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アーカイブ: 2006/08/18

北朝鮮,地下核実験の可能性は50-50だそうです


アメリカのスパイ(偵察)衛星によると,北の核施設とされる吉州,豊渓里(プンゲリ)で疑わしい動き(地下核実験か?)があったそうです。
この手の情報はここ数年は毎年,伝えられていますが,先月に派手な打ち上げ花火があったばかりだけに今回はかなり信憑性が高いのかもしれませんね。
北朝鮮で地下核実験準備の兆候か・米ABC報道

米ABCテレビは17日、米政府高官の話として、同国が北朝鮮による地下核実験準備の兆候を察知したと報じた。北朝鮮北東部にある豊渓駅(プンゲヨク)の地下施設周辺で「不審な車両の動き」を確認した。
同テレビは「実験の現実的な可能性があるというのが情報機関の見方」とする国務省高官の発言を紹介。ホワイトハウスも今回の情報を把握しているという。
 同テレビによると、米情報機関は北朝鮮の地下施設近くでケーブルを巻き付けた大きなリールが車両などから降ろされたことを察知した。ケーブルは地下実験施設と観測施設をつなぐ目的に使われる可能性があるという。豊渓駅は核関連施設があるとされる豊渓里(プンゲリ)の鉄道駅。

以下はこのニュースの元ネタ(N. Korea Appears to Be Preparing for Nuclear Test)の抜粋です。あるアナリストによると,今回の可能性は年末まででフィフティ・フィフティだそうです。意外ともっと高かったりして。
"It is the view of most in the community that there is a 50-50 chance North Korea will conduct a nuclear test by the end of the year," said one analyst.

同記事によると,米政府高官はこの核実験が韓国や日本の核開発を勢いづけることを恐れているそうです。日本はともかく,韓国は逆に可成り喜びそうな勢力が実権を握ってたんじゃなかったっけ?
先月の見せ物は短距離スカッド型ミサイルの命中精度の誇示はできたものの,肝心のアメ向けのテポ2は全く軍事的プレゼンスを示せなかったことから,主導権を握っているとされる軍としては早いとこ名誉回復したいでしょうね。常識的に考えれば余計に火勢を強めるだけなのに,そこはナナメ上の北のことですから,引き返せない崩壊への道を辿ることが予想できます。
実際の実験としては9月9日の建国記念日の可能性が高いそうですが,事前通告の有無によって異なる対応が考えられます。
北は地下核実験も禁止したCTBTを批准してませんので,自国の領土内で事前通告を行った上での実験なら周辺国及び米国にとっては新たな制裁は行いにくいことでしょう。それに,こうした核実験は一番の懸念事項である「核弾頭」の開発には直接的に関与するものではありませんしね。
まぁお行儀の良い北のことですから事前通告などしないでしょうが・・・逆に平壌放送辺りで嬉しそうに自慢するのでしょう。

ただ,核実験そのものは既にパキスタンと共同で1998年に行っているとの報道もあります(毎日記事”パキスタン核実験:98年、北朝鮮と共同実施 韓国誌報道”から抜粋)。
18日発売の韓国誌「月刊朝鮮」9月号は、パキスタンが98年5月に実施した核実験は北朝鮮と共同で行われ、「北朝鮮は核爆弾を製造するデータを集めた」との北朝鮮元政府高官(韓国亡命)の証言を報じた。
両国の共同実験疑惑は04年に米紙ニューヨーク・タイムズやロサンゼルス・タイムズが伝えたが、北朝鮮の元政府高官が疑惑を裏付ける証言をしたのは初めて。

この情報が正しいとすれば,北は保有する核爆弾の爆縮データをある程度,予め持っていることになりますので,核実験そのものは割とスムーズに行えるのかもしれません。北の保有する核はプルトニウムタイプと云われています(パキスタンの実験した核はウランタイプ)。プルトニウムタイプの核(長崎型,小型化できる)は核実験が不可欠です。そういう意味では,保有データに基づいて自分の力で核爆発させてみたいと考えているのではないかと思われます。



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ベネズエラという北援助国


筆者は殆どベネズエラという国を意識したことがなかったのですが,現大統領のチャベスは強烈な反米左翼なんですね。しかも,世界で第3位の石油産出国でもあるので,それを盾に世界に「反米同盟」を作ろうとしているとの推測があります(石油で世界を多極化する南米のチャベス)。最近の原油価格高騰で発言力が増してますからね,ちょっと調子に乗っているのでしょう。
反米気質なのは別に構わないのですが,もうちょっと組む相手を選んでくれませんかね。
この国のランヘル副大統領は先の北朝鮮によるミサイル乱射を擁護していました(記事抜粋)。
ベネズエラのランヘル副大統領は6日、北朝鮮のミサイル発射について、「北朝鮮は他の国と同様に武器の実験、開発を行う権利がある」と述べ、北朝鮮の立場を擁護した。  また、「なぜ北朝鮮はだめで、米国は良いのか」と主張した。

何処かのサヨクさんや何とか総連さんと言っていることは同じですね。この記事にもありましたが,チャベス大統領が北(イランもだが)を訪問する意向を示しているそうです。最新のこの記事を観ると,その時期はすぐそこに来ているのでしょう・・・行かなくていいですから。
ベネズエラ:北朝鮮に石油輸出の用意 副大統領が表明

南米ベネズエラのランヘル副大統領は北朝鮮に石油を輸出する用意を表明した。AP通信が16日伝えた。実際に石油が北朝鮮に売却されれば米国などの反発を招くのは確実だ。
 反米左派政権のランヘル副大統領は北朝鮮への石油輸出の可能性について「何も特別なことではない。石油を買ってくれる国に我々は売るだけだ」と語った。ベネズエラのチャベス大統領は北朝鮮との連携を強めるため同国を訪問する計画を明らかにしている。

チャベスのような人は,アメリカに賛同する国々は「良い国」で,そうでない国々は「悪い国」なんだという二元論的固定思想が気に入らないのでしょう。なので,アメリカに逆らう国にはシンパシーを感じるのだと思います。
国というものに絶対的な善悪などあろうはずもありません。国は国益や体制に応じて日々を営んでいるだけであり,それが関係国にとって有益ならば「良」,害になるならば「悪」と相対的に見なしているだけだと思います。まぁ人間の尊厳や普遍的権利を踏みにじっているような国は「悪」と見られても仕方がないのですが。

北朝鮮という国は前者で考えても,後者で考えても「悪」と見なせると筆者は考えてますので,ベネズエラには余計な協力をしてこれ以上,金正日政権を長らえさせるようなことはしないで欲しいと思っています。
この記事に依ると,石油を北に買って貰うと云うよりも弾道ミサイルとのバーター取引を目論んでいるらしいので尚更困りますね。ベネズエラに北の弾道ミサイルが導入されればテポ1でアメリカ国内が射程に入ってしまう,となると当然のことアメリカも黙ってないでしょう。
どうせ,裏では中共辺りが蠢いているような感じです。



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