左派メディアは挙(こぞ)って「反発」の二字を入れるのがお好きなようで,中共から観れば「反発必死!」だというのが理解できないようです。一方で先日の国民党馬英九氏(主席)の場合には当たり前のように訪日して,「日本は民主と人権を尊重する国家であるが、靖国神社の問題への対応には欠けている面がある」などのモロ政治発言を平気で垂れ流すメディアの姿勢には辟易します(馬英九・国民党主席の訪日、外交の重要戦略と位置付け)。
外務省(日本政府)も中共寄りの政治発言をすることが分かっている馬英九氏の訪日を簡単に認めておいて,既に引退した一民間人の訪日にはケチをつけて自由度を奪うような仕打ちを要請すること自体,彼らが未だにどっちに尻尾を振っているのかが分かろうというものです。こんなものは外国人差別に他なりません。

ところで,台湾の陳水扁総統は悲願の独立に向けて新憲法や国連加盟に意欲を見せているようですが,国内の支持率急落やさらなる中共の圧力の元,苦労されているようです(新憲法、国連加盟に意欲 台北で講演 任期の完遂を強調 台湾・陳総統)。台湾問題に関して,「中国の立場を尊重する」日本政府としては大見得切って台湾を擁護するわけにいかないのは分かりますが,「日本の立場を尊重する」台湾である内に何とかバックアップすることは出来ないものでしょうか。

先日には最近,妙に焼け太り?した加藤紘一氏を中心とした「アジア外交ビジョン研究会」(仮称)なる無派閥の勉強会が発足したそうです(「反安倍勢力」がアジア勉強会立ち上げ)。その加藤氏曰く,「党の中で一方的な考えが主流になりつつある。極めてナショナリスティックな方向だ。冷静に別の軸もあることを示しておかないといけない」と早速に吠えていますね(加藤氏「別の軸示す必要」、アジア外交研究会発足で)。
今まで,散々非ナショナリスティックな外交(売国外交とも云う)に従事してきた加藤氏が今更「別の軸を」と言っても,それが何かを既に承知している国民からは見向きもされないことは明らかです。
それとも「アジア外交ビジョン研究会」とやらでは,独立に向けた台湾を中共様から守る新機軸でも考えてくれるんでしょうか。それなら筆者も大歓迎ですが・・・

その加藤氏は2001年に訪台して講演や陳水扁総統との会談を行っています。

加藤紘一・衆議院議員、台北で講演
両岸関係の改善は経済から 陳水扁総統が加藤氏に表明

ここでは中・台双方が歩み寄って平和的に問題解決を図るべきだとのお座なりの相殺論を唱えていたようです。また,経済的なやり取りや発展が中国の政治体制を変革させるようなことも言ってました。あれから5年経って,確かに台湾に限らず日本の場合も双方の経済発展はしてますが,中国の政治体制は益々「中共」そのものですね。綻びは見せるものの,それを押さえるための政治的弾圧は強まる一方です。加藤説はとっくに破綻しています。
この時の講演について,当時,金美齢氏は産経新聞「斜断機」というコラムに以下のことを書いておられます。



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